アルスラーン戦記 85 | 大掴ひつじ物語

大掴ひつじ物語

たいへん狭い範囲の非常に分類しにくいうえによく途中で切れている記事置き場

前回のヒキでトゥラーン国王自らハッパを

かけられたジムサが戦場に出るがその走り

去った後に兵士がバタバタ倒れる事案

発生。現場にいたザラーヴァントが対峙するが

「何か」に気がついて腕で防ぎ、得物が吹き矢

しかもが塗られていることを知り、城に駆け

戻ったところで力つきる。
「ザラーヴァントがやられた」「しかも吹き矢とか

防ぎようがないぜ」とザワつく中、クバードさんが

弔い合戦だとイスファーンに声をかけ出陣。

城門で構えていたダリューンはそこで「有力な

武将を捕まえてきて」というナルサスのお使い

改めて依頼するがここでも「ああ、いいぞ」

気楽な返事を受け、さすがに周りの兵士からも

「・・・買い物ついでみたいに」というツッコミ

が入る。


イスファーンが連れ出されたのは「お前の兄も

狼も暗闇を恐れたか」と煽られたからだけど

別に「狼に育てられた者」だからって狼みたいに

夜目がきくとかそういうハナシではないはずで、

周りの連中は、彼に兄貴と狼の話をすれば

気楽に動かせるとか思ってないか案件。

そこはまあ気合いで。

 

一回目は王様からものすごい褒められて、

追加で武勲を立てるべく意気揚々と出て来た

ジムサ。まあ調子に乗ってたという誹りを

免れないところでよりにもよって自分から

クバードさんに目をつけて斬りかかる。まあ

見てわかるだろうに相手はものすごい剛腕

斬りあう勢いだけで馬から吹っ飛ばされるが

鞍も手綱もつけずに足だけでさっさと体制を

取直して走り去る。そこへたたみこむように

迫るイスファーン。相手の武器が吹き矢だと

判明しても夜の闇の中、しかもほぼ百発百中

腕前ということで皆が苦戦していたところ

むき出しの腕や頭部を狙っていることを見抜き

初めて吹き矢を剣で受け弾きかえす(地味に

スゴ技)。

さすがにびっくりしたらしいジムサに一瞬、

隙ができたところをクバード氏が片腕で

相手の腰帯をつかんで馬から引き吊り落とす

というザ:力技で見事、捕獲に成功。


あっさり場面が変わり。引っ立てられたジムサ。

「降伏しない?」という型どおりの尋問をする

アルスラーン殿下相手に「自分よりひ弱な小僧

相手に降伏なんざするか」と捕虜の身分にしては

なかなか威勢がいい。その他、あれこれ失礼な

ことを言い募るが通訳として「・・と言ってます」

の一言で済ませるナルサス卿の割と由緒正しく

古典的なマンガ表現にも和む。
言われた王太子殿下ご本人より、なお速やか

ブチ切れて「こいつここまで大きな口をたたく

からには命など捨ててますからとっとと処分して

立派な墓をたててやるのが本人のためですぞ」

とか本人になりかわりすぎのイスファーンに

ワロス。なかなか血気盛んな様子に描かれて

いるがそこまでイラつく必要あるんかな。
とにかく「処刑は無しで」と牢に放り込まれる

ジムサ。牢番の兵が「うちの王太子殿下は慈悲

深くて処刑はしないお方だからお前、運が

いいぞ」と気さくにしゃべりかけるが、相手は

何言ってるかわからんというむっつりした表情。

しかし一方でパルス語が通じないんだなと安心

した牢番が普通に「もうすぐ援軍がくるらしいよ」

とか同僚とペラペラしゃべってるのをなんか注意

深く「聞いている」様子。
 

おそらく夜更け、見張りがのんきに眠りこけた

牢屋には解かれた縄だけが残っていたという・・

いやいやいや腕が自由になったからといって

牢屋ってカンタンに脱出できるもんではない

だろうと。まあここまでできる「力のある武将」

捕まえてこいと言った軍師の策もう動いてる

いうのは次号以降のハナシ・・・。