1988年以来のF1オーストラリアGP | やる時はやりまっせ!

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ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

1988年以来のF1オーストラリアGP

 
 
本日2024年4月7日はF1日本GPが行われた日ですが、私は相変わらず前戦のオーストラリアGPの画像処理を続けています。なんせホームページにその模様をレポートせんとあきませんのでね(笑)。

ということで、今日はニュージーランドの家を出て、どの様に移動して、何処で撮影し、何処で飯を喰ったのかなんて事をお届けします。

ここクィーンズタウンはNZ南島のリゾート。ここに1993年から住んでいますが、その時にまさか国際線が飛んで来るなんて思いもしませんでした。なんせ44人乗りのプロペラ機が一日数便飛んで来るだけの田舎でしたから。

しかし時代は変わり、人口3千人の街も10倍に膨れ上がり、往復4時間かけて最寄りのスーパーマーケットに買い物に出ていた時代も終わりました。今では大型スーパーマーケットが街中に4つも出来ました。

そのクィーンズタウンからF1オーストラリアGPが開催されるメルボルンまでは飛行機で3時間20分。日本で言うと東京とグアム間とほぼ同じ飛行時間になります。そう、NZとAUSは結構離れているのです。

今回は節約する為に、SYDシドニー経由で向かう事にしました。

写真TOPはSYDシドニーを離陸した飛行機がMELメルボルンに着く前に撮ったもの。上空で日没を迎え、MELには20時過ぎの到着でした。エアラインはヴァージンオーストラリアです。

2枚目の写真はSYD空港でのターミナル移動に使った無料バスです。
ターミナル1(T1)が国際線ですが、ヴァージンの国内線はT2に移動せねばなりません。しかし、そのコネクティング時間はたったの90分。

入国審査もあり、荷物も受け取り再チェックインもせねばならず、挙句の果てにはターミナルを移動せねばならないのに、それに与えられた時間はたったの90分。どう考えても無理ですよね。

でもヴァージンはやるんですよ。それを。しかも国内線出発のエプロン前で余裕でビールまで飲めてしまう始末。
 
 
 
 
 
 
荷物を受け取り、やや南側にあるT4を通り過ぎ、まだその南側にある市バス乗り場に直行です。出発の20秒前にバス停に着いたので写真を撮っている暇がありません。

それよりもスマホに入れておいたメルボルンの交通カードアプリをスキャンして乗車せねばばりません。しかし、読み取りません。何度やってもダメなので、運転手さんから驚きの言葉が。

「今回はええよ」

そう料金はいらねぇよ、と暖かいお言葉。その後に乗り継いだバス、そして鉄道、トラムと全てで読み取ってくれましたので、もしかしたら、そのバスだけ読み取り機が壊れていたのかも知れません。

予定通り20時05分にMELのエプロンに着岸し、国内線なので荷物が出てくるのも結構早かったんです。

多くの方が市内行きの赤い色バスに乗っていきますが、筆者の宿は街の真北にあり、電車で30分程かかる場所。そう市バスを乗り継いで東に進んだ方が早いんです。

タクシーやUberも検討しましたが、20時台なので結構本数がありますから、迷わず2つのバスを乗り継いでホテルに向かう事に。値段は90分以内の乗車でAUD3.30でした。

タクシーだと深夜料金となり、恐らく40ドルほどになっていたはずです。帰国時にUberに乗ったら、朝4時だった事もありますがAUD43でしたからね。

ホテル最寄りのバス停で下車しましたが、22時のチェックインリミットまで時間があったので、マクドナルドで遅い夕食にしました。

そしてチェックイン。ホテル名はIbis Budget Fawkner。バジェットと命を打っている位なので、まさに安宿です。でもIbisなので有名ホテルチェーンAccorの一員です。

しかし、部屋は掃除が全く出来ておらず、窓枠の上に見えるエアコンは埃まみれで、シャワールームの換気扇も埃まみれ。恐らく数か月間、誰も手を付けていないと思います。

シャワールームには人毛が落ちており、エアコンの底が平ではない事から大きな隙間があり、そこから戸外の音が丸聞こえ。暴走車や警察車両、救急車のサイレンもそのまま聞こえます。

早い話天然の換気扇となっており、真冬はめっちゃ寒いと思われます。受付スタッフ全員がインド系だったので、まあ世間知らずで仕方ありませんが。でもAccorグループを名乗るのは問題有りかと・・・。

オマケにシャワーとトイレの間には何もなく、シャワー後の便器とその足元は洪水になります。
 
 
 
 
 
 
さて夜が明けて2024年3月22日(金)になりました。この日からフォーミュラが走り始めます。

練習走行①の開始時間が12時30分なのですが、今回は自由席券しか購入していない事もあり、またアマゾン・オーストラリアに注文しておいた2段の脚立を市内の薬局で受け取る事になっている事から、早めにホテルを出て、駅近くのドーナツ屋でモーニング。

そして電車に乗ります。Gowrie駅がそれになります。

脚立を受け取る事になっていた薬局が、中央駅であるサザンクロス駅の近くだったので迷わず下車します。

そして薬局でNZの運転免許証を見せて荷物を受け取ろうとしたら、店員さんの口から想像を絶する言葉が。

「そんなもの届いてないわよ」「あちらの女性(アジア系)も同じで、荷物が届いてないのよ」「直ちに運送会社に連絡する事をお勧めするわ」

ガーン。

3月20日までに配達されるという事でその10日程前に注文し、アマゾンAUSから届くメールでも3月19日に「地元の運送会社が今朝荷物を載せて薬局に配達に出ました」と表示されている。

あれ一日早い配達かぁ、薬局の方の迷惑になっていなければええのにな

と思っていました。

しかし、3月22日の午前9時過ぎに薬局に伺うも、荷物は届いていません。荷物が届いていない時の対処方法をアマゾンAUSでチェックしようと、運送会社が何処なのかを調べるも、候補が20社ほど書いてあるだけで、運送会社が特定されていませんでした。これでは連絡のしようがありません。

オマケに、筆者は急いでサーキットに行く必要があります。迷わず駅に戻り、GP週間だけ無料のトラムの列に並びます。

しかし、写真をご覧下さい。とんでもない量の人が並んでいます。しかし、トラムが来るのは5分に1編成3両程度。これでは30分待ちは確実です。

そこで、直近の通りにある通常のトラム乗り場に行ってみました。空いていました。一つ目のトラムに乗れましたが、車内は写真の様に混んでいます。
 
 
 
 
 
 
乗ったトラムは12番ルート。サーキットゲートの3番近くに着きます。そして慌ててターン3に向かいます。2列目に陣取れ一安心です。

しかし、いざフリー走行が始まると、1列目に折り畳みの椅子に座っていた太いネーチャン2人が立ち上がり、太い故にレンズを割り込ませる隙間もありません。

そこでなんと開始2分でその場を立ち去りました。立ち上がるのなら、最初からそうしておくべきです。突然立ち上がるのはマナー違反だと指摘しても、オージーネーチャンに通じる訳もないのはNZでも同じなので、敢えて言葉を発す事も無く立ち去りました。あほらしいしね。

そこで向かったのがターン5。

太っいネーチャンのいない所を探し出し、そして撮り始めました。我らがF1日本代表である Yuki Tsunoda を撮ってみました。

そして1時間の練習走行フリープラクティス①が終りました。2018年の上海は中国GPでF1を撮った以来で、撮影勘を戻すつもりでしたが、このセッションでは戻りませんでした。
 
 
 
 
 
 
練習走行①を終えると速攻で移動を開始します。それが第一希望の撮影場所であったターン3の最もサーキットに近い所です。右横にはヒル・グランドスタンドがあります。

そこに13時35分には着き、お陰で最前列に陣取る事が出来ました。上の3枚の写真がそれになります。

ターン3のクリッピングまでの距離は約70mなので、レンズ(望遠鏡)をレデューサー仕様に戻します。それでも1.7倍のリアコンバーターを装着し、1.5倍にクロップすると焦点距離が845mmになります。

F1マシンが大きくなったので撮影が楽です。被写体まで70mでレンズを約850mmにすると、この様にドアップで撮影出来ます。

筆者は「真正面」の撮影が好みなのですが、もし車体横からの流し撮りであれば、焦点距離500mmで事足りると思います。

しかし、真正面から撮るのがメインなので、これからもレンズは Borg77EDIIという望遠鏡を使う事でしょう。とにかくレンズが2枚しか無い天体向け望遠鏡なので、写りはええ感じですよ。

2枚目の写真で人が少ないのは、恐らく2回目の練習走行が終わった後に行われたF2かF3、若しくわポルシェカップ等が行われている撤収時に撮ったものです。
 
 
 
 
 
 
そしてこちらが三夜連続でお世話になった「うどん居酒屋前田屋」さんの「初日の写真」です(笑)。

初日である2024年3月22日(金)が最もトラムに乗車した時間が遅くなりました。理由は「初日から12万8千人もの入場者数が記録された」事ですね。

この数値は歴代最高だそうで、通りで朝からトラムに並んだわけです。

実は初日は市街地とは反対にあるセントキルダという街にて一杯やろうと思っており、その方面に向かうトラム乗り場に行ったところ、係の方から「トラムはGPスケジュールになっており、次の駅でバスの代替運転になるよ」と教えてくれました。

しかも、「そのバスがいつ来るか分からないよ」とも教えてくれた。

これでは現地に歩いて行った方が早そうで、その場合プラス30分はかかります。そこで予定を大幅に変更し、次点としていた日本の居酒屋さんに行くことにしました。

帰りも同様に無料トラムには乗らずに、12番ルートに乗ろうと少々市街地に向かって歩き始めます。しかし、停留所には「GPスケジュールの為、この停留所にトラムは停車しません」という看板。

仕方なく市街地に向かって歩く羽目に。そして看板のない停留所に陣取るも、トラムは全く来ません。

結局20分程待ったでしょうか。12番トラムがやっと来てくれました。しかし、このトラムですが、終点がサザンクロス駅だというのです。

結局、朝にトラムに乗った同じ停留所から2つ目のトラムに乗り継ぎ、前田屋さんに辿り着きました。18時56分でした。ハッピーアウアーが19時までだったので間に合ったと思っていたら、店前には何と行列。

5分程待って席に案内して貰いましたが、19時過ぎ。でも店員さんの好意でハッピーアウアーのメニューを出して下さいました。

昨年の日本帰省以来の居酒屋に大量注文してしまい一人でAUD85も飲み食いしてしまいました。美味しかった。
 
 
 
 
 
 
そして翌日の2024年3月23日(土)になりました。
この日も同じで、練習走行が12時30分から1時間。そして予選が16時からというスケジュール。

昨日のうちにアマゾンAUSに品物のキャンセルを伝えておきました。結局、2段の脚立を椅子代わりに使う事も出来ず、そしてそれに乗って、背の高い民衆の頭の上からの撮影を目指していましたが、アマゾンともあろうものが、配達をしたかの様に表示していたが、結局はそれは嘘でした。

NZに帰国した3月25日(月)の夜に再度アマゾンAUSのサイトをチェックしたら、その日に配達されたそうです。意味ないやんけ。

最初は予めホテルにメールを送り、荷物を送っても良いかと尋ねたのです。しかし、HotmailでもGmailで送っても何の返答もなかったんよ。

とにかくあのホテルは泊まったらアカンやつです。ご注意を。

さて話を元に戻しましょう。
2日目はゲート5という市街地に最も近い側の出入口で、そこに向かうのを前夜に決め、混まない方法を考えていました。確かトラムの58番を使う作戦でした。

サザンクロス駅の北東にある地下駅で下車し、そこから58番に乗れました。めっちゃ空いているし。

しかし、何とこれもGPスケジュールの影響を受け、途中でバスに乗り換えるというのです。GPスケジュールを確認しても、この58番は該当していないのです。しかし、実際には影響を受けていました。

皆様、良いですか?これが典型的なオーストラリアのいい加減さです。実はニュージーランドも同様でして、横のつながりが全く無いので、内容はとにかくいい加減です。

信用すると痛い目に遭うのは我々なんです。困ったもんでっしゃろ?こんな人民と36年も一緒に仕事してまんねん(笑)。

写真は練習走行③を撮ったターン6の模様。コンクリート製のひな壇が3つあり、その最も右手にある中段に陣取りました。被写体まで130m程ある事から、例の1300mm望遠にて挑みました。

写真は昨年のチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンです。英語ではヴァースタッペンといいます。
 
 
 
 
 
 
最後は「うどん居酒屋前田屋」さんの2日目、3日目に撮ったものです。

生中ビールを何度も注文するのは面倒だったので、ピッチャーと呼ばれるものにして貰いました。生中の3倍分の容量が入っていると記憶しています。

ビールの銘柄が一番搾りだったので、それを樽生で飲める幸せを与えてもらい、これが3日連続で伺ってしまった理由です。初日、二日目の締めは「つけ・うどん」にし、最終日は煮込みラーメンにしました。

安く飲める居酒屋なので、なんだかんだ言っても、ここが最もビール党の筆者に適していた気がします。事前に色々と調べましたが、物価がめっちゃ上がっているAUSなので、前田屋さんは助かります。

最後の写真は中央地にあるサザンクロス駅です。最終日の22時過ぎに撮りました。それにしては空いていたのが意外でした。

皆さん、何処に泊まらはったんやろか。

筆者は翌朝6時発の便でクィーンズタウンに戻るので、4時00分にUberに来てもらう予約を入れておきました。一睡もせずに荷詰めをと思っていましたが、シャワーを浴びたら眠くなり、午前2時にアラームをかけて90分だけ寝ました。

短い滞在でしたが、3日間で40万人もの観客が集まったGPを楽しみました。ただ、グランドスタンドでもマシンを正面に捉えることが出来るのはターン3のヒル・スタンドだけで、撮影に集中するには物足りないサーキットだと思います。

さて次回のF1撮影は、何処になるのやら。残っているのは中東と英国、オランダ、アメリカ、イモラ、ハンガリー、ベルギー、モンツァ、シンガポール、メキシコ、ブラジルと、より取り見取り。撮影に適しているのは英国とマイアミかな。