本日はローカルなお話。

2012年12月13日記事「6世紀の榛名山噴火」

を再掲してその後の続報をご紹介。


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よろい装着の人骨、6世紀の火山灰から 群馬・金井東裏遺跡

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1004W_Q2A211C1CR8000/

今月10日(2012年12月)に発表され、11日の紙面に写真入りで記事になっていた。

鎧をつけて、榛名山の方向を向いて倒れており、その下には子供の骨も見つかっている。


よろい群馬県埋蔵文化調査事業団

噴火を鎮める祭祀をしていたのか、単に防御服がわりだったのか、

子供をかばって逃げる最中だったのか、
火砕流に飲み込まれてしまい、まるでポンペイ状態。 

結果的には考古学上第1級の発見となったこの遺跡、

昨日12日には一般公開されて3千人ちかい見学者が訪れたという。
 

13日には周囲の土ごと調査施設に運び込んでしまうため、今後現地では見ることができない。
 

この遺跡の年代が6世紀前半と知って妄想してしまった。

2011年10月10日の記事で取り上げた記事。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~「西暦535年の大噴火」2000年 文藝春秋刊

西暦535年に史上空前の火山爆発が起こった。

以後一年以上にわたり世界中で太陽が暗くなり、地上は寒くなった。・・・・・訳者あとがき



科学的なデータと中国や東ローマ帝国に残っている歴史文書を詳細に検討している。

当時の気候変動の原因として天体衝突と火山噴火を候補に挙げているが、

前者についてはクレーターが発見されていないことや、

中国の記録・グリーンランドの氷の研究等から火山噴火が原因であったと結論づけている。

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今回発見された鎧をつけたこの人物は、まさにこの時代を生きていた地元の有力者であろう。 


 アカデミックには認知されていない説で、

西暦535年に近畿地方で天体落下が起こり、

縄文時代から継承されていた当時の統治機構と文化が、消滅・崩壊したという話がある。

そして結果的に、中央における王朝交代を引き起こした(継体天皇)と推測される。
 

と同時に天体衝突の衝撃が榛名山の噴火を誘起して、今回の遺跡を形成したとも考えられよう。
 

この地域の統治者・住民は当時、二重の衝撃と苦難を受けたことだろう。

・中央王権の突然の消滅による統治機構の激変と、・地元火山の大噴火による支配地域の自然荒廃。 

この地方における、その後の支配構造がどうなったかは不明であるが、

この人骨からもしDNAが採取可能なら、さらなる新発見があるものと期待する。


群馬県の榛名山

榛名山Wikipedia

~~~~~~~~~~~~~再掲終了

ということで以下続報。

本日の読売新聞記事によると、

<発見された男性人骨の顔立ちが朝鮮半島に由来する「渡来系」であることが、
田中良之九州大教授らの研究で明らかにされた。

骨や歯を分析すると、九州・近畿地方でも発見されている渡来系の顔立ちの人骨と似ていることが判明。

幼児期に群馬より古い地質の別の地域で育っており、
この男性は弓を引くための腕の筋肉や乗馬に使う足の筋肉が発達しているという。

この男性の人骨近くでで発見された成人女性の人骨の分析では、
東北地方や関東地方の古墳時代の遺跡から出土する人骨に見られる顔立ちで、
やはり群馬より古い地質の土地で育ったことが判明した。

「男性も女性も他の地域から移ってきた可能性が高い。
馬の生産集団がどう形成されたのかが現実的に見えてきた」と同教授は述べる。>


現在、人骨のDNAも分析中ということで今後さらなる発見に期待が高まる。


となると、
群馬県民の先祖は単純に、

父方が朝鮮半島渡来系、母方は縄文系ということか。

 私は北陸生まれなので、シベリア系の血も混ざっている??

 











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