公園のベンチに座りながら高級パン屋で購入したホットドックを頬張る。
勿論隣には赤コートの女こと、ライト・クライスが不機嫌そうな表情でパクパクとホットドックを口に運んでいる。
会話の無い昼食。
俺にしてみれば二度目の昼食になるのだが。
しかし、この沈黙感は耐え難い。
つい貧乏ゆすりをしてしまう俺の右足。
俺はホットドックを食いながら空を見上げる。
今日は雲一つ無い青空だ。
「はぁ~、暇だな……」
小さな声でそう呟く。
その瞬間、ストローをすする音が隣から聞こえた。
視線を音のする方へ向ける。
ライトがチューっと飲み物を飲んでいた。
パンを買ってからその間、彼女との会話は一切無い。
俺も俺で何か話す事がある訳でもないのだが。
そんな俺達を周りの奴らは興味あり気にチラチラと見つめてくる。
恐らく恋人同士、とでも思っているのだろう。
/続く