いやしんぼ~北京の膨満感2~4日目 | RAKUEN QUES†

いやしんぼ~北京の膨満感2~4日目

万里の長城へ


この日はちょっと遠出して、万里の長城へ行ってみた。ご存知の方も大勢いると思われるが、万里の長城と一口に言っても、有名な八達嶺長城や募田峪長城、司馬台長城など色々ある。今回訪れたのは、一番有名な八達嶺長城。理由は一番アクセスが良くて、昼飯時に北京へ戻ってこられるから。以上。


八達嶺

前に募田峪長城へ行ったことがあるから、全くやる気のない私。あとで写真を見返してみたが、ロクな写真を撮っていなかった。

熊園

長城からしょぼいコースターで降りたところに、唐突に現れる熊園。エサ欲しさに口を突き出す様は、かわいいと言えばかわいいが、浅ましくみっともない。ふふふ、所詮はケダモノよのう。

新疆飯庄

北京へ戻るやいなや地下鉄に飛び乗り、お目当てのレストランへゴー。エサ欲しさに口を突き出す熊もビックリの貪欲さである。



訪れたのは前回もお邪魔した、ウイグル料理屋の新疆飯庄。 久々に大好物のラグマンをたらふく喰ってやるぜ。


羊肉抓飯

1品目はポロ。ウイグル風炊き込みご飯である。



たぶん、開店時間に合わせて、一度に大量に作ってるんだろう。今回は午後2時ごろに来店したんだけど、作り置きでございって感じですぐ出てきた。当然炊きたてのアツアツではない。



でも、やっぱりウマイわー、ポロ。具はたぶん羊肉とにんじんのみで、味付けも特にスパイスは使われておらず、下手すると塩しか使ってないんじゃないかって感じなんだけど、これがなんとも素朴でいい味出してるんだよなー。



ご飯はアルデンテ気味の炊き加減。恐ろしいほどに大量の油を使っているはずなんだけど、それほど重さを感じさせない。羊肉は臭味もなく、ホロリと崩れるような柔らかさ。そして、にんじんがまた甘くて美味しいんだよね。うーん、たまりませんわ、こりゃ。

饟坑烤羊背

次に登場したのは饟坑烤羊背。羊の背中の肉を、インドのタンドールの様な窯で焼き上げた料理だ。



これはかなり羊の香りがぶわんぶわんの1品だった。特に脂が乗った部分は、ミルキーな羊の風味がたっぷり。基本的にそれほど羊肉は得意でない私には、これはちょっとキツかったな。ただ、クミンや唐辛子主体のスパイスを付けていただくと、結構喰べれてしまうのである。ナイス☆スパイスマジック。

ジャガイモのトマト炒め

野菜も喰べんといかん!ということで注文したのが、こちらのじゃがいもの千切り炒めみたいな料理。すんなり素直なトマト味で、間違いのないウマさだが、量が多すぎ。一体いくつじゃがいもを使っているのやら。

過油肉拌麺

そして、いよいよ真打の登場。過油肉拌面(ラグマン)のお出ましである。若干主食祭りの様相を呈してきたが、致し方なし。だってウイグル料理って、特に主食がウマイんだもん。



きちんと食事時に訪問したのが功を奏したのか、これは前回とは比べものにならないくらいウマかったなー!麺はモチモチシコシコのビヨ~ンで、口の中で跳ね回るようなイキの良さ!具の肉野菜炒めは、ほどよく酸味の効いたトマト味で、これまた麺と最高の相性!グレートですよぉ~、コイツはぁ~っ!!



タンパク質も炭水化物もビタミンもガッツリ取れるラグマンは、やっぱり完全栄養食やで!!


新疆紅柳烤串

追加で串焼きの新疆紅柳烤肉(カワプ)も注文。饟坑烤羊背と同じ味付けだけど、こちらの方が臭い控えめで喰べやすい。臭味を旨味へと昇華する、このスパイス使いがたまらんぜ。ああ、ウイグル自治区へ行って、ビール飲みながらひたすらカワプを喰いたいなあ・・・。



ウイグル料理、バリエーション豊かとは言い難いが、やっぱりウマイよねぇ。また北京へ来たら、こちらも再訪間違いなし。ちなみにこれだけ喰ってビールも飲んで、1人あたり約2000円でした。


煙袋斜街

食後はお土産を買いに、南鑼鼓巷や煙袋斜街をぶらぶら。腹ごなしに歩き回ったが、新疆飯庄でたらふく喰い過ぎて、あまり腹が減らない・・・。

天山麻辣牦牛腱

今晩は一家一飯堂を再訪しようかと思ってたんだけど、あまり腹が減らないので、サクッとラーメンでも喰うことに。前回もお邪魔した飛天大廈 へ行ってみた。



こちらは前菜の天山麻辣牦牛腱。ヤクの足肉の煮込みっす。



タレは麻辣味で、おまけに生のにんにくの辛味が効いてますな。個人的にはこのにんにく味は余計だと思う。タレをつけない方がウマイ。



ともあれ、うっすら味付けがほどこされたヤク肉は、全く臭味がなくなかなか美味しいっす。

シーフールの炒め煮

こちらは西胡芦(シーフール)の炒め煮。シーフールは中国版ズッキーニみたいな感じかな。ちょっと味付けが強いような気がするが、これも悪くないっす。

清湯牛肉面

そしてメインの清湯牛肉面の登場っす。注文した際、麺の太さを聞かれたような気がしたので適当に指で示してみたのだが、運ばれてきたのは平打麺であった。本当はやや細めぐらいの麺が良かったんだけどなあ。



スープはしっかりとコクがあってウマイっす。高級店だけあって、ケミカル感も皆無。香菜やスパイス(?)のせいで素のスープの表情は捉えづらいけど、美味しいスープであることは間違いない。



麺は高加水のつるぷる麺。ぴろぴろと舌の上をそよぐような優しい口当たりで、小麦の風味も感じられてとても美味しい。コシという名の固さ、食感ばかりを重視する日本人には、物足りなく感じられる可能性が高いけどね。



ここの牛肉面、相変わらずナイスヌードルでした。しかしお値段がお高いのが玉に瑕。つまみ2品と牛肉面とビールをいただいて、1人あたり約2000円はちょっと高いよなあ。

ほいじゃまた。