「でも、ゲーム作るって言っても、どんなゲーム作るん?てか、そんなんで生徒会は承認してくれんの?」
俺は火野川に顔を向ける。
彼女はなにやら真剣に考えているようだ。
そして、そんな彼女が――
「良いかもしれない」
と、真面目な顔でそう呟いた。
「え、嘘マジかよ」
思わずそんな声を上げてしまう。
「何よ、もしかして本気じゃなかったの?」
俺はブンブン首を振る。
しかし、まさかあの火野川が認めてくれるとは……。
「でも、もう少し欲しいかな」
「欲しい?何が」
「何がって、具体的な目的よ!ゲーム制作は分かったから、後はどんなゲームを作るか」
なるほど、要はジャンルを決めろと言う事か。
そんなの決まってるだろ!
「エロゲーに決まって――」
「はい却下」
ガクっと一瞬転びそうになった。
「何でだよ!?」
「エロゲーは禁止よ禁止!他にもあるでしょ、例えば……ラブストーリーとか」
「……」
火野川がそう言った瞬間、またしても沈黙な空気になる。
「え、な、何よ!」
「いや、何よって言われてもな……」
こんな女の口からラブストーリーと言う言葉が出てくるなんて……。
「アンタ、今失礼な事考えなかった?」
いえいえ、と手をヒラヒラと横に振る。
火野川は顔を赤くしながら
「と、とにかくもっと具体的にしないとダメなんだからね!」
と、そう怒鳴りながら雑誌拾いに戻った。
坂口も同様に掃除に戻る。
「具体的ねぇ……」
俺もそう呟きながら部室の掃除に戻った。
/続く