九死に一生を得た その2 | フェラーリ308GTB と ねこ のブログ

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はじめまして
ヤフーブログから引っ越してきました。
これからどうぞよろしくお願いします!

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お盆休みに「白骨温泉」に行った時の続きである。
 
のんびりと温泉につかって、久しぶりにゆったりした気分を味わい、気温25度で下界とかけ離れた涼しさの中で昼食を摂った。
 
心地よい風に吹かれていると、あまりの気持ちよさにうとうとしまう。
 
今回は次の目的地もあるので、本来なら少し休んで出発するところであるが、スマホで松本の気象情報を参照したら36度とこちらも猛暑。
 
「これではBXが持たないかもしれない。」
 
「それなら、ここでもう少し時間をつぶしていこう。」
 
ということで、スマホでブログ友達のブログを見たりして過ごす。
 
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二時間ほどして、さすがにそろそろ出発しなくてはと駐車場へ向かうと、午前中は日陰だったのが午後からは日向になったようで、BXの車内がとても暑くなっている。
 
周りを見渡すと、50メートルくらい下に公衆トイレがあり駐車場が日陰になっていたので、いったんそこへ移動して冷ますことに。
 
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窓とハッチバックを開け風を通す。
 
この状態で15分ほど放っておけば冷えるだろう。
 
ついでに用を足してから外に出て車の脇で休んでいると、「ガッシャーン」とあたり一面にとどろくような大音響が聴こえた。
 
何か金属製の物がぶつかったか、落ちたかといった感じの音である。
 
「きっと何か起きたに違いない。」と思い、音のした方を眺めてみると、LPガスボンベを積んだトラックが停まっていた。
 
「ああそうか、LPガスボンベが運搬中にぶつかって出た音か~。それにしては大きい音だったなぁ。」

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気になってトラックの方に向かって歩いていくと、とんでもないことになっていた。
 
トラックはただ停まっていたのではなく、つい先ほどまで時間をつぶしていたバス停小屋に突っ込んでいたのである。
 
歩きながら私は、体から力が抜けていくのを感じていた。
 
膝がガクガクしそうである。
 
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近づくと、トラックの左前部がまさに、小屋のつい先ほどまで私がいた右前側の角の部分を大破させ、その部分は跡形もなくなっていた。
 
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座っていたベンチも横に飛んでいる。
 
「あと5分ここにいたら、おそらく私は生きてはいなかっただろう。」と確信し、ぞっとした。
 
幸いなことに次のバスの到着時刻まで時間があったので、バス待ちの客はいなかったようである。
 
私が現地に着いた頃には何人もの人が午前中のバスを待っていたので、その時だったらどうなったのか。
 
いずれにしても、もし中に誰かがいたら、全国ニュースのトップになるような惨事になったことは間違いない。
 
私はしばらくの間、力が抜けて運転することが出来なかった。

続く