「そうは言うけど、前俺が承認を求めた時、お前却下しただろ!」
「当たり前でしょ!部活動の目的も意味不明だし、こんなの部活として認められないわよ!」
「目的はあるって前に言ったろうが!」
「あーそうですね、たしか『二次元美女に萌える!』でしたっけ?」
口元を歪ませながら呟く火野川。
俺は立ち上がり、火野川に人差し指をビシ!っと向けた。
「テメー、二次元バカにしてんだろ!?」
すると火野川は呆れたとばかりにため息をする。
「バカにはしてないわよ。でも、二次元に萌えるじゃ承認出来ないの!もっとハッキリと分かりやすい目的でないと」
腕組みをしながら火野川は部室を見渡す。
壁にはアスナちゃんのフルカラーポスター、パソコンが置いてある机には他作品のアニメキャラクターのフィギュア。
床には最新ゲーム情報が載っている雑誌、そこにプラス坂口が自宅から持ってきたエロゲーのディスクが散乱している。
「……てかアンタ達、少しは部屋片付けなさいよ……」
火野川は俺の横を通り過ぎるなり、勝手に部室の掃除を始めた。
生徒会やらなんやら言ってはいるが、よく我が部室を掃除してくれる。
「ほら、坂口も手伝ってよ」
「ほ~い」
坂口は読んでいた雑誌を投げ捨てる。
「投げ捨てんな!」
そんな坂口にツッコミを入れながら火野川は床に散乱している雑誌を拾っていく。
何だかんだでコイツは俺たち二次元同盟部メンバーの面倒を見ている気がする。
実際、まだこの部活が存在しているのも火野川のおかげなのだ。
/続く