レモン彗星の尾がエエ感じに育ってます | やる時はやりまっせ!

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ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

2020年5月26日の夕方は快晴。こんな天気で、しかも月が20時過ぎに沈むとなれば、そりゃぁ寒いけど出動しない手はありませんよね。

 

気温が4度なので、スキーウエア上下+上下ジャージという伊手達で、現地では露出中に3G電波を探してウロウロ。そう辛うじて電話は通じるエリアに赤道儀を立てました。

 

でも3Gも途切れ途切れ。そんな場所で追尾撮影するんですよ。

 

写真はレモン彗星 C/2019 U6。左上に向かって尾が3度ほど伸びているみたいに見えます。彗星が天の川の淵に来ているので、そろそろ背景が明るくなってきました。

 

右上はM41星団。そして右下が明るいのは何と1等星シリウス。21個しかない1等星で最も明るい星がフレアやハウリングとでも言うんですかね、写真に影響を与えてくれましてござる。有難迷惑であります。

 

レモン彗星は右上45度に向かって毎日徐々に位置を変えます。翌日には彗星の尾が星団を貫いたんとチャイますかね。

 

 

 

 

 

そしてこちらは相棒の ネオワイズ彗星 C/2020 F3 です。太陽に近づいているために高度が下がり、月没時の高さはたったの10度。

 

3分露出を4枚とか撮っていると、あっという間に山にかかりそうになる。

 

翌日は月と同じ高度になるので、この彗星とはこの日でお別れ。後は北半球でホンマに2等級まで明るくなる事を祈っております。

 

 

 

 

 

2つの彗星が西の空に沈んだ後も天気は快晴。天頂を見ると南十字とエータカリーナが並んでいるので、非改造カメラではあるが、SONY α7RⅢでエータカリーナ星雲を撮るとどうなるのかと思い、実験がてら絞って4枚程重ねてみました。

 

どんだけダイナミックレンジが広いねん!

 

という程の赤色が写りました。

 

この赤さはカメラを天体改造する必要があるのかという程です。

 

これまで改造カメラでしか撮って来なかった被写体ですが、SONY機種がここまで赤色に強いとは思いませんでした。道理で先日出現の赤色オーロラでも、赤色が結構写っているなぁと思っていました。

 

これからは遠慮なく赤色星雲、赤色オーロラを撮ろうと思います。それにしてもスンゴイ解像度です。エエおもちゃを見つけましたわ。

 

でもα7RⅣへのアップグレードはしませんよ。レンズは増やすと思いますけど。

 

スーパー35mmモードで撮影。望遠鏡はいつものBORG77EDⅡ+EDレデューサーF4DGです。