第二章 友達の絆 74 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

もう一度ゴマ太郎に顔を向ける。

なんだかさっきより表情が変わっているような気がする。

〝僕の事、買ってくれないの?〟みたいな……。

そんな顔で私を見ないでゴマ太郎。

「ごめんね、君とはまたどこかで会えると信じてるから」

ゴマ太郎の頭を優しく撫でる。

そして私は涙目のままカゴの中に乱暴にお弁当、おにぎり、飲み物をぶち込んだ。

レジにカゴを置くと、奥の方から女の店員さんがやってきた。

「いらっしゃいませ~」

笑顔でそういいながら慣れた手つきでお弁当を袋に入れていく。

「あ、あの。一つ聞いてもいいですか?」

「はい、なんでしょうか?」

「あそこにあるフィギュア、今度来るときまで取っておいてもらえたり……しませんよね」

あんなレアフィギュア、取っておけなんて言う方が間違ってるのはわかってます。

でもダメ元で聞いてみました。

「良いですよ?」

「ほぇ?」

「お名前さえ教えて貰えれば」

予想外の返事に私はポカンと口を開けてしまう。 

そして数秒後、その店員さんの両手を握りしめた。

「あ、ありがとうございますッ!! 神楽咲エレナと申します!!」

「か、神楽咲エレナさんですね、かしこまりました……」

店員さんは苦笑いしながら残りのおにぎりを袋に入れてくれた。

「では、またのお越しをお待ちしています」

私は袋を受け取ると、ゴマ太郎に手を降ってコンビニを出た。

いや~今日はついてました!

護さんを励まそうと言う事で来たにも関わらず、こんな良いことがあったなんて。

私は先程と同じ木製のベンチに座り込み、袋からコンビニ弁当を取り出す。

そしてパクパクと口に運んだ。

勝ったお弁当やおにぎりは十分程で全滅させてしまっていた。

我ながら食う速さは半端ないですね。

「ふぅ~、とりあえず空腹は何とかなりました」

お腹を撫でながら私は買ったオレンジジュースを一気に飲み干す。

この食後にひんやりした飲み物を飲む感覚がたまらないんですよね~。

ベンチの横に相手あるゴミ箱に弁当の残骸を投げ入れる。

さて、これからどうしましょうか。

地図には現在地が書いてなかったから自分がどこに居るのか分からない状況。

と、一つ私の頭の中でひらめいた。



/続く



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