第二章 友達の絆 56 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「そんな身体でいちいちリアクションしなくても……」

俺達の反応に少しショボンと落ち込むエレナ。

そりゃそうだろう、最後の最後で〝と勝手に思いました〟ってな……。

もう少し綺麗に占い師らしい結論を出して欲しかった。

「エレナ、今の占いの評価は星五点中一点な」

「えぇッ!? せめて三点ですよッ! 運命の輪の意味を踏まえて解説出来なかったのは認めますけど、それ意外はちゃんと上手く組み合わせ出来てたじゃないですかッ!!」

「最後の一言が余計だったんだよ……」

それが一点評価の理由である。

「ま、まぁ別に私は気にしないけどね。運命の輪意外は何気にあたってたし」

「にゃ? そうなんですか」

「まぁね、少しだけどね」

火野川の言葉にエレナが俺をキリっと睨みつけてくる。

先程の評価を撤回しろ、と言わんばかりの目付きだ。

「はいはい、三点な」

俺がそう言うとエレナは両手を万歳しながら喜んだ。

そしてテーブルに散らばったタロットカードをかき集める。

「じゃ今度は護さんの番ですよ~」

「ゴマ太郎鉛筆で決めるんじゃないのか?」

「護さんを占いたくなったんですよ」

ニッコリスマイルで微笑むエレナ。

先程同様にカードを束に戻し切り始めるも、また何枚かテーブルに落ちてしまう。

テーブルに落ちたカードを悲しい目でエレナは見つめる。

「不器用、なのか……?」

小さな声で俺はそう呟いた。

「まったく……」

そんなエレナの頭を火野川は優しく一回撫でる。

そしてタロットカードをエレナに代わって切り始めた。

「ほい、出来たわよ占い師?」

「へへへ……今度カードの切り方教えてください~」

エレナの言葉にはいはいと火野川は返事をする。

「でわでわ、護さんを占わせていただきますよ~」

エレナはそう言いながらタロットカードを丁寧に並べる。

そして先程と同じくぐしゃぐしゃにかき混ぜた。

何度かかき混ぜるとエレナは俺に顔を向けてくる。

「でわ、先程の愛花さんと同じくカードを四枚、引いた向きのまま置いていってください」

ほいよ、と俺は返事をするなりぐしゃぐしゃに散らばったタロットカードを引いていく。



/続く



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