「入りたまえ」
司令部の最上階にある豪華な部屋。
エリックは私にそう言いながら先に部屋に入る。
私は無言のまま、後に続き部屋に入った。
壁には世界地図、地球儀などが置かれている。
「すまんね、あまり面白みのない部屋で」
微笑みながらそんな事を呟くエリックの顔を私は睨みつける。
何故だか分からないが、私はこの男が気に食わない。
エリックは自分の席に腰を降ろした。
私は彼の机の前まで移動する。
部屋の中は薄暗い。
窓を完全にカーテンで仕切っていて、太陽の光が入らないせいか。
「暗闇は気に入らないかね?」
エリックはそう言うと、机の上に置かれていたリモコンのボタンを押した。
すると、彼が座っている席の後ろのカーテンがゆっくりと左右に開く。
それと同時に太陽の光が暗闇の部屋を照らした。
ガラス張りの窓の向こうに広がる街。
これが新都市の街全体か?
私はその景色をしばらく呆然と眺めていた。
/続く