「そうだぁ! さっきのコンビニの店員さんに聞けば良いんじゃないんですか~」
我ながら気づくのが遅すぎだと自分でツッコミを入れたくなる。
そうと決まればさっさとコンビニに戻りましょう。
私はグルリとコンビニの方向へと身体を向ける。
そして希望の光に向かって歩き出した。
『タスケテ……』
「え?」
私は立ち止まり、辺りを見回す。
今、声が、聞こえた?
でも誰も私に話しかけて来ている訳でもない。
て、テレパシー?
そんな力私にはありません。
「……気のせい、だったのかな?」
私は再び歩き出そうとした、その時――。
『ワタシタチヲ、カイホウシテ』
また、聞こえた。
一度目の時は分からなかったけど、二度目でようやく理解出来た。
この声は私の脳に直接聞こえてきている声だって。
私は恐る恐る後ろに振り返る。
けど、当然の事ながら誰も居ない。
まただ、また変な声が聞こえる。
私は昔からそう言った変わった能力を持っていた。
動物、猫とか犬とか草、木から声が聞こえる、ような気がするのだ。
勿論、そんな事はきっとありえない。
私が少し皆より妄想馬鹿なだけかもしれない。
そう言い聞かせながら私は今まで生きてきた。
きっと気のせい、そう自分に言い聞かせながら。
でも、今のは今までのとはどこか違う気がした。
『タマシイヲ、カイホウシテ』
何か、私にしてもらいたがっている?
「……どこ、なの?」
聞こえているかは分からない、けど私は無意識にそんな事を口にしていた。
『ワタシタチヲ、タマシイヲ、カイホウシテ』
四度目の声、その声はどうやら路地裏の方から聞こえて来ているらしい。
私は喉を鳴らし、ゆっくりと路地裏の方へと足を進めた。
ただでさえ暗いのに、路地裏はさらに闇が深まっている。
『ソクバクサレタワレワレヲ、カイホウシテ』
この声は間違いなく、この路地裏から聞こえてきている。
今の声でそう確信する事が出来た。
私はゆっくりと路地裏に入る。
所々に街灯はあるけど、そのどれもが点滅していた。
表通りはとても素敵なナイトタウン。
だけどここだけは暗い、闇の底の様に感じる程別世界に感じてしまう。
/続く