『成功を願いすぎちゃダメだ。これは思いの強さで跳べる魔法じゃない。』
思いの強さだけで壁を乗り越えていくのを“逃げ”とは思わないけど、壁を乗り越えていく為の“技術”を手に入れる描写があった方が納得感あるし、深みがあるよね。
ってことで、第21話。
まさかの4回転挑戦というね。
ジャンプの種類やら得点は未だによく分からないけど、要するに3回転でちょこまか色んなジャンプやってるよりも4回転を跳んだ方が点入りますよ、ってことですよね?(すごい雑な言い方)
中部ブロック大会の時は高難度ジャンプを避けた分、他の加点要素を完璧にしていたいのり。
そこに4回転が加われば……狼嵜光に勝つのも夢ではない。
“跳ばなきゃ。成功させなきゃ。”というプレッシャーではなく、“成功させる為の感覚を掴むんだ”という前向きな思考が4回転を跳ぶのに必要な身体の軸や姿勢を生んだ……見事な4回転ジャンプだったと思います。
“中部ブロック大会を制して狼嵜光と同じステージに”
“全日本ノービスで狼嵜光を倒す”
将来的な目標よりも目の前の目標……“目の前の大会を獲る”っていうのが常にあったから、司先生も挑戦的な構成というよりは安全策を取っていました。
実際、それでいのりは中部ブロック大会を優勝出来たわけだから間違いではなかった。
勝負の世界にいる以上は結果が全て。やってきたことは結果でしか証明出来ないから。
ただ、“結果での証明”は現役である以上はずっと続くわけで、だんだん下降していったり現状維持よりも上昇していった方が最終的には評価されるもの。
という点で見ると、他の子たちは失敗もありましたが高難度のジャンプに挑戦していたし、中部ブロック大会でやったということはその前からたくさん練習していたわけで、いのりはその点でかなり遅れを取っていることになります(実際、トリプルルッツの練習を始めたのは中部ブロック大会後)。
他のコーチからも高難度のジャンプを避けたこと、目の前の結果にとらわれすぎていたのでは?と指摘されていました。
トリプルルッツを跳べれば中部ブロック大会で顔を合わせたライバル達にはまた勝てるかもしれない。
けど、先を行く狼嵜光を倒すにはそれだけでは難しい……。
倒すには挑戦的なジャンプ、“飛び道具”が必要で、それが“4回転”だった。
トリプルルッツの為に魚淵先生の元を訪ねたわけだけど、思わぬ収穫でしたね。

