魂の道のり 悔悟の果てに 道は開く @トルストイ『復活』 | 翠雨★PTSD予防&治療心理学研究所

翠雨★PTSD予防&治療心理学研究所

PTSDが爆発的に流行しています。
心的感染症ですから、もはや万人にとって他人ごとではないのです。健康で自分らしく個性的に天寿を全うするためにPTSDを学びましょう✨

 


トルストイの『復活』は




日本では


「カチューシャ物語」として親しまれたようですが


恋愛物語ではなく


大文豪らしく



ドストエフスキーの作品と共に



その哲学が



神を中心においた魂の救済



高く評価される名作です。


実際に起きた刑事事件をもとに


書きかけのままだった『復活』を



モデルとなった女性は


チフスで死んだが


ヒロインを死なせず


復活の可能性を示そうとした。



弾圧されたキリスト教徒をカナダに移住させ助けるために



土着の無政府主義で共同農業生活を送る教派



71歳のトルストイが



小説家は休業していた。



制約のなかで



帝政ロシアの中では


これ以上の内容を書くと出版できなかったし


事実


トルストイはロシア正教破門され


— 『復活』の中で「聖書を勝手に解釈したり正教を冒涜したりした」


現在に至るも破門は解除されていない。



こういう事情の出版界



急いで完成させたものが


トルストイの生き方と交錯したものです。



主人公同様の


過去の行状に対する


悔恨の情が映し出されているとの指摘



普遍的なダメンズシリーズで



『ジゼル』参照


苦労したことがないので


悪気なく悪事を働くが


気づいたときも


素直だから盲反省できる。



主人公が



若い貴族の公爵



殺人事件の裁判に陪審員として出廷すると



ドストエフスキーでも舞台となる罪と罰


 



被告人は


いつか自分がからかった


おじ夫婦の下女カチューシャで


自分の子どもを産み


そのために娼婦に身を落とし


殺人罪に問われていると知り



殺意が無いことが判明し


軽い刑で済むはずだったのが


手違いでシベリア送りの刑が宣告されてしまい



罪の意識に目覚めた主人公は


彼女の更生に人生を捧げる決意をし


恩赦を求め奔走するなかで


政治の腐敗のために



薬害などPTSD案件あるあるのひな型



農民や政治犯の置かれた理不尽な苦境を知りつつ



元老院等の機関や刑務所など現場に赴き


実態を視察


— 特に刑務所は無残



自らの罪からの復活の途につき


カチューシャは


過酷な監獄で囚人たちと過ごすなかで


最終的には


主人公を救うため



彼への愛のため



政治犯との今後を選び


無実の罪からの復活の途につくという交錯のストーリーですが


不条理な世界で


個人の人生が制限され支配される怖さは


普遍的なものです。


 


ジャン・バルジャンのような坂口杏里さんも



女性で自分のためだけどサンドイッチ1つ


トルストイも『レ・ミゼラブル』を激賞


ファンティーヌから遺児のコゼットを託されたジャン・バルジャン



家族で完結



カチューシャのような境遇だったそうです。






発達障害論ではないところで



薬物治療を受けていたとも報道されている。


薬害なら気の毒すぎる。



魂の復活が期待されるべき


宗教的課題ではないでしょうか。


 


 


トルストイも


幼いころに両親を亡くしますが



偉人に多い印象



裕福な生まれであることから



主人公の立場



「涙を以てパンを喰ったことのない」芸術家の宗教ながら


放蕩したりしながらも


激しい自己矛盾を抱え抜いた点において



善に向く時も☯悪に向く時も


烈しい衝動ながら


— ロシア人にはロジックが欠けているとは解離小説のことか🤔


相反する矛盾に煩悶する真面目さは


— 普通は回避するもので哲学的忍耐力が大事とユング




古の名だたる聖人に値し


小説の深さは



— 個人の意識ではなく命を賭して得た心霊上の事実



古聖賢の教であると


西田幾多郎は語りました。


 


挫折も多く


晩年には自殺念慮があり



縄やピストルを恐れて隠すまでに追い込まれたのは



土着の宗教に引き寄せられたのも


ユングとよく似ています。


 


クリスチャンではなく



聖書を読んでいるような



無学な巡礼や農民のなかに信仰を見出すような



もともとIQが低かったわけではない


坂口杏里さんが身をやつすのは


一般に眠れなくなったり食べられなくなったりする


自然治癒力の瞑眩反応により


復活を待つ段階ではないのか。



芸術家の宗教こそが



聖者を拝む宗教ではなく


表現に現れるセルフ(神)



PTSD治療には重要なのでしょう。