LOS INGOBERNABLES de JAPON同門対決となった“IWGP世界ヘビー級選手権試合”。
結果からいうと内藤さんの“完勝”だったなと。
NEW JAPAN CUPを制して勢いに乗る辻さんを内藤さんが止めるどころか、完全に抑え込んでの勝利。
試合中にあれだけ動きが止まる辻さんはNEW JAPAN CUPの試合では記憶にないし、これはキャリアの差だと思うけど引き出しの多さという点でも辻さんは完敗だった感はありますね。辻さんはジーンブラスターでカウントを取りにいけなかった時点でやや詰んだ感。
辻さんの動きが止まった要因としては個人的には攻め疲れと内藤さんのバックエルボーが挙げられますね。
内藤さんが序盤は敢えて辻さんの攻撃を受けて、成長度合いの確認じゃないけど力量を確かめているように感じました。プラス、内藤さんは受けの強い選手。辻さんが攻め込んでいるように見えて、実は内藤哲也の手のひらの上だった……。。。
内藤さんのバックエルボー……まあ、正確に言うと相手の腕を掴んで放つバックエルボーですね。
ここ数年くらいで、内藤さんがチェンジ・オブ・ペースで使ってる技なんだけど、これがもう凄いのよ(笑)。
個人的にこの技を“殺○バックエルボー”って呼んでるくらい、観るからに威力が高いし、何発も放つから残虐性が高い。
スタミナも奪えるし、デスティーノの布石にもなるし、今の内藤哲也の中では結構重要な技だと思いますよ。この技がある・ないでは結構展開が変わってくるんじゃないかな。
キャリアの差というところでいうと、まさに辻さんにはそういったチェンジ・オブ・ペースの技がない……大技に偏ってる感があるかなぁっていうのは感じますね。
別にそれは辻陽太の個性だから全然良いんだけど、今回のタイトルマッチでスタミナ切れと手詰まりが起こってしまったというのをどう改善してくるか……早くも、デビッド・フィンレーに標的にされてますからね。。。
フィンレーも打撃が強いし、荒々しいけどテクニシャンの面もある。1時間超えの金網マッチを戦い切るくらいフィジカルも強い。
内藤戦の反省を活かすには十分な相手だと思うので、個人的には“辻陽太の変化”というところに注目して、恐らく組まれるであろうフィンレー戦を楽しみに待ちたいと思います。
内藤さんはアメリカでジョン・モクスリーと3度目の防衛戦ですね。
新日本トップのベルトが他団体に流出……ということにならないよう、正々堂々、どんな手を使ってでも(苦笑)防衛して欲しいです。