第二章 友達の絆 75 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「そうだぁ! さっきのコンビニの店員さんに聞けば良いんじゃないんですか~」

我ながら気づくのが遅すぎだと自分でツッコミを入れたくなる。

そうと決まればさっさとコンビニに戻りましょう。

私はグルリとコンビニの方向へと身体を向ける。

そして希望の光に向かって歩き出した。

『タスケテ……』

「え?」

私は立ち止まり、辺りを見回す。

今、声が、聞こえた?

でも誰も私に話しかけて来ている訳でもない。

て、テレパシー?

そんな力私にはありません。

「……気のせい、だったのかな?」

私は再び歩き出そうとした、その時――。

『ワタシタチヲ、カイホウシテ』

また、聞こえた。

一度目の時は分からなかったけど、二度目でようやく理解出来た。

この声は私の脳に直接聞こえてきている声だって。

私は恐る恐る後ろに振り返る。

けど、当然の事ながら誰も居ない。

まただ、また変な声が聞こえる。

私は昔からそう言った変わった能力を持っていた。

動物、猫とか犬とか草、木から声が聞こえる、ような気がするのだ。

勿論、そんな事はきっとありえない。

私が少し皆より妄想馬鹿なだけかもしれない。

そう言い聞かせながら私は今まで生きてきた。

きっと気のせい、そう自分に言い聞かせながら。

でも、今のは今までのとはどこか違う気がした。

『タマシイヲ、カイホウシテ』

何か、私にしてもらいたがっている?

「……どこ、なの?」

聞こえているかは分からない、けど私は無意識にそんな事を口にしていた。

『ワタシタチヲ、タマシイヲ、カイホウシテ』

四度目の声、その声はどうやら路地裏の方から聞こえて来ているらしい。

私は喉を鳴らし、ゆっくりと路地裏の方へと足を進めた。

ただでさえ暗いのに、路地裏はさらに闇が深まっている。

『ソクバクサレタワレワレヲ、カイホウシテ』

この声は間違いなく、この路地裏から聞こえてきている。

今の声でそう確信する事が出来た。

私はゆっくりと路地裏に入る。

所々に街灯はあるけど、そのどれもが点滅していた。

表通りはとても素敵なナイトタウン。

だけどここだけは暗い、闇の底の様に感じる程別世界に感じてしまう。



/続く



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