がっでむ!!

どうやら今日、テレビで安藤美姫選手の練習の様子とインタビューが流れたようです…

おーまいがっ!ショック!
今日も休日出勤で今帰りなので、見れなかったよ~しょぼん

取り上げているブログを拝見する限り、なにやらすごい意欲的な構成らしい…

どれどれ…
「後半に5連続ジャンプ」とな!?
なるほど!後半ボーナスをガッツリ頂こうという作戦ですな!にひひ
さすがモロゾフ、策士だな~ニコニコ

なにより嬉しかったのは、今季は表現力よりも、ジャンプに力を入れるという宣言!ラブラブ!

キタキタキター!!
スケートを楽しむことを知った安藤選手が、生まれもった絶大な表現力と芸術性を発揮するのはもはや証明済み。
そんな彼女が、ジャンパーとして蘇ったら…

キラキラ無敵キラキラ

まさに、向かうところ敵なし!!
(あ~…糞(本当のことだけど、失礼~)ジャッジは別として…)

そのことも、彼女もモロゾフも承知の上での挑戦でしょう。

ジャッジがいくら必死に下げてこようとも、この崇高な挑戦を成し遂げた暁には、伝説に残るプログラムとなるでしょうね…得意げ
これは楽しみでなりません!!ラブラブ!

ジャンプ構成はどうなるかな…
ザヤックしてるかもしれないけど、予想すると…
3lz-3lo
3F
3lo*
3S*-3T*
3lz*
2A*

違うかな~w
2008年、カルメンで「演じる」ことの価値を知った安藤美姫は、2009年で更なる力を手にすることになる。

「私はもう、リンクに立ってはいけない」
世界選手権の棄権で落ち込む安藤。
この引退の危機を救ったのもまた、ニコライ・モロゾフであった。
安藤がトイレに閉じこもって練習をボイコットしても、慰めるどころか、叱咤したという。
彼女の本質を見抜いた上でのことだった。

そのニコライが美姫に与えた2009年のプログラム。
SPのSAYURIと、フリーのジゼルである。
SAYURIを初めて目にしたとき、多くのファンは焦りを感じたに違いない。
しっとりとした、抑揚のないメロディーが繰り返されるこのナンバーは、シェヘラザードやカルメンなど、印象的なフレーズに乗せた力強いジャンプを得意としてきた安藤美姫には、あまりにも難解なプログラムに思えた。

実際、彼女がこのプログラムをものにするまでにはかなりの時間を要した。
SAYURIが驚きの開花を見せたのは、年の瀬の全日本選手権。
氷上に現れた安藤美姫は、白く儚い雪のような肌を紺と椿色の強いコントラストの衣装に包み、ひっそりとリンクの中央に佇んでいた。

安藤の衣装は常に驚きと感嘆の的である。彼女はファッションに関して妥協をしない。私生活でも、リンクの上でも。
2008年のサムソンとデリラしかり、2007年のシェヘラザードしかり。
しかし、2009年のSAYURIの衣装は群を抜いて奇抜であった。
花をモチーフにした衣装というのは数あれども、花そのものを大胆にあしらった衣装というのは珍しい。
しかも、紺の部分はスウェード生地。そこに刺繍された梅の枝と花のような紋様も美しい。

しかし、シーズン当初、この衣装の評判はすこぶる悪かった。
彼女の表現したいものがわからない。だから、奇抜な衣装が浮いて見えていた。

全日本選手権のリンクに立つ安藤美姫。
そこに、衣装の違和感はまったくない。
そして、彼女は花になった。
美しく咲き誇り、やがて儚く散ってゆく。花の一生。

静かに安藤が蕾に戻ると、会場に静寂が訪れ…そして盛大な拍手が沸き起こる。
昨年に続き、浅田真央に肉薄する安藤美姫。
二人の頂上争いを、誰もが期待した。
ところが、フリーの六分間練習でまさかのアクシデントが安藤を襲う。
村主章枝と接触した安藤美姫は後ろに倒れ込む。膝を抱え、苦痛に顔をゆがませた。

このシーズン、安藤はもう一つの悲運に見舞われていた。
フリーのジゼルが、中野由香里と被ってしまったのだ。
「狂乱するジゼル」という難しいテーマに挑んだ安藤のジゼルは、中野の王道の村娘ジゼルよりも低い評価を受けてしまう。
やむなく、モロゾフはプログラムをサン・サーンスの「オルガン」に変更していた。

衝突によるショックから立ち直りきれない安藤のオルガンは精彩を欠き、村主に抜かれてまさかの三位。
世界選手権の切符はなんとか掴んだが、表彰台の彼女に笑顔はなかった。
度重なる不運にも負けず、この年も世界選手権の舞台に立った安藤美姫。
ロサンゼルスのリンクで、彼女は日本の美を、咲き誇る花の絢爛と、散りゆく儚さを、見事にリンクに展開した。
SPのSAYURI。圧巻は冒頭の3lz-3lo。惜しくも回転不足を取られたが、美しくも豪快なジャンプに歓声がわく。世界女王のシーズンはエラーエッジだった3Fも矯正し、見事に跳んでみせた。

そして、2008年から著しい成長を見せたのがステップである。
滑らかな漂うようなメロディーに乗せて、安藤が舞う。ものすごい抑揚。時折見せるグンと伸びる一漕ぎやツイズルが、豪華絢爛な花を思わせる。川の水の流れと桃色の花びらが見える。
不意に安藤の動きが止まる。驚いたような表情を見せたと思うと、強い風に煽られて去ってゆく。微笑みながら、花びらを散らすように。
ラストは美しいレイバックスピンで、花の一生を締めくくった。

この静の日本美は世界に伝わるのか…
心配は無用だった。満開の拍手が安藤を讃える。スタンディングオベーション。
最高のSAYURIを見せた安藤も笑顔だ。

FPのオルガン。
この作品、モロゾフの振り付けとしては、駄作と言ってもいい出来である。
シェヘラザードやサムソンとデリラ、カルメンのようなキャラクター性はなく、SAYURIの花のようなテーマも見えにくい。加えて、印象的な振り付けもないのだ。
しかし、だからこそ、安藤美姫の成長が伺えた結果となった。

力強いティンパニに合わせ、力強く舞う安藤。
このシーズンに習得した2A-3Tが冴え渡る。
安藤は見えない何かと闘っていた。
天と地との狭間で、恐怖や絶望といったものと闘うヴァルキリー。

その闘いに、知らず知らずのうちに飲み込まれていく観客たち。
緊迫した空気が漂うリンクで、勝利に向かってまっすぐに突き進む安藤。ラストのコンビネーションスピン。
フィニッシュを待たずして、興奮に耐えきれなくなった観客達が叫び出す。
神々しい光を全身に浴びるように、両腕を広げた安藤美姫に、惜しみない歓声が降り注ぐ。

2009年。安藤美姫は、SAYURIとオルガンで、花や感情といった無生物の魂のようなものを「憑依させる」力を得たように思う。
DOIで見せたEXプログラムのアランフェス。
そこで安藤美姫は、卓越した表現力の持ち主であることを、改めて証明してみせた。

女子としては最高難易度の3回転3回転の連続ジャンプ、そして女子唯一の4回転ジャンパーである彼女が、今では卓越した表現力で魅せる、大人のスケーターという評価の方が大きい。
何が彼女を変えたのか…彼女の何が変わったのか…自分なりの分析をしてみようと思う。

彼女が表現者としての評価を得始めたのは、世界女王に輝いた、2007年よりも後のことだ。
彼女を世界の頂点に押し上げたのは、シーズンを通し、SPでもFPでも決め続けた、3Lz-3Loであった。
トリノオリンピックで、クワド(4回転)のMiki Andoは終わったと、世界中のメディアが書き連ねた直後の、衝撃的な復活劇だった。

オリンピック15位、世界選手権金メダル。浮き沈みの激しい彼女を象徴するようなアップダウンの中で、彼女のコーチ、ニコライ・モロゾフは、彼女に新しい武器を与えようとしていた。
生涯のライバル、浅田真央とキム・ヨナが持ち合わせていない、大人のスケーティング。表現力である。

モロゾフは、安藤の女性らしい体型を活かした、セクシーなプログラムを揃えた。
2008シーズンのSP、サムソンとデリラ、そしてFPのカルメンである。
サン・サーンスの歌劇、サムソンとデリラは、世界女王となった昨年のシェヘラザードと同じく、安藤の持つエキゾチックな雰囲気に合った楽曲だが、英雄サムソンを誘惑するデリラは、シェヘラザードよりも挑発的である必要があった。
プロポーションを見せつけるようなコスチュームに振り付け、投げキッスなど、安藤は懸命にデリラを演じたが、元来の引っ込み思案な性格が最後まで足を引っ張り、結局、サムソンとデリラは満足のいく演技にたどり着くことなく、2008の世界選手権では、SPを昨年のシェヘラザードに戻している。
(個人的には、楽曲のバッカナールは安藤美姫の持つ一面と、とてもマッチしていたので、リベンジを期待したいのだが…多分ないだろう…)
もう一つのプログラム、カルメンも、やはり男を誘惑する女性が一つのテーマ。このシーズン、彼女は右足や右肩の怪我にも苦しみ、なかなか満足な演技が出来ずにいた。成績も、世界女王でありながら、ライバル、浅田真央やキム・ヨナに次いだものに定着していった。
しかし、モロゾフは慌てることなく、「美姫は世界女王になったのだ。もう勝つ必要はない」とし、「表現力の強化」に努めることに集中させた。しかし、安藤もまだ若い。「4回転の安藤」と「3回転半の浅田」の激突を煽る世間の期待と、自分の成績とのギャップに苦しみ、精神と肉体のバランスを崩していく。それが、ディフェンディングチャンピオンとして迎えた世界選手権での途中棄権という、最悪な形となって現れてしまう。

安藤にとってつらいシーズンとなった2008年だが、モロゾフの狙い通り、美姫の表現力は幅を広げていた。
その成果は、唯一輝いた全日本でのカルメンや、EXのHurtにあらわれている。
特に全日本選手権では、次々と決まるジャンプに後押しされるように、安藤の中に眠っていたカルメンが目を覚ます様子が見れた。
ステップ前の微笑みや心情を表すような手の振り、フィニッシュの覇気は、カルメンが美姫の代わりに演じて見せたように錯覚したほどだ。
この演技に、多くの観衆が、優勝した浅田よりも安藤の印象を強く残して会場を後にした。
この時、安藤は演じる楽しさと、観衆を魅了する力を痛感したのではないだろうか。
キス&クライで、浅田に僅差で敗れ、銀メダルが確定した瞬間、おどけた「残念~」という表情を見せた後の、満面の笑顔が、それを証明している。

怪我による無念のリタイアがあっても、順位よりも大事なものを手にした安藤美姫は、2009年のシーズンでその芸術性をさらに開花することになる。
つづく