エメラルド色のレモン彗星 C/2021 T4 | やる時はやりまっせ!

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ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

エメラルド色のレモン彗星 C/2021 T4

 

 

2023年7月の4週目。新月なので全く光害の無い郊外に出向き、久しぶりに赤道儀架台で追尾撮影を・・・と思うのですが、学校の冬休みが終わったのをキッカケに多くのオージー(オーストラリア人のこと)が滑りに来て大忙し。

疲れからか機材を車に詰め込む力も残っておらず、なんと光害のど真ん中にある我家の庭にビクセンGPS赤道儀を立てて、極軸も合わせずに追尾撮影と相成りまして候。

それでも未だ8等星の彗星なので、4枚ほど重ねてやろうと思い、同じ構図のRAWを露出を変えながら4枚ずつ撮影。画像処理ソフトで適当にコンポジット。

生涯で3度目のレモン彗星の撮影をしてみました。

彗星の高度は57度程度。夜半過ぎにはほぼ天頂の高度80度まで昇り切ってしまので、その前に仕留めました。

これまで出逢ったレモン彗星の中で最も暗いですが、それでもインディアン座に差し掛かった彗星は美しいエメラルドグリーンの中心核を持っていました。

左下に短い尾が伸びている様に見えます。

 

 

 

 

 

 

我家は空港近くの住宅街にあるので光害が半端なく強い。この写真ではリアレンズ後部に「光害除去フィルター」を装填しての撮影になりました。

フィルターの効果が少しくらいあるのか、星が多く写ります。

中央右下の黄色の星がさそり座の1等星アンタレス。

彗星の位置は写真左手でやや明るめの星がありますが、これが孔雀座のアルファ星で名前は「ピーコック」。この星のやや左上に位置しますが、この写真では全くその存在が分かりません。

ちなみに「光害フィルター」を所持している理由は、こんな光害の強い所で星景撮影をする為に購入したのではなく、今回の休暇旅行で伺ったベトナムの夜景を撮る際に使おうと思っての事です。

それがまさか自宅の庭での撮影で役に立つとは。

ここも街中は光害の魔の手が及び初めています。
しかし、郊外の制限時速100キロの道路を使えば、全く光害の無い場所が湯水の如く確保出来ますので未だ未だ大丈夫です。

しかし、先週は忙しくて毎日クタクタでしたのでお許しを。