コーギーのブレーズと頭部について | コギコギ大行進!

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岡山の小さな小さなコーギー専門犬舎「レインツリー」の日常をお届けしています。

本来なら、4月後半に開催したファミリーオフ会の記事をあげないといけないのですが、そこをふっとばして書きたいことを書いてしまいます^ ^



子犬の問い合わせをいただく時に、

「白い模様が真ん中に入っている子がいい」とおっしゃる方が、時々いらっしゃいます。


頭部の真ん中に入っている白い模様のことを「ブレーズ」と呼びます。





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コーギーをデフォルメしたイラストでは、このように、お決まりのようにブレーズがあるのですが、


実はこのブレーズというもの、

犬種の理想像を書いた「スタンダード」においては

「細いブレーズは、あっても許容される」

という程度のものでしかありません。




あくまで「許容」です。

「まー、あってもいいけどね、細いやつなら」

っていう感じです。



そんなものが、どうしてここまで重要視されるのか。

まあ、毎日見る顔のド真ん中についてるものだから、気になるっちゃなるんでしょうけどねぇ。





下の2枚の写真は、伝説的なイギリスのコーギーの頭部の写真ですが、ご覧のように、ブレーズはありません。

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Belroyd Cowslip(メス)


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Belroyd Nutcracker (オス)


2頭とも理想的な頭部ですが、特にCowslip のほうは、ペンブロークのメスはこうあるべき、というお手本のような美しいヘッドです。





ま、なにが言いたいかというとですね、

ブレーズがあるかないか、真ん中からずれてるかどうかなんて、本質的には関係ないんです。

重要なパーツの大きさと配置が重要なんですね。


正面から見た時に、耳の先と鼻を結ぶ線が正三角形を描くこと。

目は大きすぎず小さず
目型の問題は、けっこう深い話題なので、また別の機会に…

マズルは長すぎず、テーパード(先細り)であり、リップはよく締まっていること。
マズルが長すぎる、細すぎる欠点、よくありますね。


そして、耳。
重要です、耳。
上のCowslip の写真の耳、大きさといい、形といい、つき方といい、理想的だと思います。
よく見かけるのが、小さい耳、コウモリみたいな尖った耳、立ちすぎている耳。


スカルは幅広く、フラットであること。
子犬のうちは額がまるみを帯びていますが、成長とともに平らにならなくてはいけません。




それから、色素の問題。

目はダークで、毛色とマッチしていること。チョコレートブラウンが理想で、真っ黒もよくありません。まあ、黒すぎる犬なんて見たことありませんが。

アイラインとリップは黒。





パーフェクトな犬なんてほぼいませんが、毛色やブレーズよりも、パーツの形やプロポーションのほうが、成犬になった時には、はるかに重要であり、印象を左右します。


子犬を選ぶ時の参考に…



それにしても、上のイラスト、テキトーに選んで貼り付けてみましたが、ひどいなぁ…

見れば見るほど、コーギーに見えなくなってきた(笑)