「さぁな、でも、焼かれるだけじゃねーぞ!」
「ふーん、じゃ……反撃してみたらッ!」
そう呟いた瞬間、火野川は俺目掛けて今度は炎の球体を投げ飛ばしてきた。
しかし、それの回避方法も既に学習済み。
俺は寮内を走り回りながら火野川の放つ炎の球体を次々とかわしていく。
「どうしたの~!?逃げるだけのなかな~!?」
「テメーはどこかの悪役キャラかよ!?」
ヒヒヒ、と不気味に笑いながら火野川は次から次へと炎の球体を投げ飛ばしてくる。
このままじゃ寮が粉々になりかねない。
俺は全力で寮の出入口へとダッシュする。
その途中、どこぞの王子様を引き飛ばしてしまった気がするが今はそれどころじゃない。
「どこに逃げる気よ!?」
頭に角を生やした火野川が獲物を逃がさないとばかりに追いかけてくる。
ヤバ、本気で怖いあの女……。
「大人げねーぞお前、俺が魔力無いのは知ってるだろ!」
「アンタなら大丈夫でしょう!!」
「ふっざけんなー!」
俺はそう叫びながら走り続ける。
結局その夜は火野川に追いかけ回され、寮に戻った時は既に時計は午前一時を回ってた。
んでもって火野川と二人で寮官の婆さんに説教され、眠ったのが三時過ぎだった。
/続く