優勝が決まった時点でのMVPランキング。
野手は佐藤輝明選手、投手は岩崎優投手がトップでした。
サトテルは好不調の波がありながら、好調時の貢献度が高かった。
チームが無双状態だった5月はサトテルが試合を決める一打を放ったシーンも多かったし、勝負どころの8,9月では打率3割超え、ホームラン8本31打点……サトテルが打てばチーム状態が良くなるのか、チーム状態が良いからサトテルが打つのかは分からないけど、いずれにしてもチームにブーストをかける存在だったのは佐藤輝明で間違いない。
9月13日の巨人戦では満塁ホームラン、14日には貴重な追加点となる2ランホームランを放ち、甲子園での優勝に導いたと言ってもおかしくない活躍。
こういう場面で目立つ活躍をするってことは“スター”なのでしょう。
まあでも、そんなサトテルの活躍の裏に“4番大山悠輔”がいるってことは絶対忘れちゃいけない。
3番が固定出来なかったり、サトテルの不調で5番も日替わりになったりして、クリーンナップで4番の大山選手だけが孤軍奮闘する時期があった。
内野ゴロの間の1点、四球で後ろに繋ぐ、犠牲フライ……地味だけどチームにとって大きなものでした。
岩崎投手はシーズン途中から抑えにまわり、抜群の安定感。
昨年も抑えをやっていたけど、正直昨年は不安しかなかった。それが1年でこうも変わるんだから凄い。
メンタルとかコンディションとか色々と要因はあるかもしれないけど、一番は責任感なんじゃないかなと思ったりしてます。
タイガースは全体的に若い選手が多く、ベテランがいない。チーム最年長の西勇輝投手ですら他球団ならまだ中堅の域だと思う。
リリーフ陣を見ても、湯浅投手、浜地投手、桐敷投手、石井投手、及川投手と20代前半だったり半ばの投手が多い。
その中で昨年活躍した湯浅投手が負傷離脱、浜地投手が不調で2軍降格……。
昨年の守護神とセットアッパーがいなくなったら、普通はリリーフ陣が崩壊するんだけど、この穴を埋めたのが岩崎投手であり、岩貞投手や加治屋投手といった経験豊富な投手たち。
中でも岩崎投手の活躍が光った。1点差とかシーソーゲームとかタフな場面が多かったけど、表情一つ変えずに投げ続ける姿に、いつからか昨年の負の印象は消えて“守護神・岩崎優”という安心感と信頼を抱いた。
MVPになったということは、岩崎投手のおかげで逃げ切れた試合がそれだけ多かったということ。
イワザキサン、イツモアリガトウ。