第一章 復讐者 36 | Beyond Despair

Beyond Despair

― 絶望の底に落ちた少女の先に待つ運命 ―

「護!アンタさっきの何!?」

カウンターから戻ってくるなり、いきなり火野川に怒鳴られる。

思わずおぼんを落としてしまいそうになってしまった。

「おい!溢れるだろ!」

「んなのどうでも良い!さっきのは何かと聞いている!」

火野川はかなり激怒しているようだ。

ひとまず机におぼんを置くことにする。

そして火野川に顔を向けた。

「何って、さっきも言ったろ?そう思っただけって……」

すると火野川は俺の首元を掴みグワングワンと激しく揺らす。

「アンタァァ!初対面の相手に言う台詞なのさっきのが!?」

ヤバイ、気持ち悪くなってきた……!。

「ご~め~ん~な~さ~い~!」

揺られながらも何とか生徒会長に謝罪する。

すると急に火野川は首元から手を離した。

俺はそのまま床に尻を思いっきり激突させる。

やば、割れそうなくらい痛いぞこれ……。

「謝るなら、ちゃんとライトに謝りなさい!」

腕を組みながら上から目線で言ってくる生徒会長。

俺は自分の尻を撫でながらフラフラと立ち上がる。

「分かったよ……」

しかし、謝ったら許してくれるような奴にも見えなかったけどな。

俺はそう思いながら席に座り、おぼんに乗っているフランスパンを噛る。

「んで、どうして?」

と、火野川は俺の前の席に座るなり、コチラを睨みながらそう言った。

つかコイツ、飯食わないのかよ……。

「どうしてって?」

「何で強がってるって思ったのよ」

またその話か……。

「根拠はねーけど……本当になんとなく」

「マモッチ、あの少女に何か感じるん?」

隣で飯をバクバク食いながら坂口がそう言った。

「ふざけて言ってる様には見えなかったけど、本当に根拠はないわけ?」

疑問げな顔をする火野川。

「ねーよ」

俺はそう言いながら食事を再開した。



/続く



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