
ボートに乗りたくて、4年前に「二級小型船舶操縦士免許」を取得したが、若干都合が悪いことがある。
「二級小型船舶操縦士免許」を持っていると、総トン数20トン未満、長さ24メートルまでの小型船舶を操縦できるので、それを超える船を購入する予定のない私にとっては、この部分については問題ない。
ところが、航行できる区域についてはかなり制限があり、「平水区域及び海岸から5海里以内」となっている。
ちなみに、1海里は1,852メートルなので、5海里は9,260メートル。
海岸からさほど離れていないところで釣りをするくらいなら十分であるが、少し遠出をしようとした時に問題が発生する。
私の住んでいる県に面している海は、大きなすり鉢状になっていて、その真ん中あたりに保管場所がある。
その為、海岸から5海里以内を航行して遠くまで行こうとすると、大きく円弧を描くことになり、かなりの遠回りとなる。
車であれば速度も高く、いざとなったら高速を使うという手もあるが、いかんせん私のボートは巡航速度が20ノット/時、程度とあまり高くない。
時速に換算すると37km/時となり、かなり低速である。
その為、遠回りすると所要時間が相当多めにかかってしまうし、燃料も余分に消費する。
出来れば、目的地まで一直線に進みたい。
その点、「一級小型船舶操縦士免許」であれば、先ほどの航行区域の制限がなくなるので、問題点を解決できる。

ということで、今回「一級小型船舶操縦士免許」の取得に挑戦することになった。

最寄の船舶職員養成協会によると、「二級小型船舶操縦士免許」を持っていれば、「上級運行1」、「上級運行2」の学科教習を受け、教習終了後の試験で65%以上の正解で合格になるとのこと。
二日間の日程で、費用は5万円程度。

こう書くと、以外に簡単だと思われるかもしれないが、問題は「二級小型船舶操縦士免許」の時にはなかった海図についての設問があることである。
これまでにも、「一級を受験したいなぁ。」という気持ちはあったが、海図と聞いただけで自分には無理だとあきらめていた。
また、「一級小型船舶操縦士免許」希望者はあまり多くないようで、常時教習が開催されている訳ではなく、なかなか機会がなかった。
ところが、先だって時々ボートの部品をお願いしているボート屋さんから、「一級小型船舶操縦士免許教習開催のご案内」が郵送されてきた。
「九月と十月の二回にわたり地元で教習を開催するので、いかがですか。」とのこと。
社長に電話して、気になっていた海図の設問のことを尋ねてみると、「教習で丁寧に教えてくれるので大丈夫ですよ。」との返事。
それならということで、10/12~10/13に開催される二回目の教習を申し込んだ。
続く
※一枚目の写真はボートのイメージ画像です