速報・2024年8月12日のオーロラ
2024年8月12日(月)の午後、毎日のルーティーンで見ている SpaceWeatherLive というアプリで、太陽風磁場の向きが大きく南向きになっているのを確認。太陽風速度も秒速480キロメートルと割と高め。
太陽高度が低くなって来ても続いている事から、オーロラ撮影に使う5台のカメラのSDカード内画像を、全て2台のHDDに問題なく移行出来ているのを確認し初期化をしました。
直ぐに最後のフル充電をし、天文薄明終了時間の30分程前からオーロラが撮影出来る事から、ツアーお迎えの90分も前に自宅を出発しました。
一枚目を撮って絶句。既に20mmレンズの画角をはみ出すオーロラが舞っているではありませんか。
レンズを対角魚眼レンズ Samyang 12mm F2.8 に変更し、ほぼ天頂まで写る様にカメラの上下角度を調整しましたが、なんと最上段のオーロラは既に天頂を飛び越え、北の空にまで及んでいます。
「これはドえらい事になったぞぉ」というのが一発目の感想。なんせ2024年5月11日の大オーロラ発生時は呑気に赤道近くのビーチでリゾートしてましたからね。今回はその雪辱戦。
20時丁度にスターウォッチングツアーにご予約を下さっているお客様をお迎えし、携帯が圏外の秘密の場所にお連れしました。一度終息気味になったオーロラでしたが、ツアーの後半に盛り返し写真の様な状態に。
目の前にそびえ立つオーロラは真っ白なので、カメラで撮ると全く違う様に写りますよぉ!とお客様に人間の目がホンマは弱い存在である事をお知らせする為に撮影したモノです。
実は肉眼ではただの白い物体である事が殆どの低緯度オーロラ。ところが天体改造カメラで撮影すると、ここまでの赤色が写ります。
左端の明るい星がエリダヌス座の1等星アケルナル。尖がった山の右にある明るい星が竜骨座の1等星カノープス。そして南十字座は中央右上で「右に90度倒れた状態」で写っています。4つの星の内2つが1等星なので、明るい星を探して見て下さい。
お客様をホテルにお送りした後も撮影を続行しましたが、朝5時30分の起床ギリギリの帰宅となりそうなので、カメラをタイマー設定で自動撮影にし、車内で数時間寝乍らの撮影となりました。レンズヒーターは要りませんでした。
他の写真の画像処理はこれから行いますので、お楽しみに。実は円周魚眼レンズでの撮影で、夜空の8割が赤いオーロラに包まれました。