一枚、一枚と。
火野川の様にはあまり考えず、半分適当に。
そして引いたカードを横に並べていく。
「うっし、引き終えたぞ」
「おうおう、マモッチの運命やいかにって感じ」
「お前の事だからろくな結果はでねーだろうよ」
「お前らな……!」
俺をいやみたらしい目付きで坂口と龍二が見つめてくる。
友達にこんな事を言うとは……。
でもまぁ、火野川と比べたらあまり良い結果にはならないだろうが。
「でわ、一枚目のカードオープンです!」
そしてエレナは並べられたカードを今度は右から捲っていく。
「一枚目のカード番号は15、悪魔ですね。逆位置の意味は新たな出会い、覚醒です」
「げぇ……よりによって悪魔とか」
つい頭を抱えてしまう。
なんと不吉なカードを初めから引き当てたものだ。
「でも逆位置ですから、そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。それにこれ占いですし」
「最後の一言は占い師としてどうかと思うけどな……」
いや~と笑いながらエレナは二枚目のカードを捲る。
「二枚目のカード番号は21、世界ですね。逆位置の意味は調和の崩壊、未完成です」
このカードは何気にあってるんじゃないかと思ってしまう。
調和ではないけど、日常は壊れたからな。
「やばい、テンション下がってきた……」
「え、えーっと、これは紙切れで出来たカード占いなんですから、そんな真に受けなくても大丈夫ですよッ! くじ運と同じです!」
凹む俺にエレナがフォローを入れる。
「そ、そうですよね~」
何とか笑みを作ってエレナにそう呟く。
するとエレナは首を縦に振った。
「じゃ三枚目のカード行きますよ?」
そして三枚目のカードを捲る。
「カード番号1、魔術師のカードですね。正位置の意味は可能性、チャンスですね」
「へー護とは無縁のカードじゃない」
三枚目のカードを見つめながら火野川はボソリと呟く。
確かにそれは俺も思っていた事だ。
俺は魔術を使う上で必要な魔力が無い。
そんな俺に魔術師のカードが出るとは。
/続く