私の新しい小説
書籍版、発売開始しました
この物語は、明るくて、優しくて、他人のことばかり考えている人たちのお話です。
そんな人がいるわけないとお思いでしょうか？ところが皆さんの回りに多数いるのです。
いま皆さんのすぐ隣にもいます。皆さんの部屋の中に数十人はいるでしょう。
彼らは「漂い人」と呼ばれています。彼らは死んだ人たち、一般的には霊、幽霊。
でも怖がらないでください。
生きているときは極悪人、怒ってばかり、嫉妬ばかりの人でも、
死んで数日すると、怒りも憎しみも自分勝手さも春になって雪が溶けるように消えていきます。
生者の時の妄想が溶け、雪の間から植物が芽吹くように、
生きている人たちの幸せばかりを願う漂い人に変わります。
このお話はそんな「漂い人」達の、温かくてほのぼのとしたお話です。
生きることが辛いとき、死にたいと思ったとき、
いじめにあって苦しいとき、読んでいただければ、生きる勇気が湧いてきます。
小説より一部抜粋
一平 「なぜ、僕だけがこんなにつらい思いをするの？｣
桜ジイ 「それは人の悲しみ、苦しみを分かる人間になるためだよ。苦しい経験をしなければ、苦しい人々のことが分からないだろう。
めぐまれすぎた人には他人の苦しみが分からないんだよ」
一平 「他人の苦しみが分かったら何か得することあるの？」
桜ジィ 「得することはなにもないよ。でも生きていくうえで一番必要なことだよ」
一平 「なんか損だな」
桜ジィ 「偉くならなくていいから、他人の悲しみが分かる人間になりなさい。
お金持ちにならなくていいから、苦しんでいる人の気持ちが分かる人間になりなさい」
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