本日はグッドフライデーで市場がお休みのため、話題埋めに、ずっと気になってはいるものの未だに触ったこともなければ一切説明も読んだことのない、指数オプションについてのハンドブックを読み始めてみようかと思います。


このハンドブックも、以前読んだオプションハンドブック(個別株オプションを理解しよう・その1:用語解説)、そしてちょうど次で読み終わる税金ハンドブック(米国投資の税金に親しんでおこう・その1:はじめに)と同じく、オプションの準公式教育・評議機関的なものにあたる、OICからのフリードキュメント (https://www.optionseducation.org/content/oic/en/news/brochures_literature.html) (…というか、毎度OICのリンクを貼っていましたが、より正確にはオプション公式機関であるOCCのフリー刊行物 (http://www.optionsclearing.com/about/publications/publication-listing.jsp) と言った方が正しかったかもしれません)です。


それほど長くない文書ですし、ずっと気にはなっているもののすぐに手を出すことはないので、のんびりと祝日で市場が休みの時の話題埋め程度に、祝日ごとに2-3ページずつぐらい読み進めていこうと思っています。

 

(続き→その2: 指数オプションのメリット


----------
指数オプションを理解する
(https://www.optionseducation.org/documents/literature/files/understanding-index-options.pdf)


p. 3 序論

 

このハンドブックの目的は、指数オプションの理解とその使用方法についての入門的な理解を提供することである。指数オプションは、全ての米国オプション取引所に上場され得るものである。株式取引のように、オプション取引は、米国証券取引委員会 (SEC) によって規制されている。


オプション取引所は、標準オプションの売買のための、競争力と流動性があり、かつ秩序だった市場を提供しようと努めている。米国証券取引所で取引される全てのオプション契約は、OCC (The Options Clearing Corporation) によって発行・保証・清算がなされる。OCCはSEC付属の公認清算企業であり、米国資本市場において、取引所取引のされているオプションの唯一の情報センターとして重要な役割を果たしている。OCCの保守的な、財政的かつ手続き的な安全保証機構、十分かつ即座に利用可能な財源、そして決済メンバー相互の意識の高さは、この組織が巨額な損失の負債を抱えてしまうことから保護している。


このハンドブックで言及されているように、指数とは、証券またはその他の利害関係を持つグループに対する、価格の尺度である。指数は、株式並びに債券や外貨のようなその他証券といった様々な利害関係をカバーし、さらには生活費を測定するような指標も開発されているが、持分証券の指数(株価指数と呼ばれる)が、その内最もよく知られているものである。以下の説明では、株価指数および株価指数オプションについてのみに言及している。


株価指数は、証券市場を含む様々な情報源によって集められ、また公表されている。指数は、特定の国全体の株式市場、特定の市場で取引される証券、広範な市場セクター(例えば、工業株)または特定の産業(例えば、電子関連)を代表するようにデザインされ得るものである。指数は、それが対象にする意図のある証券の、全部または一部のサンプルのみの価格に基づき得るものである。指数は、主に米国市場で取引されている証券、主に海外市場で取引されている証券、または主要市場が様々な国にある証券の組み合わせに基づき得るものである。


指数オプションを取引しようとする者は、一般的な計算方法を含め、対象指数(*注)の特性に慣れておく必要がある。指数オプションに関する正確で洗練された戦略を組もうとしている者は、関連する各指数を計算する上での正確な方法についての知識を持っておいた方が良い。指数の調整、証券の追加または削除、およびそれと類似の変更がされる際に使用される基準に関する情報を含む、オプションが取引されている指数の計算方法に関する情報は、一般的に、オプションが取引されているオプション市場から入手可能である。

 

*注: 太字でイタリック(※注コメント: 日本語のイタリックは読み辛い(対応していない)ことが多いので、慣例に従い下線にします)の言葉の定義は、本書の用語解説の章にて参照可能である。


本説明では、指数オプションの一般的な特性に焦点を当てるが、特定のクラスの指数オプションは、微妙に異なる商品仕様を持つ可能性がある。投資を行う前に、各商品クラスの具体的な条件を決定せねばいけない。このハンドブックに含まれていない、指数オプションまたはオプション商品に関するこの情報およびその他の情報は、適切な取引所またはOIC (The Options Industry Council) に問い合わせることで入手されたい。さらに、OCCは、取引所取引オプションの基礎をカバーし、指数オプションの使用を検討している投資家に推奨されるハンドブック『個別株オプションを理解する』(https://www.optionseducation.org/documents/literature/files/understanding-equity-options.pdf)(参考:最初に書いた通り、既に一通り読んでいます→個別株オプションを理解しよう・その1:用語解説)を発行している。このハンドブックは、I-888-OPTIONSに電話するか、OICのウェブサイト・www.OptionsEducation.orgにアクセスして入手することも可能である。


この入門ハンドブックは、上場オプション取引の目的とリスクの概要を説明している基本的なオプション公開文書『標準オプションの特性とリスク』 (https://www.theocc.com/components/docs/riskstoc.pdf) と併せて読む必要がある。多くの利点はあるが、オプションは全ての投資家に適しているわけではない。


各個々人は、証券会社、1-888-OPTIONSへの電話、またはwww.OptionsEducation.orgへの訪問で得られる危険性を示した文書を読み、理解ができるまで、オプション取引を始めるべきではない。各取引所は市場の流動性を提供しようと努力しているが、特定の状況下では、オプションのポジションを清算することが困難あるいは不可能な場合もあることに注意するように。指数オプションを取引する際の、このリスクと他のリスクについてのさらなる議論は、公開文書を参照されたい。さらに、必要証拠金、取引手数料および委任手数料、それからオプション売買にかかる税金の問題については、オプション取引を始める前に、証券会社かつ/または税理士とじっくり入念に相談・協議すべきである。


注: 話を単純にするために、このハンドブックでの合計損益の計算は、委任手数料、取引手数料、および税金を考慮しないこととする。


----------

 


たまにしか読み進めないのに、イントロだけという無意味極まりない感じでした。


次回は5月29日月曜日、メモリアルデイに、この続き・『上場指数オプションのメリット』を読んでみる予定です。