とにかくレンズを真上に向けた
2024年8月12日(月)夜に撮った「最初の一枚」です。既にオーロラが天頂を飛び越えていました。
残念ながら撮影したのは天文薄明が終わる23分前+上弦の月が煌々と照る中だったので、一見違和感を覚えられた方も少なくないと思います。
でもここまでのオーロラなら、2つの致命的困難にも打ち勝って写るんですね。
それとこの写真を撮って先ず驚いたのは、天頂を飛び越えた北の空に筋状の赤い線が写っていた事です。
実はこれは一般的に「Steve スティーブ」と呼ばれているもので、オーロラとは区別され始めています。
しかし、肉眼で見ると「白い筋」も見えません。
天文薄明が終っていない+月明かりの影響が大きいと思っていたのですが、午前2時を過ぎて月が沈んでも、この「スティーブ」はずっと写っているのに、肉眼では判別が付かなかったんですよ。
そこで教訓。
「オーロラは肉眼で確認するべからず。必ず円周魚眼レンズを用いて確認せよ」
でした。
1989年にNZ南島の大都市クライストチャーチで夜空が真赤になる大オーロラを経験して以来、今日まで何万枚というオーロラの写真を撮って来ました。しかし、それは肉眼で見える範囲しか撮っていなかった可能性が大きいです。
白い雲の様に見えたら、先ずはオーロラではないかと疑う必要性があります。まあ8等星まで見える程の絶好の場所なので、空全体が星で銀色に染まっているのが、逆に星明りの影響でオーロラを見落としていたのではないでしょうか?
これからは毎回円周魚眼レンズでの撮影を実行するべきだと確信しました。
故にカメラを円周魚眼レンズに一台獲られてしまうので、必然的に天体改造ミラーレス機が一台足りなくなります。速攻でもう一台の天体改造フルサイズミラーレス機の導入を検討しようと思います。
来年の日本帰省も買い物で忙しくなりそうです(笑)。
他のカメラでの写真は今も尚画像処理中ですので少々お待ちを。実は腰を痛めており、長い間椅子にも座れないんですよ。なので小出しになります(笑)。
写真で周辺が黄色いのはナトリウム灯の影響です。月の左下にさそり座、中央右下に南十字座も写ってますよ。左上から右下にかけては天の川です。