「仮面ライダービルド」ベストセレクション 感想#6
第21話『ハザードは止まらない』
“仮面ライダービルド ラビットタンク ハザードフォーム”、かっちょいい‼︎
この見るからにヤベーイ空気感を纏ってる感じと、長時間のバトルになると変身者は理性を失って目の前にある全てを破壊する……っていう特性が狂ってて好き。
所謂“暴走フォーム”の中ではこの“ハザードフォーム”がストーリー込みで一番好きだわ。
さて、そんな第21話なんですがこの回は「ビルド」を語る上で外せない回です。
戦うということ、戦場にいるということ……それらが意味するものを感じ取れる、伝わってくる内容になっています。
戦兎は万丈の暴走を止める為に禁断のアイテム“ハザードトリガー”に手を出してハザードフォームに変身。
途中で理性を失い、クローズチャージをKOすると青羽を撃破……。ハザードスマッシュになっている青羽はこの撃破をもって消滅。
仲間を失った赤羽と黄羽は泣き崩れ、変身が解けた戦兎は『俺がやったのか……?』と状況を理解出来ず、万丈も放心状態……一海だけは戦場慣れしているからか、怒りを抑え込んでいる様子は勿論ありながらも努めて平静でいる感じでした。。。
ちなみに、赤羽と黄羽が助かったのは自ら変身解除する余裕があったからなのですが、青羽の場合はビルドに完全に捕まってしまっていたので逃げられなかったんですよね……ホント、ハザードフォームは一度ロックオンしたら容赦ない。。。
青羽を消滅させてしまった罪悪感で戦意を失った戦兎。
東都の首相にお願いをされても『もう……戦いたくないです……。』と一言。
一方で万丈も“自分の力を制御し切れなかったせいで戦兎にツラい思いをさせてしまった”と、戦兎とはまた違った罪悪感に苛まれ、一海たちに謝罪。
『半端な覚悟で戦場に戻ってくるんじゃねえ。』
謝罪してきた万丈を一喝する一海。
一海からすれば『こういうことが起こるのが戦争だ。』と割り切っている分、謝罪される方がムカつくんでしょうね。 戦うにしても“覚悟”が出来てるヤツとしか戦わない……実際、このシーンでは赤羽と黄羽は万丈と戦ってますが、一海は終始静観でした。
青羽の消滅現場で顔を合わせた戦兎と一海。
万丈にアドバイスとも取れる言葉を投げかけた一海は戦兎にもフォローの言葉を投げるんですよねぇ。
『お前は何も悪くねえ。敵も味方も死なせねえなんて、ただの戯言だ。俺は目の前で何人もの命が奪われるのを見てきた。それが戦争だ。あいつだって命を賭ける覚悟はできていた。弱いから負けた……そんだけだ。お前のせいじゃねえ。』
これを敵である戦兎に言える一海の強さよ。
でも、万丈への言葉も戦兎への言葉もよくよく考えると『ここまで来たら戦うしかない。逃げられねえんだよ。』っていうメッセージにも受け取れます。
それって、罪悪感に苛まれている戦兎と万丈にはしんどいメッセージ。一海はフォローしているようで、非情な現実を2人に突きつけているんですよね。。。
『けど、あいつが俺にとって大切な仲間だって事に変わりはねえ。だから・・・俺は心火を燃やしてお前を倒す。』
勿論、一海は青羽の思いを背負って対ビルドに向かっていくわけですが、戦兎にはまだ戦う意志はなく、、、
そこで迎えるのがこのシーンです、、、
“万丈構文”来ましたね(笑)。
甚大な被害が出ていることから東都と北都の仮面ライダーを1対1で戦わせる“代表戦”で決着をつけることになりました。
北都は勿論“猿渡一海/仮面ライダーグリス”。
東都は戦兎が出なければ必然的に万丈になる。青羽消滅は万丈も万丈で負い目を感じているので、戦兎を助ける為に必ず名乗りを挙げてくる……ただ、スタークの見立てでは万丈ではグリスには勝てない。もし、万丈が負ければ万丈は東都の人たちから袋叩きに遭う……。
……
それを聞いても決心がつかない戦兎にスタークが、、、
「何をためらってる!お前には守るものがあるんじゃないのか!?自分が信じた正義のために戦うんじゃないのか?それとも全部ウソだったのか!?」
まさかのお説教(笑)。
この第21話、台詞だけだったら誰が味方で誰が敵だかよく分からんな(^^;;
まあでも、万丈を守る為にハザードフォームに手を出したのに、代表戦は万丈に出てもらうのでは“万丈を守ろうとしたことがウソになってしまう”わけで、、、
戦兎がやるしかないんよな。
次回、ビルドvsグリス……東都vs北都の決着戦‼︎