俺はフラフラ立ち上がり火野川の方へ顔を向ける。
その時だ。
何か、燃えた球体が俺を思いっきり横切っていった。
そして背中の方から爆発音。
「ま、まさか……」
火属性魔術だ。
そしてその魔術を寮内で使う奴はアイツしかいない。
そう、たまにブレーキが効かなくなる我らが生徒会長である。
「神崎護~!!」
顔を真っ赤にしながらゾンビのようにフラフラと近づいてくる火野川。
「ま、待て待て!寮内で魔術使うの禁止ですよね!?」
「知らないわよ、そんな規則!!」
すると火野川の両手両足が眩しい程の赤い灼熱の炎に包まれる。
って待て!
アイツ本気で俺を殺す気か!?。
「つうか、顔を近づけてきたのはお前だろ!?」
「アンタがツンデレ言うから悪いのよ!!」
そう叫びながら火野川は俺との間合いを一気に詰める。
そしてそのまま俺に回し蹴りを入れてきた。
「熱ッ!!」
何とか直前の所で腕をクロスさせ防ぐがその衝撃でまたしても吹き飛ばされる。
しかも物理的攻撃は受けていないものの、魔術的攻撃は確実にヒットしていた。
実際少し腕が焼けている。
「これで私に焼かれるのは何回目?」
不気味な笑みを浮かべながらそんな事を聞いてくる生徒会長。
いや、本当に何度この身を焼かれたことか……。
しかし、ただ焼かれている訳じゃない。
俺だって何だかんだで火野川の攻撃方法はだいたい読めてきてはいるのだ。
/続く