第一章 復讐者 42 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

〝お前達に何の権利がある……〟

震えた声で。

〝この子の命を奪う権利が……お前達にあるのか……!〟

目の前の化け物達にそう言った。

もしかしたら、この時が始めてだったのかもしれない。

何かを〝憎い〟と思ったのは。

――憎いのなら、お前は何を望む?

背中の方からそんな声が聞こえた。

――憎いのなら、コイツらに何を望む?

声はだんだんとコチラに近づいてくる。

――憎いのなら、オレに何を望む?

黒いモヤモヤした物が私の体を包んでくる。

〝お前は、何だ……?〟

黒いモヤはやがて私の目の前で人間の様な姿になっていく。

そして、黒い影は――。

――オレは……悪魔だ……。

そう、黒い影は口元を歪ませながら言った……ような気がした。

〝悪魔〟その言葉を聞いた瞬間、笑いそうになってしまった。

〝お前が悪魔なら、何だって言うんだ?〟

〝悪魔〟を睨みながら私はそう言った。

――お前の願望を叶えてやろうと思ってな……。

願望……。

悪魔のその言葉に私の心の〝何か〟が動き出した。

――何を望む、人間……。

正直、誰でも構わない。

私の望みを叶えてくれる物が例え天使だろうが。

神様だろうが……悪魔だろうが。

〝私に、力をよこせ……″

――その力とは?

〝何でも良い、何者にも負けない力を……!〟

――その力を得て、お前は何をする?

〝復讐だ……あの子を殺したコイツらにッ!〟

そう叫ぶ様に告げると悪魔は不気味な笑みをこぼしながら――。

――気に入ったぜ、人間。

そう呟いた……。



/続く



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