いやしんぼ~北京の膨満感~3日目後半戦 | RAKUEN QUES†

いやしんぼ~北京の膨満感~3日目後半戦


RAKUEN QUES†-礼拝寺

牛街にある礼拝寺。こんな中華風ななりだけど、立派なイスラームのモスクである。




牛街で絶品スウィーツに舌鼓と、ついでにモスクで柏手を打った後は、タクシーで地下鉄車公庄駅あたりまで出る。次なる目的地は中国の西の果て、新疆ウイグル自治区の料理を出す新疆飯庄というレストランである。


RAKUEN QUES†-新疆飯庄


新疆飯庄はウルムチ市政府お墨付きのレストランらしい。ここなら本場ウイグルの味が期待できそうだなー。


RAKUEN QUES†-過油肉拌麺

過油肉拌麺 18元




ウイグル料理といえばやっぱりコレ!日本での知名度はイマイチだけど、実際のところ中国最強・・・いや、世界でもトップクラスの麺料理と自信を持って断言できる、ヌードル界のスーパースター、ラグマン様のお出ましよ!ちなみにこのラグマン、中国語では拌麺(混ぜ麺)って言いまする。以後、お見知り置きを。



さてこのラグマン、どんな料理かっていうと、見た目のまんまトマト味のうどんを想像してもらえば、さほど間違いはないと思われる。茹で揚げられた後、遅滞なく冷水でビシッと締められた手延べ麺の上に、肉(主に羊肉)とトマトなどの野菜を炒めたアツアツの具をぶっかけていただきます。



注文してから割合すぐ出てきたので、「こりゃ茹で置き麺か?」と気色ばむおっさん2人であったが、ひとたび麺を啜ればニッコリえびす顔。本場では並のレベルの麺だと思われるが、ムニムニ&ビヨ~ンというコシと伸びはこれぞラグマン!やっぱりラグマンはウマいなあ!



ここのラグマンは花椒(花山椒)が効いていて、トマトの味と風味が強いラグマンだった。本場で何度も喰ったことあるけど、ここまで花椒とトマト味が効いたラグマンは初めてかも。個人的にはちょっと変わり種な印象。



ともあれ麺も肉も野菜もたっぷりでボリューミーな1品!やっぱりラグマンは完全栄養食やで(持論)!


RAKUEN QUES†-烤羊肉串

烤羊肉串 1本4元




ウイグル料理といったらやっぱりこのカワプ(羊肉の串焼き)も外せないでしょう!クミンや唐辛子主体のスパイスの香りがたまらないんだよなー!普段苦手としている羊肉の臭味が完全に旨味に化けているぜ!ワォ!スパイス☆マジック!



ただこういう料理って、目の前で直に焼いてもらって、焼き上った端からガツガツ喰らってこその料理だよな~。そのへんのライブ感が欠けている点で、若干テンションが上がらない。



どうでもいいけどこの料理って、どこで喰っても肉が4段で、3段目が脂身になっとるね。なんか意味あんのかなあ?


RAKUEN QUES†-踊るおっさん


宿へ戻る途中、中国人のダンス集団を発見。興奮した運び屋さんがヘンな踊りを披露すると、まわりの観客が大爆笑で写真撮影しまくりワロタ。



羊臭いゲップを放ちつつ一度宿へ戻った後は、食休み&マッサージと完全に昨日と同じようなコース。さあ、晩飯を喰らう準備が整いましたよっと。


RAKUEN QUES†-銀灘金湯


明日の午前1時過ぎの飛行機でエジプトへ向かう運び屋さんにとっては、これが北京最後の食事。ということで、今晩のメニューは豪勢にアワビ鍋と洒落込んでみた。



店は四惠っていう北京南東の高級なエリアにある銀灘金湯。住所見せるだけでタクシーの運ちゃんがわかってくれるか心配だったがそれも杞憂に終わり、30分ぐらい高速をぶっ飛ばして無事到着。さてさて、ヨダレがずびびっと湧いてきましたよ。


RAKUEN QUES†-タレと薬味


アワビ鍋のつけだれ。はしたなくもペロッと舐めてみたところ、コレが絶品!甘辛味の中に深い味わいのある見事なタレだなあ!好みで輪切りの唐辛子やみじん切りのネギやセロリを加えていただきマッスル。



写真から外れてしまっているが、この他に辣醤(ラージャン)っていう辛味だれもある。こいつが辣醤っていうだけあって、普段よく目にする辣椒(ラージャオ)とは違って、辛いだけでなく濃厚かつ複雑な旨味があってウマい!



タレを舐めただけで、この店は間違いないなって確信してしまう。そんなウマいタレであった。


RAKUEN QUES†-お通し


鍋が来るまでこのお通し3種とビールでしのぐ。花椒の効いた漬物に押し豆腐の和えものなど、どれもなかなかいけまする。


RAKUEN QUES†-アワビ鍋


そうこうしていると主役の鍋が登場!鮑汁滋補鍋って言うだけあって、クコの実やナツメ、ネギがぷかりと浮かび、いかにも体に良さそう。


RAKUEN QUES†-スープ


まずはスープから。キレイに白濁したスープはアワビベースとの触れ込みだったが、真先に香り立つのは鶏の香り。鶏白湯ベースのスープっすね。



細かいことはよくわからんが、そこにアワビとか色々入ってるんだろう。しかしレンゲで一口いただけば、そういう瑣末なことはどうでもよくなってしまう。



どこまでも滋味深く、奥行きのある味わい。まったりとした口当たりながら、さっぱりといただける。個人的には全く気にならないクセが少しあるんだけど、セロリのみじん切りを入れるとそのクセも柔らかくなって、一層おいしく飲める。いや、これはうまいなあ・・・。


RAKUEN QUES†-アワビ


一発目はやっぱりコレ!アワビで決まりっしょ!鍋はスタッフの女鍋奉行が全部取り仕切ってくれます。基本的に1種類ずつ具をいただいていくというスタイル。



うはぁ、うんめぇぇぇ~~!!



ムッチリ柔らかな食感がたまんねぇよぉぉ~~!!



噛めば噛むほどアワビの旨味が口の中に広がって、これはちょっと堪えられないウマさですわ!!



例え目の前に餓死寸前の人間が倒れていたとしても、コレだけは絶対にやらねー!と思える程ウマい!



あ~、生きてて良かったなぁ~!


RAKUEN QUES†-キヌガサタケ


次はキノコの女王キヌガサタケ!



コイツもうまいなぁ!!まるでスポンジみたいにスープを吸ってて(高性能紙オムツ並に吸うんで、どっぷりタレにつけた運び屋さんが叱られたほど)、それがタレの甘辛味と合わさって、何とも言えない美味を醸し出しているぞ!!



気泡のような無数の穴が開いた表面は独特の舌触り。シャクシャクとした軽い食感で、ついつい繰り返し口に運んでしまうわ!


RAKUEN QUES†-肉団子


肉団子も出色のデキ!フワフワ柔らかな中に、細かく刻まれたレンコンのシャキシャキ感が絶妙の取り合わせ!!


RAKUEN QUES†-マツタケとタケノコ


続いては細身のタケノコのようなものと、キノコの王者マツタケ!



サクサクしたタケノコはまるで日頃の不摂生で汚れた血が、浄化されていくかのような爽やかさ。マツタケは乾燥マツタケを戻したやつだろうなあ。香りはマツタケそのものだけど、食感がへにょ過ぎ。


RAKUEN QUES†-鳩毛菜


鳩毛菜っていう中国野菜。ただの菜っ葉と侮るなかれ。女鍋奉行が勧めてくれただけあって、シャキシャキしててほのかに甘みがあってウマい!もう腹もパンパンなんだけど、これはサラッと喰えてしまった。


RAKUEN QUES†-ワンタン


シメはワンタン!これも何の変哲もないワンタンなんだけど、メチャクチャウマかったなぁ~!胃まで滑り落ちていくかのようなツルツルピロピロした皮がたまらない!中身の肉餡も当然のようにウマい!




いや~、銀灘金湯のアワビ鍋はマジでうまかった・・・。ここは確実にリピート決定だなぁ。ちなみにお勘定は、腹一杯になるまで飲んで喰って1人213元。やっぱりどんだけ喰っても日本のしょぼい居酒屋以下のお値段ってのがたまらんなー。これだけのモノを喰わせてもらってこの値段ってのが本当にこたえられない。北京食い倒れ最高バイッ!




北京食い倒れ旅も次回でおしまい!

ほいじゃまた。