赤い色の髪で目の色はサファイアの様に青く輝く色。
茶色のロングコートの中には赤いシャツを着ている。
その下はミニズボン、最後に茶色のブーツときたものだ。
外国人?だよな……。
俺は呆然と彼女を見つめる。
言葉が出てこない。
時が止まっているような感覚だ。
それほどまで、俺の目の前にいる少女は美しかった。
「……何だ」
見つめる俺に彼女は不機嫌そうな声でそう言った。
声だけでなく、表情からして不機嫌そうだな。
「え、あ、いや別に……」
そんな返事を彼女に返す。
するとそのまま彼女は何も言わずに俺達三人を横切り食堂の方へと向かった。
無意識に彼女の方へ振り返る。
他の生徒達も彼女の事をジロジロ見つめていた。
「え、何……今の……」
火野川は信じられない物でも見たかのような反応だ。
坂口は何度か目をパチパチさせていた。
一体いつこの寮に来たのだろうか……。
「あの子……うちの学院の生徒?この寮って一般人は立ち入り禁止のはずだけど」
言われてみればそうだった。
それに校内でも転校生が来たなんて話聞いてない。
うちの寮は学院の生徒以外は立ち入りが禁止されてるのに……。
「もしや、不法侵入者か」
「バカなのアンタ、思いっきり堂々と歩いてるじゃない」
確かに侵入者にしては堂々と歩きすぎだ。
それに、あの受付の婆ちゃんの目を誤魔化す事なんて不可能だしな。
「んじゃ何でこの寮に居るんだよ?」
「私も知らないわよ……!」
火野川は怒鳴りながら俺を横切り、エレベーターに乗り込む。
何故だろうか、火野川はどこか悲しそうな顔をしている。
「あの子、どこの二次元キャラですかマモッチ」
坂口には彼女は幻の存在に見えるのか、そんな事を聞いてきた。
「いやこれ三次元だから」
「マジっすか!?この世も捨てたもんじゃねーっす!!」
坂口は大声を上げながら喜んでいる。
二次元美少女にしかニヤニヤしない坂口がここまで三次元で喜ぶとは……。
そのままルンルンな足取りでエレベーターに乗り組む坂口に続き、俺もエレベーターに乗り込んだ。
/続く