人の命<植物 | やる時はやりまっせ!

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ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

人の命<植物

 

 

2022年6月12日早朝です。ル・マン24時間耐久レースを見ながら書いております。
外は土砂降りになって来ました。これだと海抜の高い所だとゲレンデも含めて吹雪いていると思われます。これから発達した渦巻低気圧の第2波が通過します。

どんだけ降んねん。

さて今日は国が変われば感覚も常識も違うお話を差し上げます。
写真は我家の側にある7本のポプラの木ですが、5月3日の朝に撮影したものです。

綺麗でっしゃろ。

三脚を散歩道に立てて、SONY α7RIII のピクセルシフトマルチ撮影で4枚重ねてます。レンズはTTartisan 11mmF2.8です。

三脚をほぼ我家のフェンスギリギリで立てておりますが、レンズの悪戯で大変判り難いのですが、実はこれらのポプラですが、イタリアはピサの斜塔の様にやや傾いており、一番高い所は我家の庭上空にかかっています。

これを英語でoverhang オーバーハングと言います。

近所の有志で倒木したら危険なので、短くするか、若しくわ撤去を市役所にリクエストしています。

しかし、市役所からの回答は、「ポプラは元気で、倒木が差し迫っているとは思えません。よってリクエストは却下となる」という返答がありました。

しかし、ここに引っ越して25年になりますが、この7本のポプラは高さが2倍になり、しかも年々傾き具合も増しています。間違いありません。

高さが20mにもなっているので、もし倒木したら我家は粉々になるでしょう。

市役所の調査は目視で行われるだけで、「ポプラは元気で倒木はない」と言います。

いつも目視だけで、傾斜角を調べる測量をする事など一切ありません。

 

 

 

 

 

そして6日後の5月9日の夕方の出来事。先ずは上の写真をご覧下さい。誰がどう見ても、ポプラの枝ですね。

比較するものを真横において、一緒に撮影すれば良かったのですが、我家の庭に突き刺さっていました。それよりも落葉のカーペットに目が行っちゃいましたか?

引っ越して数年はポプラはあそこまで成長しておらず、今の半分ほどの高さしかなかったんよ。しかし、25年で約2倍の高さとなり、7本全部が20メートルを越えています。

さてこの突き刺さっている枝ですが、サイズは以下の通りです。

長さ=148センチメートル
重さ=358グラム
太さ=21ミリメートル

そう長さが1.5メートル、太さ2センチの棒が20メートルの高さから落ちて来たのです。

最も驚いたのが、この枝を地面から抜く時です。「片手で抜けなかった」のです。綱引きスタイルにしても抜けず、結局両手でやっと抜けたのでした。

驚愕したのが、枝の先が刃物の様に尖っていた事と、地面に出来た穴の深さでした。何と10センチメートルも突き刺さっていました。通りで片手で抜けなかった訳です。

先端部の太さが21ミリメートルもある枝が、地面に10センチメートルも刺さった訳ですから、もし庭仕事中や洗濯物を干している時に、私や家族の頭に落ちたら「どうなるか」は皆様も容易に想像出来ると思います。

勿論市役所にレポートしました。何故なら真下にはQueenstown Walkwayというマラソンコースにもなっているお散歩道があるからです。幼子も遊んでいますし、毎日数百人が通ります。

しかし回答は、「強風で偶然に落ちて来ただけです。問題ありません」だって。予想通りの答えが返って来たので、ある意味「レポートした時間が勿体なかった」と後悔しました。

実は我家の庭には、大小合わせて年間約200本の枝が落ちてきます。1メートル越えも珍しくありません。

でも答えは「強風で落ちて来ただけでしょ?」。


ええ国でしょ?

人間の命より、植物の方が大切な国です。覚悟の上でお越し下さい。何にもしてくれませんよ。