「変化しない治療、変化する心」鬼怒川温泉、栃木県、201701末 | 駱駝ん町のブルース食堂

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お酒と音楽とカレー

先月は2017年正月。
治療クールのスパンを確実に守る我が主治医の意向で、正月早々4日目から抗癌剤治療だったのだが、癌羅患者である事、闘病生活を送ること事が、次第に嫌に為り始めた2017年の新たな年明けの月でもあった。
 
02月現在、14クール目に突入した現在も、腰に着けた風船お土産点滴中は、其の我が身に嫌悪感や忌まわしさを憶え、針が抜けても鬱々と副作用期間を過ごし、5日目に身体が薬から抜けてようやく安堵の時を得ると云う。
しかし、抜けたとは云っても、其れは一次的段階に代謝されたであろうもので、二次的には薬が身体にかなり蓄積しているのだろうか、安堵感は得られても、以前の様な、清々しくポジティブな嬉しさに溢れる開放感は、全く得られなく為っている。
 
一方、重たい副作用に苦しまれる方々や、抗癌剤治療を受けつつも堅実にお勤めを続けられる方々のブログを拝見する度に、「自分の副作用は軽い方なのかも知れない」云々思わされざるを得ない。
しかし、我が身の置かれた状況から目を逸らさんばかりに、クール5日目以降から次のクール開始までの計画療養期間に当たる1週間余りの期間は、闘病中の方々の状況を見ることすら、とうとう嫌になってしまい、「癌である事を忘れて」というより寧ろ、避けて過ごす様に変化した自分が此処に居る。
 
そんな中、先月は1月末、正月気分も抗癌剤気分もすっかり抜けた絶妙な頃合いに、栃木県は鬼怒川へ、温泉旅行へと旅立った。
 
酒も食い物も美味かったし、温泉は勿論気持ちよかったのだが、温泉と云えば卓球。
此れがもう、やっぱり最高に楽しくて、息を切らし大笑いしながら、入浴が台無しになるほど汗ばみ大バテし、やっぱり馬鹿だよなぁ、と相成った。そして、そんな相変わらずの存在が、心から嬉しいひと時だった。
 
夢の旅路は コバルト色の空と海 まじわって只 遠い果て
 
 
きぬ、川口、ロイホ。
 
鮎の塩焼き。
浜崎あゆみの塩焼きではありません。
 
湯葉刺し。
湯婆婆ではありません。丁度、温泉地ですが。
 
そしてこのお店の蕎麦は、非常に美味かった。