【レビュー】『仮面ライダー50周年記念映画 仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』 | KENのブログ〜Flying to the World〜

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ストーリー:4.8

キャラ:4.5

映像:4.0

作中BGM:4.0

ED:5.0

おすすめ度:4.4

合計→26.7/30.0



“仮面ライダー50周年記念映画”という冠が付いた本作。

50周年と言いながらも、物語のテーマは仮面ライダーが誕生した1971年(過去)、2021年(現在)、2071年(未来)からなる“100年にわたる仮面ライダーの歴史”。

『50年ってだけでも壮大なのに、未来まで入れて100年にしちゃって大丈夫?』って思っていたけど、これがまたビックリするくらい“過去・現在・未来”が綺麗に線で繋がりました。




過去の人間でありながら未来から2021年に精神体だけやってきた父親・百瀬 龍之介と、その息子・秀夫。この2人が完全に主人公でした。

ただ、“親子が主人公”というところは、家族がテーマになっている「仮面ライダーリバイス」と重なるところがあり、また百瀬親子は過去に『一緒に新幹線に乗る』約束をしていますが、“約束”は「仮面ライダーセイバー」のテーマ。

主人公の百瀬親子に2作品の要素(テーマ)が入っていて、“セイバーの物語であり、リバイスの物語でもある”というのが感じられて良かったです。



一輝は相変わらずお節介でしたが、飛羽真の“先輩ライダー”オーラがヤバかったです。

役者さんの実際の年齢という要素もあるんだろうけど、一輝と並んだ時の頼もしさがハンパなかった。

『こんなに頼もしかったっけ?』ってくらい、頼もしく見えたし、バイスに“約束を守ることの大切さ”を教えるシーンは飛羽真史上一番かっこよかったです(笑)。このシーンがリバイス本編でフラッシュバックしたりするとアツいかも。



ただ、「セイバー」にしても「リバイス」にしても主人公以外の主要キャラは存在感が薄かった。倫太郎だけだな、存在感あったの(笑)。

まあ、これは百瀬親子が主人公だった弊害だと思うけど、「セイバー」は剣士(主要キャラ)の多さを売りにしてただけになんか勿体無い。



PVが出た際に懸念していた“レジェンドライダーの扱い”については正体が“クローンライダー”だったので、夏映画「スーパーヒーロー戦記」のような“ボイス差し替え問題”が再浮上せずに終わり、安心しました(笑)。

ジョージ・狩崎の存在あってのクローンライダーなので、今後のレジェンドライダーの扱いが保証されたわけではないですが、とりあえず本作においては良かったと思います。仮面ライダーブレイドの仮面の変色は気になったけど(苦笑)。

レジェンドライダーの中で“勝った、負けた”が発生してしまって、そこに不満を持つ人がいるかもしれないけど、“どこまで再現出来ているか分からないクローンライダー且つ本来の変身者が戦ったわけではない”のだから、そこは良いんじゃないですかね。



そういう意味では言い方が悪いですが、ジョージ・狩崎によって色々と誤魔化すことが出来た本作だったと思います。

あ、前述の存在感だけど、ジョージ・狩崎は未来でも生きてたので反則です(笑)。




観る前は過去・現在の50年だけでも大変なのに、未来まで手を広げて100年にしたら話が結構散らかるんじゃないかという不安がありました。ですが、振り返ってみると全体的に上手くまとまっていた印象。

派手な演出より、物語や歴史で勝負に出た感じがあって良かったです。