アルスラーン戦記 104 | 大掴ひつじ物語

大掴ひつじ物語

たいへん狭い範囲の非常に分類しにくいうえによく途中で切れている記事置き場

後日、前回有り金を渡した女性に

会いに行ったらしいジャスワント。

なんと借金を精算情夫と手に手をとって

いなくなったという話をきいて、なんか

黙り込んでいるので さすがにショックを

うけたかと思うと一転、いい笑顔で言うには

「あの子は不幸な目にあっていなかった

んだな」「同じシンドゥラ人の役に立てて

よかった」 とのこと。

あれか「病気の子供はいなかったんだ」

いうやつですか 。

「あんたお人好しだなあ」とあきれる他の

客の周りでみな微笑んでいたので また別の

女性が近寄ってきたかもしれないし。

「もう金はないぞ」といっても「いいんだよ

そんなの」とかいってくれる女子が...もしか

したら・・・いたかも・・・しれんし・・・

(希望的観測) 

 

そんな騒ぎの中、女神官さまが「北へ

行くと珍しい客に会える」という精霊の

お告げを聞いたので、見に行くというのに

(朝帰りの途中から)ついてくるギーヴ 。

果たして、その先では野盗に襲われて苦戦

しているメル兄ちゃんとエステルの姿が。

見事な軌跡を描く弓矢が野盗を次々倒し、

それが知らない男女の腕から放たれるのを

見て 「なんてこった、俺は三番目以下の腕

らしい」とボーゼンとするメルレイン 。

こちらは見知ったメンバーの登場に驚き

つつ。ファランギース様に「アルフリード

も一緒か」と問うエステル。

王太子ご一行が南のギランに逗留中と確認、

「かの者はアルフリードの兄だ」と紹介 。

 

その王太子府に連れてこられた兄者。その

顔を見て速やかにとっとと逃げるを捕ま

えて「帰ってこんか」「やなこった」と

まあ予想通りの兄妹喧嘩に発展 。

族長である父の遺言の扱いについて(どちらが

跡を継ぐか(*普通は逆だが)どちらも

「ご遠慮する」方向で)揉めまくる2人。

話が平行線のまま:兄貴に向かって「ずっと

あの子と一緒にいたんだろ。何も無かったの

とかわかりやすく話をそらすアルフリードに

「そうそう!男女が一緒に旅したとて何かある

わけではない!俺はメルレイン殿を信じるぞ!」

力強く(食い気味に)加勢する希代の軍師など、

当の本人以外が声を大にして主張する一幕。

さらに他ならぬエステルが「彼は異教徒で

ある一点をのぞけば紳士らしくふるまったぞ」

と主張してくれたのでその場は丸く収まる

かに見えたが。

 

ここでも一応「べ、別に異教徒であるお前を

あてにして来たわけじゃないんだからね!」

テンプレすぎる声を張り上げるが、すぐ落ち

着き、援助してくれて助かったと目をそらし

つつ感謝を述べるエステル。アルスラーン王子も

「国や信仰も超えて信用してくれたことが

うれしい」と返し、近いうちにルシタニア軍と

戦うことになるけどその時は「ルシタニア騎士と

しての勤め」を果たしてくれと語る。

 

王都エクバターナではルシタニア国王が幽閉

され、ギスカール公が専権を揮っているという

情報を得て。そろそろ挙兵せんとなあと言い

交わす大人連中。

 

一方で「そういえば」として問題になった兄妹の

父の仇があの「ヒルメス」であると知り世間の

狭さに驚くメルレイン。

マジつい先日すれ違ったじゃん!知らんかった

こととはいえ。個人として行動すれば確率低い

かもだが王太子陣営にいれば(嫌な)縁がある

らしいので「今度会ったらタダじゃおかねえ」

と決意。

 

場面が変わってペシャワール。

王太子殿下が追放されて国王陛下がパルス軍

を全権掌握し、はっきり無視されてげっそり

老け込んだルーシャン卿や、若手の中にも

王太子の追放劇を目の当たりにしてどうも

納得いかないというメンバー(イスファーンや

トゥースなど)が続出、調整に駆け回る

キシュワードさんだが「お前も大変だな」と

口先でねぎらいつつ本日もまた昼間から酒を

かっくらっておいでのクバードさんとかの

ご様子が描かれる。

 

今回のラストは(多分もう元気いっぱいだが

一応大人しくしている)捕らわれのジムサに

面会に行くキシュワード卿。

国王陛下が征途に上る前に捕虜を血祭りに

あげよとおおせになったとのこと。

当の捕虜にしてみれば全く嬉しくないハナシ

だが、それをわざわざ伝えに来た真意とは。