クィーンズタウンのオーロラ 2024年4月17日未明 | やる時はやりまっせ!

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ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

クィーンズタウンのオーロラ 2024年4月17日未明

 

 

2024年4月16日深夜、翌朝も5時30分の起床なので、そろそろ寝る準備を始めようかと思い立った矢先、毎日のルーティーンで太陽観測衛星 DSCOVR と ACE の観測数値を見てしまいました。

するとどうでしょう、天気は良くないのですが、日中から太陽風の磁場の向きが「地球と反対の南向き」が続いているではありませんか。

太陽風の速度は350km/秒と左程速くはないのですが、南半球の秋分の日前後はオーロラが出やすいという事で「眠いですが」出撃する事にしてみました。晴れ間も広がって来ていましたし。

現地に着いた時は既に日付も変わり4月17日になっていましたが、いつも通り EOS 6D SEO-SP4 (天体改造機)をスリック・マスターIII三脚+自由雲台 Velbon QHD-73 を使い固定します。

早速一枚撮ると、南の空が赤くなっており、その下には緑色の領域も写りました。

太陽風速度が350km/秒と遅いので大した出現にはならないと思っていましたが、まあまあの出現です。数枚撮って露出時間を13秒にし、タイマーレリーズを使いタイムラプス撮影に移行しました。

そして次に旗艦機である Nikon Z6II HKIR (天体改造機)にマウントアダプターを介し Sigma 14-24mm F2.8 DG DN を取り付けます。

それを Benro TMA37A三脚+同じく自由雲台 Velbon QHD-73 にて固定し、撮り始めます。ほぼ天頂にある南十字を伴う天の川を入れるには14mmにしても足りなく、仕方なく縦型構図にし19mmまで伸ばします。

これが上の写真です。

 

 

 

 

 

 

次にレンズを TTArtisan 11mm F2.8 Fisheye に換えます。でないと天の川がかなり切れてしまうので。頭上に濃い天の川がやって来る季節なので、地上と天の川を一緒に収めるには、フルサイズの対角魚眼レンズで狙うしか方法がありません。

写真を繋ぎ合わせるパノラマは好きじゃないので仕方ありません。

それが上の写真です。Fisheye 対角魚眼レンズで撮っているので、地平線は必然的に丸くなってしまいますが、左上から右下まで180度写っています。

その左上には我々の住む「天の川銀河」の中心方向が写っており、その距離は約2万6千光年。そして天の川を右に向かって進んで行くと、2つの明るい星が左右に並んでいます。

これがケンタウルス座の2つの1等星で、左がリギルケンタウルスで、、右はハダル。

そしてもう少し右に進むとほぼ立っている南十字の4つの星があります。その右下には南天最大の赤色星雲エータカリーナ。

近所のゴルフ場レストハウスとその真横に建設中のアパートの光が池に反射しています。

 

 

 

 

 

 

そして最後はこれまでの旗艦機 Canon EOS 6D SEO-SP4 (天体改造機)にサムヤンの20mmレンズ、それにケンコーのソフトフィルターを噛まして撮ったものです。

午前1時15分頃まで「ぼんやり赤味のオーロラ」だったのですが、その後にビームが何本も立ち始めました。

写真中央やや上に写っている大マゼラン雲の高さまで赤いオーロラが達しています。この瞬間の大マゼラン雲の高さが30度程度なので、南の空の1/3がオーロラに染まっていた事になりますね。

30度の計り方は、大人も子供も同じですが、腕を一杯に伸ばし拳を握って立てて下さい。その拳の幅が皆さん10度になります。

30度と言えば、拳を3つ地平線から立てれば計れるわけです。

皆さんも直ちに(笑)モニターやスマホの前でやってみて下さい。

そうその高さまでオーロラがそびえ立っていた事になります。かなりの高さでっしゃろ?

えっ、まだまだ低い

ってか?低緯度オーロラのレベルだったので、まあ次回はデッカイのを撮りますので、もう少々お待ちを。なんせ今年中に第25期の太陽活動最盛期が来るかもと言われていますので。

そうオーロラを見に行かれるなら、北半球で白夜が終る9月中旬以降、来年の4月中旬頃までがチャンスでしょうね。

筆者は今年の休暇旅行(約4週間)の為に、新規にMMRワクチンを接種しました。お袋さんに尋ねてみても、3兄弟の誰が「はしか」に感染したかを忘れたと言うので、自身で調べ、そしてドクターにも調べてもらった結果、MMRワクチンの接種が可能だとのこと。

これでなんとか3か国を訪れる休暇に行けそうです。

現地からは以上で~す。