前回からの続き→「ハジケタヒ 」
連れを探すのに、必死だった私。
駅の前でこわばった表情の連れを発見。
どこをケガしたのか、どんだけ痛いのか、なんでそんなことになったのか。
もう聞きたいことだらけだったんだけど、連れは怒りで興奮状態。
友達やお姉さんやご両親に電話しまくり・・・・・・・・。
とにかく、とりあえず静か~に横にいるしかできませんでした。
いざ来てみたものの、会ったら何を話していいかもわからないし、
どんな言葉をかけてあげればいいのかわからなくて・・・・・・。
自分の語学力のなさと、包容力のなさに、挫折感たっぷり。
もっとできることがあるはずなのに・・・・・・・。
横にいるしかできないなんて、私はなんなんだろう・・・・・・と思いました。
来なかった方がよかったんじゃないのか・・・・・・とか後悔したりして。
一通り電話を終えて、少し落ち着いてきた連れに、これまでのいきさつを聞きました。
東莱駅の近くの病院から、1駅分ぐらい川沿いを歩きました。
「上司が靴で数十回殴った。」
「(そもそも何もしてないけど)謝ったのに、殴られ続けた。」
「頭が痛くて、病院の救急に一人で来た。」
と聞いて、私がどうにかなりそうでした。
「誰か一緒にいなかったの!?上司とケンカでもしたわけ!?」と聞くと、
「みんないたけど、誰も止めなかった。」
一体、何が何だかわからなくて、混乱。
みんないるのに、止めなかったってどういうこと!?
きっと、それぐらいみんなグダグダだったってことなんでしょうが。
「なんでやり返さないの!?」と聞いたら、
「・・・5年前の自分だったら絶対やり返してたけど、俺は手を出さなかったよ。」
と言った、連れの目にはうっすら涙。
その言葉を聞いて、その表情を見て、
あ、この人は、大人の対応したんだなぁ・・・・・・・・・と感心。
「よくがまんしたね、えらかったね・・・・・」と言うと、
連れは「今までこんなに頑張って来たのに・・・・」と言いながら泣き出しました。
その瞬間、男の人が声を上げて、(しかも悔しくて)泣く姿を見るのが初めてで、
かなり戸惑いました。
それと同時に、
今まで、ずっとずっと連れの笑顔を見て来ただけに、
どうしても、この人を泣かせてはいけないんだ。
前に会食をした時に見たように、ずっとずっと笑っててほしいなぁ。
守ってあげなきゃ。という気持ちになりました。
女が男に対してそう思える瞬間って、そうそうないのかもしれません。
(逆は当然たくさんあることだろうけど。)
もちろん、連れが人一倍高いプライドを持ってるのは確か。
それで、こうして人前で泣くぐらい悔しかったのも確か。
こんな事件は、自分の高いプライドを傷つけられてる以外の何物でもないから。
だけど、この日だけは、強がってなくて・・・・・。
もちろん、お酒に酔って、感情的(感傷的)になってたのも事実。
「会社に明日辞表を出す。」と言い切る連れに、
「辞めるのは簡単だけど、こんなことで辞めちゃうのはおかしいよ><」と言ってみる。
連れは甚く感情的。
冷静な判断不可状態。
そんな連れをどうしてもどうしてもほっとけなくて、
私もどうしていいかわからない挫折感で泣いてしまいました。
大の大人2人が声を上げて泣きながら道を歩く光景は
今、思い返しても、おかしくて笑えてくるのですが、
この日は、酔いつつも真剣。
そして、検査結果もまだ出てなくて、どうなってるのかわからないし、
頭が痛いと言い続ける連れを一人ほうっておきたくなかったので、
ずっと一緒にいました。
でも、一緒にいてあげることしかできなかった私、反省。
この時ほど、もっともっとうまく慰めてあげることができれば・・・・・
韓国語がもっともっとできてれば・・・・・・・・と思ったことはありませんでした。
そして、酔いが覚めて、朝が来たら、きっと連れも冷静に考えられるはず。
そう思ったのでした。
つづく