明日は、
三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2025」の発表日です。
毎年この発表を聞くたびに、
「知らない言葉がどんどん増えているなぁ」と、
時代の流れの速さを実感します。
そんな中、
昨年の「今年の新語2024」で大賞に選ばれたのが 「言語化」 でした。
SNSでも日常でも当たり前に使っているこの言葉が、
なぜ“新語”として注目されたのでしょう。
今日は、明日の新語発表を前に、
いま“言語化”がこれほど必要とされる理由
について考えてみたいと思います。
◆そもそも「言語化」とは、どういう行為なのか?
実は「言語化」という言葉は、
昔からあったわけではありません。
戦前から存在はしていたものの、
長い間は学術的な場面でしか使われていませんでした。
心理学・哲学・言語学など、
“思考のプロセスを扱う領域”の用語だったのです。
辞書では、言語化を次のように説明しています。
◆『新明解国語辞典』より
折に触れて心のうちに去来し、曖昧にはとらえられるが、しかしその総体を明確にはとらえがたい模糊とした観念や思慮、または湧き上がる自己の感情を、他人にも理解できるように、まとめ、整理し、言葉として表出すること。
「論理や思考をーすることを心がける/昨夜見た夢をーしてみる/真に神秘的な体験はー不可能だと思う」
近年、気持ちを伝える方策として言葉を取捨選択することや、目標達成のための過程を明確にするために各段階を言葉にすることなどにも言う。
「盛り上がった気持ちをーする。/一日一日なすべき行動をすべてーする」
◆『三省堂国語辞典』より
言いたいことをことばにすること。
「思考をーする・心のもやもやがーできない」
この二つを読むと、
言語化とは“感情や観念をまとめ、
整理し、他者に伝わる形で表現する行為”
だということがよく分かります。
そしてここには、
私たちが生きづらさを感じる理由が隠れています。
◆◆ なぜ今、ここまで「言語化」が必要とされているのか?
① SNS時代は「自分の言葉で説明する」力が求められるから
日常にSNSやチャットが入り込み、
・自分の気持ちを説明する
・考えを伝える
・意見を表明する
そんな場面が圧倒的に増えました。
曖昧な表現のままでは誤解が生まれやすく、
自分の立場も、気持ちも、言葉で示す必要があります。
② 情報が溢れるほど、内側の“ほんとうの気持ち”が見えにくくなるから
大量の情報に触れ続けていると、
「なんとなく不安」
「なんとなくしんどい」
という“モヤモヤ”が生まれやすくなります。
でも、その「なんとなく」の正体を言葉にしなければ、
解決にも前進にもつながりません。
③ キャリア・副業・働き方の多様化で、“自分の軸”が必要になっているから
いまの40代女性の多くは、
副業・転職・働き方の選択肢がかつてより多く、
だからこそ「何を選ぶか」が悩みの種になります。
そんなときに必要なのが
✔ 何が大事で
✔ 何を大事にしていなくて
✔ どう生きたいのか
を言葉で理解し、自分自身に説明できる力。
まさに“言語化力”が求められる場面です。
◆◆ 言語化は「センス」ではなく、“プロセスで身につく技術”
言語化は、才能がある人だけができる特別なものではありません。
-
感情と事実を分ける
-
思考を分解して整理する
-
曖昧なものに名前をつける
-
自分の価値観に沿って再構築する
こうしたプロセスを踏むことで、
誰でも鍛えられる“技術”です。
筋トレのように、正しいフォームを知り、
繰り返すことで必ず伸びていきます。
◆◆ ラクアカが大切にしている「自分の言葉で生きる」ということ
ラクアカで扱う「言語化」は、
SNSでバズるための言語化でも、
文章力のためだけの言語化でもありません。
私たちが大切にしているのは、
“自分の人生を、自分の言葉でつくっていくこと”。
-
モヤモヤを整理する
-
本音に気づく
-
自分の価値観を知る
-
生き方の軸をつくる
-
進みたい方向が見える
そんな“根っこ”の部分を支えるのが、ラクアカの言語化です。
言語化ができると、人生の「選ぶ」がラクになります。
ムリをしなくても、自分らしい選択ができるようになります。
◆◆ 12/5・12/6 オープンキャンパスのお知らせ
そんな「言語化」を実際に体験していただける、
ラクアカのオープンキャンパスを開催します。
● 12月5日(金)21:00〜22:30
● 12月6日(土)21:00〜22:30
(どちらも内容は同じです)
-
言語化のミニワーク
-
ラクアカ3期についてのご案内
-
実際の受講生の作品紹介
などをお伝えします。
「自分の軸が見えない」
「言語化に苦手意識がある」
「来年こそ自分の人生を進めたい」
そんな方にこそ、ぜひご参加くださいね。






