除雪車が忙しなく動きまわるリュブリャーナ駅前。
リュブリャーナ駅でウィーン行きのチケットの値段を訊くと、通常は62ユーロ(高っ!)だが、変更・払い戻し不可の割引チケットだと29ユーロだという。おいおい、2倍以上違うじゃないか。これで62ユーロ出してウィーンに行く人がいるのか、かなり疑問である。
当然29ユーロの方を買おうと思ったのだが、切符売り場のおばさん曰く「日曜日は割引チケット適用の列車がない」とのこと。え~っ、マジっすか・・・。
ならばバスを当たってみるか。しかしバスターミナルへ行ってウィーン行きのチケットについて尋ねると、なんと「ウィーン行きのバスはない」という。えっ、隣国の首都だぞ・・・?しかも歴史ある芸術の都にして、中東欧の経済的中枢じゃないか。なのに直通バスがないの?
仕方がないので、結局スロベニア第2の都市マリボル(残念ながらマリベルではない)まで行って、そこからバスなり列車なりつかまえることにした。さてスムーズに行けばいいけど。
ガラス張りの天井が特徴的なマリボルのバスターミナル。
ぐだぐだ移動について書くのもアレなので端折るが、その後、無事マリボル駅でマリボル発ウィーン行きの割引チケットを手に入れることができた。めでたしめでたし。
ヨーロッパの列車はこういう6人掛けのコンパートメントが多いっすね。
午後8時頃、ウィーンに到着。列車を降りてちょっとびっくり。日本と全く変わらないレベルの近代的なプラットホームがずら~っと並んでいる。西欧に来たんだなあと実感する。
宿はウィーン西駅近くなので、地下鉄に乗り換える。ウィーン市内には縦横無尽に地下鉄網が広がっているので非常に便利だ。
地下鉄に乗る際、うっかりチケットを買うのを忘れてしまう。あらら、到着早々キセルしちまったわい。だって改札らしい改札がないんだもん。それに初めての街だからなあ。仕方ない・・・よね?
地下鉄の駅。犬同伴の乗客も多い。
宿はウォンバットとかいう宿で、アパートみたいな巨大なホステルだった。この宿、ホステル必須の設備はまあ整ってはいるんだけど、6人部屋にコンセントがたった2つってのがいただけない。電源の確保にちょっと困るなー。
そんなことよりも同じ部屋にキチ○イみたいな西洋人(たぶん英語圏)がいて、そいつが最悪だった。もう思い出したくもないんで簡潔に書くけど、夜中12時前に部屋に戻ってロッカーを開けたら、ベッドで寝ていたそいつがいきなりキレやがった。「てめぇふざけてんのか!FUCK YOU!」だと。
確かにロッカーを開けるとギシギシ音が鳴ってうるさいんだけど、一応あんまり音が出ないように気をつけて、しかも部屋の電気をつけるのも迷惑と思い、ペンライトを使ってたんだがなあ・・・。それにいきなりキレるか、普通?カルシウム足りてないんじゃないの、オマエ?もっと忍耐強くなりたまえよ。
災難はこれだけでは終わらなかった。夜中寝返りをうつたびに、ベッドの上(キの字は私の上のベッドだった)から「チッチッチッチ!」と舌打ちが聞こえてくるのだ。これはかなり恐ろしかったなー。ったく、こういう神経質な輩はシングルに泊まればいいのに・・・。
翌朝レセプションで理由を告げ、部屋を変えてもらったのは言うまでもない(この際「これでリフレッシュしてね!」と、チェックイン時にもくれたバーの1ドリンク券をまたくれた!)。今度の部屋の西洋人は、ショートホリデーの西洋人らしくきっちり朝2~3時頃まで飲んでから部屋に戻ってきたので、特に問題はなかった。遅く帰ってきてガタガタ音を立てるやつも困りものだけど、あんなキチ○イ野郎に比べたら100倍マシである。
さて気を取り直して観光である。まずはハプスブルク家の夏の離宮シェーンブルン宮殿へ行ってきた。
このあたりはジョギングコースとしても親しまれているのか、全身タイツのような服装をしたジョガーと時々すれ違う。ここで丸ハゲのおっさんが「フォアァァッ!」と叫びながら疾走していて、ちょっと度肝を抜かれた。
これがシェーンブルン宮殿。中はオーディオガイドの案内に従って観光する。日本語版もあってグッド!
さすがオーストリア・ハンガリー帝国の宮殿。豪奢で華麗な宮殿だったなあ。ただ宮殿内は撮影禁止のため写真はない。あしからず。
ガイドの説明を聞きながら歩くのも楽しいなあ。「ここは6歳のモーツァルトがマリア・テレジア女帝の前で演奏した部屋です」などと情報を得ながら観光すると、その面白さもひとしおだ。そんな説明の中で、特に面白かった(不謹慎だが)というかびっくりしたのがこちら。
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后エリーザベトは
スイスのジュネーブに滞在中
イタリア人のアナーキスト、ルイジ・ルケーニによって
ヤスリで殺害されました・・・
な、なんだってー!!聞き間違いじゃないよなあ・・・。思わず耳を疑ってしまったぞ・・・。ナイフやピストルもあるご時世に、よりにもよってヤスリっすか!?ヤスリで殺害って・・・ゴリゴリされちゃったのかなあ?・・・ゴリゴリされちゃったんだろうなあ・・・(後でネットで調べたところ、確かにヤスリで殺害されたが、刺殺だったらしい。当たり前か)。
しかし「ヤスリ」の情報って別に必要ないよなあ・・・。吹きこんだやつがアドリブで入れたとしか思えんわ。
宮殿の裏には広大な中庭が広がっている。東京ドームで何個分ぐらいあるんだろ、コレ・・・。
庭から宮殿を振り返ってパチリ。
庭園内にはなんと動物園まである。園内ではハプスブルク家の人々に愛されたパンダの子孫が今も生き長らえている(ウソ)。
しかしでかいなあ・・・。
ここは宮殿と市街を眺める絶好のポイント。
眺めてみた。宮殿の背後にウィーン市街が見える。
この後、市街を散策したんだけど、重厚な石造建築の建物が建ち並ぶきれいな街だった。だがそんなことはどうでもよろしい。はっきり言って、ウィーンはあんまり愉快な街じゃなかったのだ。
この街で2回レストランへ行ったんだけど、そのどちらの店員も接客態度がまるでなっちゃいない。愛想の欠片もなく、ツンとすました顔してやがる。なんだこいつら、感じ悪いなー。一体どうしたらデレるんだ?スマイル無料の某ファストフードチェーンに後光が射して見えるぜ。
腕や手の上で水晶玉を転がすパフォーマー。
ザッハ・トルテで有名なホテル・ザッハ。さすが一流ホテル、隙のない接客だった。私が接したウェイターは東南アジア系だったけど・・・。
誰に対してもそうだったのなら、サービスが未発達な国として諦めもつくんだけど、ところがどっこいこいつら白人の客にはニコニコ接客してやがんの。なんだこいつら、レイシストか??不愉快極まりない国だな。
ゴージャスな装飾が施されたシュテファン大聖堂内部。
そういえばこの国は移民排斥を謳う極右政党との連立政権を成立させて、欧州をビビらせたこともあったなあと思い出す。この国に人種差別主義者が多かったとしてても、驚くにはあたらないのかな。
あれ、イスタンブールで走ってるトラムと同じ型じゃない?これドイツかオーストリア製なのかな。
たった2泊のウィーン滞在ではあるが、外国人を相手にするホステルの人間や観光地の人間を除けば、特に感じのいい人はいなかったなあ。ドイツと同じくたくさんいるトルコ系移民は感じのいい人ばっかりだったけど。
さすが音楽の都ウィーン。ふんばりながら大音響のオペラを楽しむことができます。
宿のキチ○イ野郎のこともあったからか、オーストリアの印象はあんまり良くなかった。もうちょっと長く滞在したらその印象も変わる可能性はあるが、所詮旅人とその国や街は一期一会。私の中でオーストリアはこの旅最低の国となったのであった。
ほいじゃ、また。
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