【プロテイン・パラドックス】
●症状
はじめはプロテインでタンパク質を補給し
健康になる
ところが数年目から
逆に体調が悪くなる
これをプロテイン・パラドックスと呼びましょう
この現象はスポーツをしない頭脳労働者に多いです
過去に菜食やファステングを実践していた人には
顕著に見られます
●原因
プロテインによる腸内環境の悪化が考えられます
プロテインでオナラが出る
ガスが溜まる
便秘する、下痢する
プロテインが飲めなくなる
の症状の方は要注意です
●歴史
私の患者さんの中で
肉や卵が食べられない人が
続出しました
最初の数ヶ月は頑張れるのですが
そのうち肉や卵を体が受け付けなくなる
そういう患者さんにプロテインを勧めたところ
とても喜ばれました
7年ほど前のことです
フェイスブック上に
プロテインを勧めたところ
糖質制限系の医療関係者から反論をいただきました
いわく
「栄養は食べ物から」
その後、先頭に立ってプロテインを勧めてきました
一緒に続けてくださる患者さんからも評判が良かったです
ところが、プロテインが突然飲めなくなる
プロテインを飲むほど体調が悪くなる
そういう意見を多く受け取るようになりました
はじめは無視していたのですが、
まじめに栄養療法を行っている患者さんからも
体調不良の声が出ました
例えば
「プロテインで太った」
というクレームは150人ほどから受けました
● 脱プロテイン
そこでプロテインの代わりにEAAを勧めました
肉も卵もプロテインも食べられないような人向けです
主にスポーツをしない頭脳労働者や
胃腸が弱い人
ベジタリアン傾向の人向けです
● EAAパラドックス
しかし
EAAで体調不良になる人が続出しました
はじめこれはトリプトファンが少ないから
いわゆる「EAAパラドックス」
と思われました
ですがそうではありませんでした
ロイシンの多いEAAのためにアンモニア濃度が高くなったためです
ではどうやって
EAAを安全に飲むかという追求の中で
ノーベル賞を受賞したイグナロ理論に出会います
● イグナロ理論
分子栄養学はノーベル賞を受賞したイグナロ理論を採用すべきだと
強く感じております
● 時代はプロテインからEAA
6年前、私のプロテイン推しに反対した糖質制限の医師の方も
プロテイン推しになっています
それから6年、これからの時代、プロテインは時代遅れ
EAAが主流になるでしょう
6年前にプロテインを勧めて反対されたように
いま、私のEAA推しは、多くの反対を受けています
しかし時代は変わります