自然体の親(リーダー)になるための対話力
会話で相手に問題解決力をつけて自立を促す。
しなやか自分軸@川西未来子
よくこんな質問を頂きます!
「こんな時、どうしたらいいんですか?」
「どう言ったら伝わるのでしょう?」
そしていつも川西からは
どっちがどんな風に困っていますか?
と訊ねます。
これは問題の所有者を
確認しているのです。
受講者さんの場合、
これを訊ねただけで
「あー分かりました!」
となることもあります。
《《問題所有権》》
問題所有の原則というのは
問題を所有している人が問題解決の主人公ですよ。
ということ。
ここでいう問題はイヤ・困ったと感じている人です。
簡単にいうと
相手が困っているのか
私が困っているのか区別して対応しましょう。
その方が問題(イヤ・困った)は解決しますよ。
ということ。
そして人は
問題を所有する権利もあるのです。
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どうしてどっちが困っているのかを決めるのか!?
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イヤ・困ったの中には
成長の種という宝が沢山詰まっている
ということもありますが
どっちが困っているのか区別して対応したほうが、相手も私も困っていない状態(信頼関係)が広がり、何を言っても通じ合えたりお互いを参考にしたりといい影響の連鎖が生まれるからです。
相手との関係には大きく三つの状態がある
・相手が困っている
・私が困っている
・相手も私も困っていない
あなたが
影響を受けたいと思う人は
どんな人ですか?
嫌いな人やよく分からない人の影響を受けたいとは思わないですよね。共感できたり好きだったり尊敬していたり見習いたいと思う人です。
まあそこまで思うかどうかは別としても人間関係はこじれるよりスムーズな方がいいしお互いの存在が成長しあえるほうがいい。
この問題所有の原則はカールロジャースの弟子であるトマス・ゴードンが約60年前に上司部下の関係を一方的な権力関係から民主的な関係にしたほうが生産性があがると考えて研修のプログラムに取り入れたものです。
ある時、企業のコンサルタントであると共に臨床心理士でもあるトマス・ゴードンは中流家庭の子どもが荒れているという社会現象を食い止める役割を与えられます。そこで親子関係を調査してみると企業の上司部下の関係がそのまま家庭でも繰り広げられていることを発見します。ならば企業に取り入れている研修プログラムを親子用に再編して提供したらいいのではないかと開発したのが日本では『親業』と言われるものなんです。
トマス・ゴードンはアドラーの課題分離の考えも参考にした(アドラーが約50歳年上だから)と思われますが課題分離と問題所有の原則は似ているようで違います。
次回は課題分離と問題所有の原則の違い。
あくまでも持論ですのでご了承ください。