泣きじゃくりながら自分を罵倒するアイネを思わず抱き寄せる。
優しく、それでも力強く抱きしめた。
「……死んで良いなんて事、絶対にない」
胸の中で身体を震わせながら泣くアイネに優しくそう言葉を掛ける。
「お前は……殺させない。私が守ってやるから……だから、そんな事言うな」
私のその言葉に、アイネは今まで異常に涙を流す。
ホッとしての涙なのか、それとも自身が無力すぎると思っての涙なのか。
けど、私はどちらでも構わなかった。
コイツは戦ってくれなくても良いって、いつも心のどこかで思っていたからだ。
ただ、私の友達で居てくれれば、それで良いって。
アメリカ軍に居た時、私は孤独だった。
駒の様に何ども任務に駆り出される毎日を、たった一人で過ごしていた。
そんなある日、アイネが一人で居る私に声をかけてきたのだ。
初めは鬱陶しくて正直嫌だと思っていた。
けど、毎日共に過ごす事で、いつしか私はコイツを無意識に初めて出来た友達と思うようになった。
それはアイネも同じだったようだけど。
「ごめんね……私、弱いよね……」
「良いんだ、お前はそれで。さっきはすまなかった、私の勝手な行動がお前を傷つけた」
アイネの頭を優しく撫でる。
涙で私のコートはクシャクシャに濡れていた。
「ごめん……汚しちゃって」
「謝りすぎだ、バカ」
軽くデコピンを食らわせてやる。
アイネは少し落ち着いたのか、少し笑みを浮かべた。
それでもまだ微かに身体は震えている。
私はコートを羽織り、アイネの手を握り締めた。
暖かい温もりを感じる。
アイネには私の温もりはどう感じて居るのだろうか。
と、そんな事を思っている間に先程の警官が戻ってきた。
「確認しました、もうほとんど骨状態ですが……」
さすがの警官もゾッとしているらしい。
中にま顔が真っ青な奴も居るほどだ。
/続く