斜光線の中に影の黒は広がり、そこで季節のエルフたちは斉唱する - 日立市 小木津山自然公園

 
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日立市の小木津山自然公園をめぐった。小木津山自然公園は、宅地化されないままだった森が、自然公園として整備されたエリアだ。
地中には広い範囲に岩が埋もれており、宅地化することが難しかったのかもしれない。
 
それらの岩はそんじょそこらの岩ではない。地表に露出する地層としては日本最古、5億年前のカンブリア紀のものだ。
5億年も昔からあるのだから、先客もいい所だ。「宅地化だと?とっとと失せろ」などと激しいことを言われかねない。
 
いや、誰も言わない。
いつもは正午前後にめぐることが多いのだが、今回は珍しく午後にめぐった。この季節、午後2時にもなると太陽はかなり傾く。
あらためて思うのだが、この時間帯の撮影には問題もある。
 
影の黒は長く尾を引くように広がる。そんな影の黒は重要な構図メンバーとなる。
斜光線によって、影の黒が奥深くまで広がる被写体に、目が眩みかねないのだ。
 
小木津山自然公園は、ただでさえエルフたちがあちこちに潜むエリアだ。
この時間帯になると、異形のエルフたちに「おいおい、きみたち、いい加減にしてくれないかな。あまり暴れ回ると、おじちゃん困るんだよ」と言いたくなるエリアになるのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

J.S.BACH "Fugue in A minor BWV543" - Karl Richter (Organ) - [Vinyl Record]