楽ちん堂の夜 3/29 | 楽ちん堂、STUDIO GORRON、すたじおごろん二子玉川ブログ〜NPO法人ら・ら・ら〜

楽ちん堂、STUDIO GORRON、すたじおごろん二子玉川ブログ〜NPO法人ら・ら・ら〜

24時間鍵が開いている全世代コミュニティーカフェ。子ども食堂は365日3食開催中!
元森田オフィスはお芝居の稽古場でもありました。だから今も芝居も歌もダンスも小説も絵も創作しながら子供預かりやお泊まり、いつもドッタバタのグッチャグチャカフェ。


楽ちん堂の夜 3/29

BOSEのスピーカー使えるか、
チェックしないといけないんだよーって、
思ってたのにできなくて。
どんどん日にちだけ過ぎる。

いい加減、そろそろやんないとでしょー。
大掃除のついでに線を発見!
赤と黄色と白でつなぐ、あれ。
あとは、プロジェクターとノートPC。
あー、PC! 生きてるのあるっけ? 
これ、「電源入らない」って、メモ付いてる。こっちは、DVD入れるとこが無いー。
あ、これ「森田雄三」って書いてあるー^_^

雄三さんは、かつて毎日ブログを書いていた。読者からの質問に答えるという方法で。
あの指一本打法で、
あれだけの文章を書いていたのだから、
どれだけ時間をかけていたのかと思うと、
それだけでも懐かしく愛おしい。

「YU🐘」
(YUZOではなく、
ZOの部分が象の絵になっていた)と
刺繍された前掛けをさげて、
杖をついて歩いていたのを思い出す。

ある日、学童に来ていた子どもが、
片足の無い雄三さんを不思議そうに見た。
「足が無いなーって思ってるんだろ。
よし、足出してやるから目つぶれ」
言われた通りに目をつぶった女の子は、
我慢できずにすぐ目を開けてしまう。
「ほら、今出してたのに
間に合わなかった」というようなことを、
雄三さんは言っていたと思う。
不思議そうには見るものの、
怖いという印象を持った子は
いなかったように思う。
片足が無くたって、
たまにしか歯磨きしなくたって、
雄三さんの素敵なところが、
子どもにはちゃーんと分かるんだ^_^

PCとプロジェクターをつないで、
プロジェクターとBOSEをつなぐ。
ところが久しぶりに電源を入れるノートPCは、
更新プログラムが始まったようで、
しばらく「お待ちください」の
画面しか出ない。
待っている間に、アキコが影絵。
よくみんながやる鳥じゃない。
ウサギだー。ちゃんと目もある!かわいい💕
興味を持ったニコがまねっこ。
ニコもすぐ覚えて、親子のウサギが現れる。

試しに映すなら、
みんなで雄三さん見ようってなって。
大掃除で見つけた
新潟のワークショップの映像を準備。
おぉ! できたよ。やっと映るよー。
が…、画面は赤みが強い。
だけど、そんなことも気にならないくらい、
みんなが雄三さんを見る。
雄三さんの声だー。
それだけでうれしい。
みんなで見てるところも写真に撮りたくなる。

あー、このテントのやつ。
確か、オオタくんが
変な座り方を一瞬でやるやつだー。

番組は、薬剤師の女性と
過去に演劇をしていたという
会社の専務さんを追いかける。
いつものように車座で始まる。
「困ること言ってみて」
「冷蔵庫に食べるものが無い」
「それ、いいねー。
で、困ったら、何考えた?」
「明日のごはん、どうしよう」
「これね、そうじゃなくて、
お母さん帰ってこなかったら
どうしよう…っていくの。
そうなると、ドラマができるでしょ。
雰囲気出てくるでしょ」
あー! って、見えないけど、
ほんとは聞こえないけど
参加者の関心というか、超納得!っていう
心の声が耳に届く。
こんなふうにして、
ワークショップは始まった。

画面は変わり、
「これね、2日後、本番ですから」と、
雄三さん。
言われた、言われた。私も。
参加した人、みんな分かるでしょ、
あの緊張感。
ググッと現実となってくるあの感じ。
でもね、どんなにちっさなカケラでも
雄三さんは拾ってくれて、
絶対にその人だからできる魅力的な人を
見つけてくれた。
そうすると、
セリフなんかどんどん出てきて、
自分の口が勝手に動く。
本番でテントの下に集う人々は、
みな生き生きとしていた。

公演後。もちろん、みんな笑顔。
ちょっとくらい失敗したって、気にしない。
みんなで一緒にできたこと、
おんなじ時間を過ごせたことが大事。
こんな貴重な体験、
なかなかできないって、分かるよね。
で、クセになる。
それが、雄三さんの魔法だ。

久しぶりに見た雄三さんは、
やっぱりカッコいい。
楽ちん堂で、またみんなで雄三さんを見た、
ステキな夕べ。

見終わって。
あれ? オオタ出てなかったねーと、
清子さん。
私もおんなじこと思ったー! 笑



(ひとみ)