やる時はやりまっせ!

やる時はやりまっせ!

ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

プーケット3日目 「Grabは高いよ」

 

 

2024年5月12日(日)、前夜に世界各地で発生した低緯度まで大オーロラにとは無縁のタイ国はプーケット滞在の3日目。

この日は家内がたっての希望としていた「象」と戯れる事が出来る場所に向かいました。
滞在した Kamala Beach の一つ南に位置する Patong Beach の南端部から少し行った所にあり、名前を Elephant Swims at Lucky Beach と言います。

地図ではこちらになります。

滞在した Kamala Beach にある Princess Kamala Beachfront Hotel から当初はレンタバイクの2ケツ(二人乗り)で向かうつもりでした。

ところが、前夜にホテル近くのレンタバイク店で衝撃の回答を受けます。それは

「最近は警察による取り締まりがあるので、バイクの国際免許がないと検挙されるよ」との事でした。「貸さない」ではなく「検挙されるよ」という事は、課した主(バイク店)は無問題ということだろうか。

そりゃそうだ。海外に行けば「自己責任」だからだ。日本と韓国だけだろうか、貸主も罰せられるのは。地球はデカい。

そこで仕方なく Grab で車を手配する事にしたのですが、実際に使ってみると運転手が目的地を間違えるは、タクシーより高いしで、帰国後に確認してみたら、プーケットでは Grab ではなく、流しのタクシーの方が遥かに安いのだそう。

事実、帰路に Grab アプリで料金をチェック後、目の前でお客様を降ろした女性タクシー運転手に泊っているホテルまでの料金を尋ねたら、Grabより25%も安い料金を提示してくれた。

言うまでもなく Grab は却下で、その女性のタクシーでホテルに戻った。

プーケットでGrabでの移動はかなりの損をする模様だ。お気をつけ下さい。

写真は家内が楽しんだツアーが開催されている砂浜です。象に海水を吹きかけられたり、象の背中や鼻に乗れるんよ。

 

 

 

 

 

 

象と戯れた後、近くにある大きなビーチを構える Patong パトンに移動しようと早速 Grab のアプリから車を予約するが、手配した車が10分経っても全く近付いて来ない。

仕方ないのでキャンセル料を100円程度払い、その辺で昼寝していたタクシー運転手を起こしてもらい乗車。あっと言う間にパトンビーチにある Malin Plaza という屋台料理が楽しめる市場へ。

その料金も Grab を利用するよりも25%は安かった。

元々パトンビーチに泊まっていれば、こんな車の手配で苦労する事もなかったのか知れないが、調査に当たっていた家内が、パトンビーチの街は若者が騒々しく、宿泊先としては適さないという情報を手に入れていたからなんです。

マーリンプラザ屋台村で昼食とビールを平らげ、夕食会場に決めていたバンザーン生鮮市場までの道中を散歩する事に。宿泊している一つ北にあるカマラビーチとの違いも見ておきたかったので、その足でパトンビーチの砂浜に行くことにした。たったの600メートルで砂浜がやって来るが、その道中も体感気温41度にしてやられ、コンビニで飲み物やアイスクリームを手に入れながらと相成りました。

ビーチに出てからも容赦ない気温と湿気にグロッキー気味。そこで途中で掟破りのスタバへ入店し小休止。

結局これが効いたのか、その後は元気であった。

ビーチを900メートルほど歩き、パトンビーチのメイン通り入口に着いた。一枚目の写真がそれです。

メイン通り入口に歩いて来たのは16時15分頃で、そこからこのメイン通りを縦走する事に。その先に生鮮市場があるからです。

2枚目の写真は帰路に就く前の19時40分頃に撮った写真ですが、夜間はとにかく騒々しかったです。

 

 

 

 

 

 

バンザーン生鮮市場までの道のり900メートルの間で「スーパーコピー品」とモロに偽物である事をプッシュする店員と目が合い、そこでバッタモンもんのアディダス帽子を買ったり、途中で冷房が効いている土産店に無理やり入店したりして、辿り着いたのがこの市場。

金色のニワトリがシンボルの派手な入口。

ここに着いたのが17時20分頃で、そろそろ夕食にはええ感じの時間。そこで市場をくまなく回るが、伊勢海老を売っている店が沢山あり、プーケットの物価の高さを知るには最適だと思い、その値段を調べる意味で客に成りすまし事にしました。

値段は伊勢海老の大きさによって100グラム辺りの値段が違うは世界共通だと思うが、その値段がなんと日本よりも高いのだ。

明らかに観光客プライスなのでディスカウントが何処まで可能か・・・と思いきや、余りにも高い値段だったので無駄と判断。速攻で断ると店員の態度が急変。あからさまな真逆の態度になり、大阪人の筆者も真っ青のカスタマーサービス失格状態。

その一件と、沢山の屋台で夕食を購入しても、座って食べられる場所が全く無い。あったと思っても、有料席だと書いてある。なので誰も座っていない。

座席がある店は屋台と言うより、裏庭を使ったレストラン状態で、明らかに値段が高い。夫婦共々愛想が尽きてしまいましたとさ。

一目散に市場から退散し、道中にあった楽しそうな屋台村に移動する事にしました。

プーケットは最早観光地の極地で、この上なく白けた。

昨年のベトナムから比べると雲泥の差がある。ベトナムの方が100倍良い。

 

 

 

 

 

 

約600メートルを戻り、メイン通りのほぼ中間に位置するバングラ夜市に戻って来ました。

縦長に配置されている屋台軍は、歩く距離も少なくて済み、何が食べられるのかも片道で分かり易くなっていました。

そこで初日の夜市で食べた鳥皮がある店に座り、ビールだけ別店で注文してやっと座れました。歩き疲れたのと、生鮮市場が酷かったのとで疲れ気味満開。

ただ写真一枚目のビールが口に合わず、食欲もそれなり止まり。タイガービールの方が10倍旨い。

ただ5月という一年で最も暑い時期故に、観光客の絶対数は多くはなく、ゆっくりと食べられました。

その後に真横の市場で「何処まで値切れるのか」を試したのですが、結局は「スーパーコピー品」なのに、正規料金の1/3如何には下がらずに断念。試した商品は「ノースフェイスの黄色いバックパック」。

日本だと15000円台から売っていますが、バッタモンのクセして6500円とか吹きかけて来る。誰が買うんねん。

そして最後は前述の通り、Grabが高額なのを知る瞬間となり、結局目の前で乗客が降りた女性タクシードライバーにホテルまでの料金を確認の上、300バーツ(約1300円)で約9キロメートルの山越えルートを進んでくれました。

ちなみにGrabだと、事後清算で「なんやかんや」と追徴され、結局450バーツ(1948円)ほどかかるのだそうです。そう流しのタクシーの方が、3割以上も安い事が判りました。

NZ帰国後に判明した事だが、バンコックでは未だしも、プーケットではGrabを使うべからずなのだそうだ。皆様の参考になればと思います。

それと自動二輪の国際運転免許がない方は、バイクのレンタルをしない事。実はメイン通りで何組ものカップルが検挙されていました。バイク店の女性の助言に従っていて大変ラッキーでした。タクシーだと冷房も効いていますしね。

 

 

 

 

プーケット・カマラビーチ 2日目

 

 

2024年5月11日(土)、世界では低緯度まで七色のオーロラに染まった日、筆者はノンビリとタイのプーケット島カマラビーチで過ごしておりました。

5月8日の夜にお隣の国マレーシアはクアラルンプール空港にてGPSの誤作動に遭遇し、街までの移動に Uber Taxi を正確に呼ぶことも出来なかった訳ですが、全てはこの5月11日の夜に出現する大オーロラの呼び水だった訳です。

10年に一度の大出現をしてるやろうなぁ・・・とか思いながら、赤道に近い場所でリゾートしている筆者は、一体どれだけ運が無いんでしょうねぇ。

この日の為に約10年間もかけて機材を揃え、そしてこの日の為に誰もいない撮影地を吟味し、この日の為に大オーロラ撮影のイメトレまでして来たのに。

実際にその日が来たら、全く訳の分からん場所にいるって。

でもええねん。この青い空と美しい水、そして美しい嫁との久しぶりの水入らず。
オマケに生きてます。何不自由なく生きてます。

一度くらい、全天オーロラを逃したくらいでウダウダ言うのはご法度なんだと思います。

ただ、多くの皆様が私が撮影したオーロラの写真を求めて、HPやブログにご来場下さっていました。しかし、私はその希望を叶えて差し上げられませんでした。

運が無い野郎という事でお許し下さい。

写真は3泊した Princess Kamala Beachfront Hotel の中庭プールに首まで浸かり、両腕を持ち上げ Sony α7RIII に、手に入れたばかりの Laowa 10mm F2.8 FF Zero-D を取り付けて撮影したものです。

 

 

 

 

 

 

朝食をホテルレストランで頂き、早速ビーチに向かいました。

ホテルがビーチまで歩いて丁度100mの場所にあり、あっと言う間に到着。有料のパラソルの勧誘を受けながら、南北に長いビーチ全景を見渡します。

そして雰囲気的に、一日中このビーチにいるわけでもなかろう…という事で、有料のパラソルを却下。
何故かと言うと、パラソルの裏側直ぐにビールを手に入れられる場所が少ないんですわ。

昨年寄ったベトナム・ダナン南部のビーチでは、パラソルの真後ろにレストランやバーが並びまくっており、しかもビールがなくなるタイミングで自動的にデリバリしてくれるリクエストを簡単に入れることが出来ました。

しかし、このビーチにはそんな事が出来そうな雰囲気が全くありません。オマケにビールが高い。

昨年寄ったベトナムでは、スーパーマーケットでビールを買うと、味を除外すれば小瓶ビールが日本円で60円で手に入りました。

タイガービールともなれば90円程ですが、それでも90円です。しかし、ここプーケットは小瓶で80バーツ(約350円)もします。

そうベトナムの4倍も高く、日本よりも高いです。

という事で、ビールを浴びる様に飲むことは叶わず、持参した200バーツでは、大瓶(620ml、120バーツ)と小瓶(330ml、80バーツ)の2本しか買えない始末。

どんだけ物価高いねん。

そう口に入れたビールは筆者がたったの620ml。昨年のベトナムのビーチでは、15分で330mlペースで飲んでいたので、1時間で4本。5時間で20本程度飲んだかな。

それがたったの620mlで終了。さっさとランチを食べて部屋に戻りました。ビーチも左程綺麗じゃないし。

 

 

 

 

 

 

部屋でまったりし、次に中庭のプールにてクールダウン。50メートル先にあるセブンイレブンでビールを買ってきていたので、それを部屋飲み+洗濯。

てな具合で夕日が迫る中で、屋台探し。ホテルの目の前に1枚目の屋台があるが、屋台と言うより屋外レストラン。しかも値段も観光客プライスなのでパス。

セブンイレブンを通り越して南に向かおうとするのすが、その先に何か目ざとい物は見えず。どうしようかと迷っていると、190メートル先にマーケットがあると言う看板。

そう言えば下調べの段階で見つけてたモノでした。近道をして向かいます。

そしてスーパーマーケット内でクールダウン+少々の買い物をし、その庭先で小規模の屋台が出ていました。
そこで夕食にチョイスしたのが、海老やマッシュルーム(と書いていたけど、えのき茸)等の天ぷら店でした。

実は最も人が並んでいる店で、イスラムの被り物をした女性が並んでいますので、地元の方だと思います。そのジモティが食すのだからと、我々夫婦もそこに。

注文後10分待ってくれと言われましたが余裕です。他のお店を再度巡れば良いだけですから。

それを受け取りホテルの部屋で食しました。目の前に嫁さんがいる旅行ってええですよね。本来はそれが当たり前なんですけど、自分の事務所を誰かが面倒見なくてはならず、過去18年間は筆者一人だけの休暇旅行を毎年してました。

そしてその夜に、ここクィーンズタウンは全天がオーロラに染まる大オーロラに包まれていたのだそう。

それと指を咥えて想像する事しか出来ませんでした。

2001年3月31日の夜の再来レベルだったそうで、もしそうなると2001年は確か11月23日にも全天オーロラがありました。それを待ちたいと思います。乞うご期待。

 

 

 

 

 

プーケット初日 in カマラビーチ

 

 

2024年5月5日(日)に始まった今年の休暇旅行は、24年ぶりの家内と水入らずの旅。息子達は2人とも成人し、ジェット機で約2時間も離れた大都市に行ってしまいました。

筆者も若い頃は栄転で大都市へ行くチャンスがを会社から2回も頂戴したのに、どちらも断ってしまいました。前々回の東京オリンピック開催の年に生まれた人間ですが、ある意味「新人類」なのでしょうね。会社からの辞令を断るんですから。

まあそれもこれも出身地である大阪に、4年間通った大学は京都という大都市に疲れたのでしょうね。

天の川の撮影に片道4時間も掛かるし、それでも後ろを振り返れば大阪市の殺人的「光害」をまざまざと見せつけられるし。

オマケに小学生の時は年間300日も光化学スモッグ注意報が発令され、その度に校舎内に避難せよと、仲間と遊んでいた楽しい時間を何度も木っ端みじんに壊されたもんです。

なのに現在の日本では校舎や建物内に避難せよとは言わず、「熱中症」という言葉に摩り替えて「水分補給」をと気象予報士までも言い始めています。

前回のゴールデンウィーク明け、何処かの小学校で行われていた体育祭の練習中、気温21度の中、熱中症で20名以上が倒れたと聞きます。気温21度で熱中症を発症する程「汗腺の量が少ない」のでしょうか?

今では毎年「4週間の海外休暇旅行」を取るのが当たり前の国に住んでおり、子供の頃の絶望感を払拭しています。

今回はF1撮影旅行を4月のオ-ストラリアGPで消化したので、近場のマレーシアとタイランドに寄り、その足で日本に2週間の滞在となりました。

上の写真は2か所目の訪問地であるタイランドはプーケット島の中ほどにある Kamala カマラビーチのもの。若者がごった返さないビーチを家内が選んでくれ、3泊だけゆっくりとして来ました。

 

 

 

 

 

 

写真は2024年5月10日の午後に到着したタイランドのプーケット空港です。既に気温30度を超えており、体感気温が40度になっている酷暑の中での到着でした。

それも見越して、カマラビーチにあるホテルまでの移動にプライベートカーを利用しました。

プーケット空港から各ビーチへの移動には多種多様のものが存在します。最も安い路線バスや、乗り合いバス、バンタイプの乗り合いシャトル、それにレンタカーにタクシー。

どれも首を縦に振りたくなかった我々夫婦は、ホテルを予約した際に一緒にプライベートカーの予約も行いました。実は左程高くありません。

料金は片道、日本円で2880円程度。夫婦で頭割りすれば一人1440円程度。しかも冷房の効いたラグジュアリーカーで約45分の送迎。悪くないっしょ?

勿論「乗り合いの交通」を選べば片道800円程度で移動出来ますが、ある程度人が集まらないと出発しないし、他のビーチの他のホテルにも寄るので、数時間もかかるのだそうです。

時は金なり

ですので、直行で650円程度だけ高いだけなので、皆様も「疲れの事を考慮」されて、思い切ってプライベートカーでの移動をお勧めします。冷房が効いているのもアドバンテージです。めっちゃ暑いからね。

しかも運転手さんとは WhatsApp という外国版の LINE とで機内からメッセージの交換を始めており、看板を持って待っていてもくれます。

 

 

 

 

 

 

そして約45分間の移動でプーケット島の西岸中ほどにある Kamala Beach カマラビーチのほぼ南端にあるホテル Princess Kamala Beachfront Hotel Phuket に到着しました。

今回も宿泊先の予約にBooking.com と Agoda を使いましたが、このホテルはいつの間にか家内が調べてくれたものです。

ビーチの宿泊となれば、程良いホテルを探すのに骨が折れる事は皆様の想像通りです。もし筆者が探すとなれば、恐らく毎日2時間検索しても1週間は掛かったでしょう。
それを事前にしてくれていた家内に感謝すると同時に、ビーチの滞在に男が口出しするべきものでもなかろう・・・というのが結論。

結局は女性が主役になるんやからね(笑)。

さて一枚目の写真はチェックインを待っている時のものです。正式なチェックイン開始時間が15時からなのに、我々はフライトの関係もあり、13時30分にホテルに着いてしまったのでした。

実は暑さで脳ミソが沸騰しかけており、「何故チェックインにこんなに待たされるのか」と思っておりました。

ホテル側のご厚意でアーリーチェックインをして下さっていたのでした。こういう事もあり、文句を言う前に「我がの行動が正しかったのか、ちゃんと確認をしたのか」を確認する癖が付くようになりました。人間年齢を重ねるに従って、この様に熟して参ります(笑)。

それでも体感気温40度の中で30分程度の待ち時間で部屋に案内して下さり、背中が汗で染まっているポーターさんにチップを渡す事を忘れませんでした。と言っても、100円程度の価値ですけどね。

 

 

 

 

 

 

部屋で脳ミソを冷やし、毎週「月曜日と金曜日だけ」に開催されている Kamala Market カマラ・マーケットという「夜市」へ出かける為に、少し涼しくなったビーチ経由で歩いて行ってみました。

5月初旬という事で、既に雨季に入りかけているプーケットですが、実は4~5月が一年で最も暑い時期となっており、観光客の姿はMAXに比べると少なくなっていると思われます。

どの店もシーズン最後のお疲れモード炸裂でしたから。

ただ昨年寄ったベトナムのビーチや、筆者がこれまでに寄った世界中のビーチに比べると、その点数は10点満点の2点程度と思われます。

海の色も2点、雰囲気も2点です。

何故このビーチに人が集まるのか理解に苦しむレベルです。

そこに大量のロシア人が避難してきていますが、首都モスクワからの距離は7450キロメートルで、日本の成田空港からの距離5253キロメートルよりも遥かに遠いです。

ならば、少しだけ遠くなるが9119キロのプエルトリコやバハマ・ナッソーに行くべきではないだろうか。

ぶっちゃけプーケットの海は、フィジー同様に離島に行かねば美しくはなく、現地に着いてからが遠い。

カリブ海は、空港の近くに10点満点中9点程度の海が存在する。

しかし、ロシア人にとってカリブ海は、敵国アメリカの息のかかった場所故に、滞在中も息苦しいのだろう。なんだか分からないでもない。

また映画の撮影地でもあるプーケットはロシア人には魅力的なのだろう。

しかし、プーケットの離島に行くには小舟に何時間も揺られるし、その船内はごった返して混んでおり、そんな小舟が何十隻も運行されているので、現地では海を見るというより、観光客が多すぎて、自分がどの小舟に乗るのか、またスーツケースを引っ張って乗る様な船でもないのが運行されていて、離島に10日間ほど滞在しないと意味がない、落ち着かないとも言われているそうな。

 

 

 

 

 

 

さてカマラビーチ滞在初日の夕食だが、当然この夜市で何かを食すつもりで来ている。

17時から始まるという事で、それに合わせて1キロメートルほど歩いてみたが、道中は蛇がいないかも確認する必要があった。

筆者の住むニュージーランドにはウミヘビはおれど、陸地に蛇は一匹もいない、いや危険な動物は何一つとして存在しないので切り替えが必要であった。

14歳の時に南半球への移住を決めていた筆者だが、大学で天文同好会に属するまで5つの候補国から絞り込みが出来ていなかった。

しかし、その瞬間はあっと言う間にやって来た。天文同好会の先輩との話で、ものの2分で移住地がニュージーランドに決まったのである。

候補は5つ。

①南アフリカ共和国
②オーストラリア
③ニュージーランド
④チリ
⑤アルゼンチン

全て大陸の最南端に位置する国ばかりだ。実は筆者は大学時にもう一つの同好会にも属しており、少々音楽を嗜んでおった。その時のオリジナル曲に「南半球のオーロラ」の事を唄うものを作詞作曲しておりました。

そして現在、その南半球で最もオーロラ帯に近い国ニュージーランド南島に住んでいるのだが、この国に住む決定打となったのが「危険な動物が全くいない」という事であった。

他の候補は皆ヤバイ動物(人間を含む)ばかりで、命が幾つあっても足りないのである。

2枚目の写真で喉を潤す為にスイカジュースを注文した。家内がハマった飲み物である。

 

 

 

 

 

 

そしてお腹も空いたので夕食をどれにするかで数周回ってみた。

そこで2つの屋台で

①パッタイ(ご存じ、タイ風焼きそば)
②鳥皮

をチョイスし、丸太で出来たが傾いている椅子と机にて食した。

3枚目の写真がパッタイ・ヌードルを作ってくれているシェフ(笑)である。

値段は具材によって違うが、どれも50~80バーツで、日本円だと220~350円である。物価の安いタイランドにしては完全に観光プライスである。

しかし、雰囲気もあり、家内と水入らずという事もあり、満足度はええ感じでしたわ。

実はスイカジュースを飲む前に30分間程買い物を楽しんでいます。そして筆者だけが2つほど「バッタもん」を買いました。現地人曰く「スーパーコピー品」と平気で発言するのがオモロかった。

食後も店を巡り、その後に徒歩でホテルに戻りました。

道中に翌々日に借りるレンタバイク店を見定め、そしてタイ・バーツの現金が無くなったので複数の両替所にて為替レートをチェックしました。

最後に歩いて50メートルの所にあるセブンイレブンにてビールや水を仕入れて部屋に戻り、一風呂浴びて美味しいビールを飲みました。

その後、タイ時間の23時36分に大規模フレア爆発の衝撃波が太陽観測衛星に直撃する事も知らずに、少し夜更かししてベッドに入るのでした。

まあ赤道に近いプーケットなので、どれだけ頑張ってもオーロラは写りませんけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

オーロラ 2024年6月29日未明

 

 

2024年6月28日(金)は3連休の初日。前夜に夜更かしをして、昼前に起床。
ブランチに「朝ラー」と「自己焙煎コーヒー」というとんでもない組み合わせを食べながらネットをチェックすると、太陽風の速度は秒速300キロメートルと超低速なのに、その磁場の向きが南向きになっているではありませんか。

太陽風速度が超遅いのに、磁場が南向き。

これって「何かある」んですよ。早い話、津波が来る前に海面が下がる事がありますよね。それに似ていると思っているのですが、世界時2024年6月24日21時頃から発生したフィラメントの噴出により発生したCME「コロナ質量放出」の濃い部分が近付いていると感じました。

世界時の21時と言えば、日本は時差が9時間先行しているので6月25日(火)朝6時、そしてニュージーランドは12時間先行しているので同日午前9時。

そして世界時6月28日(金)09時10分。その衝撃波が150万キロ遠方のラグランジュ・ポイントに打ち上げられた太陽観測衛星 DSCOVR にヒット。

日本時間の28日18時10分であり、NZ時間の同日21時10分になります。

この時の太陽風速度からオーロラの出現時間を推測する。
その瞬間の速度が秒速366キロメートルだったので、筆者の編み出した方程式から1時間50分弱となる。

そう23時丁度には5台のカメラを設置し終っていなければならない。真冬なので全てのカメラにレンズヒーターも巻かねばならず、マオリ族のお正月である祝日「マタリキ」で仕事も休みやし、早めに出撃する事にした。

しかしだ、天気が天気が・・・。

 

 

 

 

 

 

街中にあるウエブカム、そして気象衛星ひまわり8号の連続写真を見ても、何処にも晴れ間が無く雲量は10。そう全天が曇っている状態。何処にも雲間がない状態。

しかし、NZ時間の22時30分になり太陽風がもう一段早くなり、それと同時に太陽風磁場の向きがマイナス25uTに達する大嵐になりそうな状態。

これで自宅に居座るわけにはいかない。もしかしたら、雲が赤く染まる様が撮れるかもしれない、少しでも雲間があれば撮れるぞ!と思い、カメラ5台分の荷物を積み込んで出発しました。

24時前には現地に到着するも、天気が悪いから誰もいない。ラッキーである。早い話、衝撃波がDSCOVR衛星に達してから何分後にオーロラが出るなんて情報は誰も知らない。

単にKPが5だとか6だとかで出撃してくる。それでは最初のヒットを逃す事になる。KPは過去数時間の平均の数値を表示する事が多く、それを見つけてから出撃していては、最初のヒット起こった3~4時間後という事になる。手遅れである。

太陽風磁場の向きがマイナス25uTを越える大荒れ確実の状況なので、「これは天頂を越えるオーロラが出る可能性がある」と思い、天体改造 EOS 6Dにはレンズフードを金ノコで切って除去した Sigma 10mm F2.8 を取り付けた。

写真は「ほぼほぼ円周魚眼」の様に撮れる。金ノコでフードを切るのは天文屋が良く行う技である。

そのシステムで雲量10の中で撮ったら、薄い雲間を赤い光が通り抜けて写った。しかも天頂を飛び越えて赤くなっている。「予想通り」だった。

ひまわり8号の衛星写真を見ると、01時頃から雲間が増えて来る感じがしている。雲間が大きくなることを祈りながら、タイムラプス撮影を続ける。

そして午前2時前(日本時間6月28日23時前)に撮影したのが上の写真になります。

肉眼では全天雲に覆われているのですが、実は所々に雲間があり、そこから「肉眼では白色のオーロラ」が顔を覗かせていたのです。

実は雲間のオーロラの色は肉眼では「白色」であり、雲と同じ色なのです。故に気が付かなかったのです。
ちなみに写真上部の雲が明るくなっているのは、24時27分に下弦の月が昇って来ているからに他ならない。

 

 

 

 

 

 

そして時は流れNZ時間の午前3時過ぎ。オーロラは終息気味となった頃にやっと晴れてきた。

遅せぇよ

と心の中で唱えた。しかも下弦の月は丁度半月の大きさもあり明るく星空を照らしてしまっている。

本来なら「撮影している意味がない」ので、さっさと帰宅するのだが、月明かりの中でも結構オーロラが写るのですよ。

太陽風磁場の向きがNZ時間の01時06分を境に地球と同じ「北向き」に触れ、その時の太陽風速度が秒速435キロメートルだった事から、オーロラは約1時間40分前後で消えるだろうと高をくくっていました。

早い話、01時06分の1時間40分後と言えば02時46分。でも上の写真を撮ったのは、その9分後の02時55分。高度45度程度までオーロラが写っているではありませんか。

そこでスマホを見て愕然。何と5段階ある磁気嵐の強さを表す数値がG4という、上から2番目の強さの磁気嵐が起こっていた事が判りました。

そんなに磁気圏が乱れたのであっては、いつもの方程式では解けないと悟ったのでした。

03時30分を過ぎてもオーロラが写りましたが、太陽風磁場の向きも大きく北向きに振れており、再び南向きにやって来たとしても、午前4時となればオーロラ帯がニュージーランド南島から大きく遠ざかるので、これ以上の出現は無かろう…という事で撤収を決めました。

気温は曇っていた事もあり摂氏5度程度と暖かく、しかし、それでも最終的には上下共スキーウエア姿になっていました。

今回は大きなオーロラになるのではないかと思い円周魚眼レンズを持ち出しましたが、ほぼ正確なオーロラ出現高度も容易に見て取れますし、今後も使い続けようと思いました。
と言うより、金属製のレンズフードを金ノコで切ってフルサイズカメラでも使える様にしているが為、綺麗な円周画像にならないが玉に瑕。

もしかして、速攻でフルサイズ対応の円周魚眼レンズを手に入れた方が良いのかな。次のBig Oneに備える意味も込めて。

それではまた。

 

 

 

 

 

酷暑のクアラルンプール

 

 

今回からちょこちょこ2024年休暇旅行の模様を織り交ぜて参ります。
この後90分程度で雲が切れ、現在出現中のオーロラを撮りに出撃しようと思っており、そんな短い時間を見繕っては、ここ何十年もこのホームページの更新作業を続けてきました。

2024年5月8日(水)の朝は、3日間借りたレンタカーを空港近くのレンタカー店に返却する作業から入りますが、ニュージーランドではクレジットカードを海外で使う場合、その発行所、筆者の場合は銀行ですが、そこに出国日や訪問国、そして帰国日をレポートしなければなりません。

変でしょ? 日本では「恐らく」その様な申請は必要ないですよね。

でもここニュージーランドでは絶対に必要なんです。もし申請無しで海外にて使用した場合、間違いなく拾得後の不正使用を疑われます。

そう海外で「頼りのクレジットカード」が一切使えなくなります。まあ海外からカード発行元に連絡を入れれば何とかなるのかも知れませんが、発行元の電話番号を探したり、スカイプを使っての会話なんかもアレンジせねばならず面倒です。

その申請をしていなかった事から、空港への道中にある銀行に慌てて向かうのでした。慌て者です。

そして空港までレンタカー会社のスタッフさんに送迎車で送ってもらい早速チェックインです。

写真はソニーのα7RIIIカメラにシグマの14-24mm F2.8 DG DNを取り付けて、小雨振る中で撮ったペトロナス・ツインタワーです。

ISO感度100で露出時間2秒。焦点距離は16.8mmでした。絞り8.0はワンパターンです。

Laowa 10mm F2.8 FF Zero-D で撮った写真�の様にレンズフレアも無く、やっぱり餅は餅屋です。

 

 

 

 

 

 

AKL オークランド→ KUL クアラルンプール間のフライトは、マレーシア航空のエアバス330型機。座席配置が 2-4-2の中大型機で、往復共夫婦で窓側の2席にアサインされました。

実はオンラインチェックインが出来なかったので、座席位置が何処になるかで結構不安でした。理由は日本航空オーストラリアのサイトから予約したからなのです。マレーシア航空との共同運航便なので仕方がありません。

ちなみに今回の休暇旅行で飛行機に10回乗っているのですが、オークランド→クアラルンプール→成田の往復料金に限っては13万円程度と安く、日本航空が何かしらのスペシャルでも実施していたのかも知れません。

まあこういう特別料金を見つけてくるのが得意なのは、元々旅行業界に30年以上も従事していたからに他なりません。お陰で宿泊料金もかなり得をしています。

そしてマレーシア航空は「何事もなく」クアラルンプール空港に現地時間の20時30分定刻に到着しました。

その後に太陽フレアの影響を受け、スマホの現在位置表示が乱れ、空港からのGrabタクシーの予約時に苦労します。気温が夜でも30度を越えているので、汗が下たる中での予約でした。

2枚目の写真は翌2024年5月9日(木)の朝に上ったKLタワーの上部展望台の模様です。ガラス張りのスペースが飛び出ており、そこでの撮影が流行っているのだそうです。

筆者は撮影された写真を見た際に「なにがオモロイねん」と感じてしまい、間もなく還暦のオッサンには刺激がちーと足らんかった模様です(笑)。

3枚目はKLタワーからGrabタクシーで移動した市内中心部で撮ったものです。高架橋になっているのがモノレールで、Bukit Bintang ブキビンタン駅が写っています。

最高気温が34度で、体感気温が41度という酷暑のクアラルンプールに、深秋のクィーンズタウンから来たので汗吹き出しまくりでした。

 

 

 

 

 

 

ブキビンタン界隈で消費税無しで小形の三脚を買い、Pavilion パビリオンモールに入りランチ。冷房の効いた場所にて休憩を入れないと暑さでダウンするので、度々建物の中に入るのはセオリーでした。

なんせ体感気温が41度もありますからね。

その後に歩いてやって来たのが昼間のツインタワー。ここでも階下にある Suria スリアモールにてクールダウン。しかし、太陽光の具合もあり、撮影のタイミングは待ってくれません。

そこでビルの北西側に出て来たのですが、ご覧の人気。当初は写真最下段の階段下で撮影していましたが、民衆を入れての撮影でも人が目立ってしまい困惑。

このビルから離れて撮った方が良いと判断。道路側に大きく迂回して出てみると、そこに歩道があり誰もいません。そこから腕を伸ばして撮った方が綺麗に撮れますぜ。

午後になって気温がマックスを迎えるので、歩いて5分の所にあるホテルに戻り休憩。

そこで家内がダウン。昼寝を勧めるも「大丈夫だ」と強がるが、気が付いたら寝てた(笑)。丁度良かった。

夕方になり夕立が本格的に発生。雷が近くで鳴りまくり。稲光発生から最短で3秒で雷鳴が聞こえたので、その距離何と1キロメートル。音は秒速約340メートルなので。

前日のマレーシア到着日は近くのコンビニにビールを買いに出ただけで夜景の撮影をしていなかったので、最終日のその晩だけしか撮影チャンスがない。

しかし、土砂降りの雨に落雷の嵐。日没後30分程度過ぎたあたりに空が青くなる「ブルーモーメント」がやって来るのだが、一向に鎮まる気配がない。

家内はベッドで横になっているが雷鳴で寝ている場合ではない。そして日没時間を過ぎ雨はやや小降りに。

マレーシアの夕立は短時間だと聞いていたので、雨中だが三脚に自由雲台を取り付け、傘にポンチョ、そしてカメラのレインカバーを準備する。

写真はブルーモーメント中に撮った者だが、やはり雲が多くて空を真っ青に撮る事は叶わなかった。�筆者は実はブルーモーメント時にCPLフィルターを付けて撮るのだが、この日はフィルターを付けられない2本のレンズを使ったのでお許しを。

 

 

 

 

 

 

お疲れの家内を部屋に残し、小雨の中でツインタワー撮影地に出撃したが、ブルーモーメントは長くない。あっと言う間に撮影を終える頃には雨も止み、昼寝で若干復活した家内と話し合った結果、有名なフードストリートに行くことに。

泊まったホテルはMayaといい、モノレール駅 Bukit Nanas ブキナナスまで500メートル。そしてモノレールで2駅乗れば中心地のブキビタン。ホテルからフードストリートまで遠くなかったので家内も行く事も出来た。

ブキビタンのモノレール駅から歩いて270メートルでフードストリートの入口、直ぐ上の写真の場所に着く。

ただここからが大変である。人の壁が待ち受けているのだ。そして、何処で食べるのか迷い右往左往する事になる。

 

 

 

 

 

 

店の前にご覧の通りのテーブルが並んでおり、人が通れる道の幅はほぼ自動車一台分。テーブルが無ければ片側2車線の道路幅があるのだが。

そこで目に入ったのが、Tigerビールの大きな看板の店。勉強して行かなかったので、「黒い焼きそば」だけを目指して入店。

ただビールも大して冷えておらず、料理も平均点。別に苦しい思いをしてこの通りで夕飯を食べなくても良いだろう。我々は2泊だけだったので、最終日に寄ったのだが。

ただマレーシアはイスラム教の国なので、民衆は事実上アルコールは飲まれない。故に市内レストランだとメニューにアルコールが全く無いものも多いと思われる。

このフードストリートは中華系のレストランが殆どなので、アルコールはサービスされるので心配ない。

筆者は予約を入れておいた小型三脚(それでも脚直径28ミリメートル)を販売店に歩いて受け取りに行き、その後に家内との食事を楽しんだ。

でも暑かった。

この瞬間も太陽で何度も起こった大規模フレア爆発によるコロナ質量放出が着々と地球に近付いているのも知らずに。2024年5月9日の夜の話です。

知っていても、赤道近くにいるんじゃオーロラは見られへんわな(笑)。

 

 

 

 

 

旅の始まりは卒業式参加から

 

 

2024年の休暇旅行、その模様を紹介する前に、国際線の飛行機が出発する大都市オークランドでの3泊からレポートさせてもらいます。

今年は次男坊も大学を卒業する年齢となり、我々夫婦も子育てから「事実上」卒業する事になります。筆者は今年還暦を迎えるので、若干子育てが遅かった訳ですが、これも神様仏様が子宝を我々に配達するのが遅かったからです。

5年の不妊治療の後に生まれた長男も大都市オークランドにて大学生・大学院生となり、無事に卒業。そして今回が次男坊。長男と同じ大学に進学し、同様に大学院へと進みました。

上の2枚の写真は、今年2024年5月6日(月)に行われた、オークランド大学サイエンス課程の卒業式の模様になります。学部が多いので、日に2~3回の卒業式が執り行われますので、校長先生や教授たちも大変です。

海外の卒業式らしく、黒マントにスカーフ、それに角帽(かくぼう)を全員が身に着けています。格好ええっすよね。

一枚目の写真は、音楽科の学生による国歌斉唱であります。全員起立の上、脱帽して唄っています。

筆者は未だ日本のパスポートを維持していますが、もしニュージーランド人になろうとするなら、当然この国歌を唄えなければなりません。実は筆者はギターでNZ国歌を弾き語りも出来るので、何ら心配していません(笑)。

ジャパンレールパスが再来年買えなくなったら、日本のパスポートを捨てるかも知れません(笑)。

 

 

 

 

 

 

そして長男も集合し家族水入らずの夕食がこちらです。3夜ともアジア料理で、初日がとんかつ。2夜目が油そば。そして最終日は知人一押しの中華で、オークランド最高の北京ダック料理と相成りました。

初日のとんかつ店は、 Newmarket ニューマーケット地区にある Katsu Katsu というお店です。当然「カツ」の意味ですよね。オーナーさんは日本人ですからね。

場所はこちらになります。

長男坊に全投げして決めて貰った夕食会場でしたが、何とキャベツだけではなく、ご飯も味噌汁も「お替り自由」と入店後に判明しテンションマックス。

これまで日本で何度もとんかつ屋に寄った事がある筆者(パパ)が一番最初にキャベツのお替りを申し出た次第です。そう最初に配膳された白飯は、とんかつを一口も食べずに、キャべツだけで平らげる作戦に出たのでした。

結局、白飯とキャべツをそれぞれ4回、味噌汁も3回お替りして候。それを見ていた2人の息子も遠慮なくお替りしまくりで、NZD27.00のトンカツ定食を堪能したのでした。家内が申し訳なさそうにしている姿がオモロかったです。

2日目の夕食は油そば。寄ったのは名古屋の油そば専門店 Kajiken 歌志軒さんのオークランド店。
ええよなぁ、日本の有名店が沢山出店するオークランド。流石は人口100万人越えの大都市です。
場所はこちら

ラーメンも丼も美味しそうでしたが、油そばの専門店なので勿論油そばを選択。
筆者は麺を全部食べた後に残る汁に白飯をブッコミたかったので、汁が多くなりそうな「キーマカレー油そば」を注文。当初の予定通り、汁を残して白飯を全部投入して掻き込みましてござる。

そして最終日は知人一押しの中華料理店へ。知人とはレストランで会う予定で場所だけ尋ねてみたら、街の反対側であるオークランド西部にありました。

また一見、店構えも小さく、席に案内されると同時に分かった事は、なんとレストランが�物理的に傾いている事でした。明らかにテーブルも斜めに傾いています。場所はこちら

レストラン名は Empress Garden。

赤い椅子と円卓のある部屋に通されましたが、メッチャ傾いています。日本なら地震対策で営業停止は間違いありません(笑)。しかし、北京ダックがオークランドでNo1だというのでテンション上がります。

仰る通りで香ばしく、そしてレタスに包んで食べるスタイルも好みで楽しい時間を過ごせました。そして翌2024年5月8日(水)のフライトで一路マレーシアはクアラルンプールに旅立ちます。

オークランドは大都市で何でも揃って便利だと思いますが、最近は交通渋滞に治安も不安。光害のレベルが半端ないので天体撮影には全く向かないので筆者には論外。やっぱり星明りで影が出来る場所が近くにあるクィーンズタウンが天国っす。

 

 

 

 

オーロラ/天体撮影仕様に変更

 

 

現在、今年の休暇旅行で撮影したRAW写真を画像処理中ですので、今週は小休止ということで、筆者がオーロラを撮影する際の機材を集めてみました。

毎年休暇旅行に出向いた際の機材から、オーロラ/天体撮影仕様に衣替えしなければなりません。オーロラは突然出現するので、いつでもスクランブル発進出来るようにしておかねば間に合いませんので。

通常天体/オーロラ撮影時は、バックパックのカメラバッグを2つ持ちます。カメラ/レンズ以外にも、タイマーレリーズ、予備のSDカード群、マウントアダプター、6つのモバイルバッテリー、東レのレンズ拭き、六角レンチ群、水準器、単3と単4のニッケル水素電池多数等、バックパック一つでは全く足りません。

さて写っている機材を一つ一つ紹介します。先ずは上の列の左から右へ。

天体改造 Canon EOS Kiss X7i SEO-SP4 + Canon バッテリーグリップ BG-E8, Samyang 20mm F1.8 ED AS UMC, Samyang 12mm F2.8 ED AS NCS Fisheye, Canon EF15mm F2.8 Fisheye。

次に中段の左から右へ。

天体改造 Nikon Z6II HKIR + Nikon パワーバッテリーグリップ MB-N11 + Sigma 14-24mm F2.8 DG DN, Sigma 10mm F2.8 EX DC Fisheye HSM, Canon EF16-35mm F4L IS USM, 天体改造 Canon EOS 6D SEO-SP4 + Canon バッテリーグリップ BG-E13。

最後に下段の左から右へ。

Sony α7RIII + Sony 縦位置グリップ VG-C3EM, Sony α7SII, TTArtisan 11mm F2.8 Fisheye Z, Laowa 10mm F2.8 Zero-D FF。

ここに入りきらなかったレンズとして

Samyang MF 14mm F2.8 ED AS IF UMC
Sigma 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL Fisheye (今回の旅行で売りました)
Canon EF 20mm F2.8 USM
Canon EF 24mm F2.8
Canon EF 28mm F2.8 IS USM (今回の旅行で売りました)
Samyang 35mm F1.4 AS UMC

等を2つ目のバックパックに入れてあります。

それに三脚7台と、それぞれにベルボンの自由雲台QHD-21,33,43x2個,53,63, 73x3個を持っていきます。

 

 

 

 

 

 

そしてこちらが「今回の新顔」です。

オークランド空港を13時丁度にプッシュバックする飛行機、日本航空とマレーシア航空の共同運航便 JL7976 (MH144)にて一路クアラルンプールへ。

到着が2024年5月8日(水)の20時30分と遅く、その日は移動だけで終りましたが、翌日は朝から観光+買い物を楽しみました。

そして、その市内カメラ店で購入したのが「この三脚」。Benro TMA27A Mach 3 Series 2 です。使用中の小型三脚が壊れたので、新規に探していました。しかもマレーシアは現政権になった際に「消費税を廃止」しており、買い物天国なんです。

相変わらずアルミ製の三脚ですが、オーロラ/天体タイムラプス撮影時には重い方が安定性があります。
1本目の脚直径が28mmで、「三段の三脚」です。

三脚と言えば4段が多くなってきていますが、オーロラ出現でスクランブル発進して、全ての三脚が4段もあったら、5台のカメラ+三脚を設置する間に手が攣ります(笑)。

ウソウソ、3段の方が安定感が高いのが理由です。また脚だけの販売というのが「ええ感じ」です。

しかし、海外旅行中に荷物になる三脚を買ったのでしょうね。�実は値段がニュージーランドの半額近いんです。

ニュージーランドの最安値はNZD226.00(当日のレートで21084円、NZD=93.29円)だったのだが、現地のカメラ店での価格はMYR395.00(12943円、MYR=32.7675円)。

正確には「8141円」だけ安い訳ですが、この三脚を日本で買うと、アマゾンで35787円もします。

筆者が「直付けの自由雲台」しか使わず、アルカスイス互換の自由雲台を使わないのが、三脚の「脚だけ」を購入する理由なのですが、アルカスイス互換の雲台はパノラマ撮影時にカメラを左右に振る事が得意なのですが、赤道儀での追尾中はカメラ+レンズ+バッテリーパックの機材をこのアルカスイス互換の自由雲台で固定するべきではないからです。

赤道儀で追尾している場合、レンズが向いている方向が高度60度辺りになる事が多々あり、その際に自由雲台の根元にカメラ+レンズ+バッテリ-パックの重さがのしかかって来て、強く締めてたとしてもカメラの固定が緩むことが多々あります。

これでは追尾撮影は出来ません。早い話、天体撮影においてアルカスイス互換の自由雲台を使う事は、大きなリスクを背負う事になるわけです。

これから赤道儀架台での追尾撮影をお考えの皆様、アルカスイス互換の自由雲台を卒業される事をお勧めします。そして重量のある「アルミ製の三脚」もご考慮下さい。

写真では、後ろ2本の脚に既にウレタンを追加してありますが、今回は1mm小さい27mm径のバイクのハンドル用ウレタンを2個ずつ計4つ通しておきました。今回は食器用洗剤を水で薄めて滑りを良くして挿入しました。

これで零下になっても、三脚を収納する時に冷たく感じずに済みます。皆様も28mm径以上をどうぞ。

 

 

 

 

フレア爆発による衝撃波が来ましたが・・・

 

 

2024年6月8日の日中に発生した「ほぼ大規模フレア爆発」によるオーロラを待ち望んでいた皆様、やっと衝撃波がやって来ました。

その時間は日本時間で2024年6月11日01時35分でした。

今回は珍しくNASAの博士と筆者の予想時間がほぼ一致していたのですが、どちらも不正解。フレア爆発後52時間程度で来ると思われていた衝撃波は、結局10時間以上も遅れ、結局63時間を要しました。

すなわちNZ時間では6月11日04時35分だったという事で、その衝撃波、いわゆる太陽風速度も秒速400キロを少し越えた辺り。

これだと太陽表面の黒い穴であるコロナホールからやって来る高速太陽風と何ら変わりありません。

故にそのインパクトは弱いもので、地球の磁場に風穴を開けての大きなオーロラは全く出ませんでした。

早い話「空振り」。

まあ、こういう事もあるさ!

実は太陽観測衛星の動画を見ていて、フレア発生時のプロミネンスが大きく上に向かって吹きあがったんですよ。それを見て、もしかしてそっちに濃いのが行っちまったんか?と疑ってたんですけどね。

で次回に乞うご期待であります。オーロラなんて、ホンマはこんなもんです。オーロラを35年間見てきたんで偉そうな事言うてます。

でも本日仕事仲間でアマチュア・フォトグラファーのフアン君に先月11日夜撮影の彼の写真を見せて貰ったんですよ。そしたら、頭の真上に四方八方に広がるコロナ型オーロラの中心が写っているのがあって、一瞬暴れそうになったわ(笑)。

 

 

 

 

Laowa 10mm F2.8 Zero-D で天の川

 

 

極一部の皆様、お待たせしました。2024年6月7日の深夜、太陽風磁場の向きが突然大きく南向きに落ちたので出撃してみました。

お陰様で撮影地までは車で15分程度。そんな近い場所に「これだけの星空」があるクィーンズタウンに住んで31年になろうとしていますが、大学生時代は高野山の南にある護摩壇山まで下道を使って往復8時間も掛かっていた事を考えるとメッチャ楽で仕方がありません。

護摩壇と言っても北の空を振り返ると大阪市の殺人的光害が見えており、撮影が可能なのは南側の空だけでした。当時撮影の写真が突然整理中に出て来ましたが、当然フィルムカメラでの撮影でソフトフィルターも使っていないので、一体何の天体を撮ったものか分るまで時間がかかりました。

また、貧弱な写りに落胆しまくりでした。

フィルムは露出時間が長ければ長い程感度が落ちていくという特性があったので、今なら10秒の露出で撮れる写真を、当時は20分程度も赤道儀で追尾して撮らなければなりませんでした。

どんだけ楽になったんでしょうね。

さて今日は休暇旅行の出発時に免税価格で買えた Laowa 10mm F2.8 FF Zero-D レンズで初めて天の川を撮ってみました。

そしてかなりの意地悪をしてみましたで。

それは写真の左端に1等星2つを配置してみた事です。どれだけ引き伸ばされるかを確認するのに最適な画角と思います。

左端上部にエリダヌス座のアケルナル、そして下部に竜骨座のカノープスがそれになります。

やはりメッチャ引き伸ばされてしもうてます(涙)。一絞りしてますが。

 

 

 

 

 

 

こちらは「時を戻そう」で、オーロラが最も大きな瞬間を捉えたものです。

しかし、残念ながら「違うレンズ」と「天体改造カメラ」で撮ったものです。

一枚目の写真は天体用に改造していない Sony α7RIII で撮ったモノで、やはり高解像度故のノイズが多く出ており、天体を撮るにはリスクがあります。

まあ撮像を何枚も重ねて、ダークフレームにフラットフレームをそれぞれ数十枚重ねてやれば問題ないのでしょうが、時間がない場合は無理なお話です。

上の写真でも両端の明るい星が若干引き伸ばされていますが、Laowa 10mm レンズに比べれば大したことはありません。

それより湖底の石が星明りで浮かび上がっているのを見逃さないで下さいまし。氷河の解けた水は綺麗ですよ。

背景が緑色なのは「Air Glow』そう、大気光です。

 

 

 

 

 

 

最後の写真も2枚目の写真とほぼ同時刻に撮ったものですが、カメラが11年前発売のものに変わっています。

未だにこの Canon EOS 6D は天体向きと言われる所以ですが、それにソフトフィルターを噛ましています。
2つのマゼラン雲に南十字座、それにカノープスも写っています。

女性向きに「若干青みがかった写真」に仕上げてみました。

しかし、3枚全ての写真の様に露出時間が10~20秒でこれだけの星が写るのですから楽になりました。
まあモデルさんが良いのでこの結果なのですが、この星空を見てしまうと日本には2度と戻れないのをご理解頂けると思います。

事実、今回の日本帰省で実家の大阪府北部に立ち寄ったのですが、快晴の天気なのに、肉眼で見えたのは牛飼座のアークトゥールスだけでした。

アークトゥールスと言えばほぼ0等級の星。これ以外の星が全く見えなかったという事実。

ここクィーンズタウンだと郊外では星明りで全てのものに影が出来、星空は銀色に染まっており、肉眼では見えない7等星や8等星が寄せ集まって増光し、肉眼で空全体が黒ではなく色が付いているのが判るほど。

この現実を考えると、対角で130度も撮れる Laowa 10mm F2.8 FF Zero-D レンズを買う方は、不動産屋さんで賃貸部屋を撮影するとか、建設業の方で建物を一発撮りする目的など、昼間の撮影には重宝するも、星空の撮影での購入は???なのでしょうね。

しかも四隅の明るい星は「やはり」引き伸ばされてしまいますし。

まあ筆者もこのレンズを星空撮影で使うというよりも、「オモロイ写真」を撮れるかいな・・・程度で手元に置いておこうかなというのが本音。

「出番は多くないだろう」というのが結論。

星空を撮るなら TTArtisan 11mm F2.8 Fisheye の方が優秀です。しかし、Fisheyeレンズなので地平線は曲がりますが、天体の高度は正確に表現されるので宜しいかと思います。

 

 

 

 

ほぼ大規模フレア爆発+スノーストーム

 

 

ニュージーランド時間で2024年6月8日13時23分(日本時間で同日10時23分)、太陽の西側に移動した「例の太陽黒点」が中規模フレア爆発の最高レベルであるM9.7(M10になるとXクラスという大規模フレア爆発に昇格する)が発生。

「例の太陽黒点」とは、2024年5月11日に世界の低緯度まで大きなオーロラを出現させたもので、一周回って地球方面に戻って来て、現在は太陽の右手に移動して今回の 「”スノーストーム付き”ほぼ大規模フレア爆発」と相成りました。

太陽プロトンが太陽観測衛星に当たり、こんなノイズを生み出した事になりますので、地球に宇宙ガスが飛んできているものと推測出来ます。

今週初めの大規模フレア爆発による衝撃波が52時間半で地球に到達したのですが、もし同様なら6月10日(月)の18時頃(日本時間の同日15時頃)に着弾すると思われます。

これだけのスノーストームは珍しく、筆者の34年間の経験から大きなオーロラになってくれるものと推測しています。

しかし、スノーストームは現在宇宙空間にいるアストロノート(宇宙飛行士)や、旅客機に乗っている皆さんを軽く被爆させる可能性があり、飛行機のパイロットやキャビンアテンダント(おじさんの言葉でスチュワーデスさん)諸氏はもっと高額なお給料を貰うべきだと考えるのは筆者だけではないはずです。

なので、CAさんにハラスメントを行うなんぞ「問答無用」でございますぞ。命を削って我々の面倒を看てくれているのですから。

さて余りに何度も何度も「フレア爆発が起こりました」と言い続けると、「オオカミ少年」みたいに信憑性が無くなるのも嫌なので、これは宇宙天気の情報として捉えて下さい。筆者は科学者ではなく、当然専門家でもありません。

1989年にクライストチャーチで大オーロラを経験して以来の「星空おじさん」に過ぎませんので。
星空おじさんと名付けてくれたのは世界の果てまでイッテQに出演した際、その時の担当プロデューサーさんです。