露出する木々の枝は文字列となり、多くを語りかけている - 茨城町 涸沼自然公園、広浦港
使用レンズのご紹介リンク
茨城町の涸沼をめぐった。涸沼自然公園と広浦港だ。
ラムサール条約に登録された涸沼周辺は野趣豊かなエリアだ。森の中を歩いているとあちこちから鳥の鳴き声が聞こえてくる。
鳴き声が聞こえるだけで、どこにいるのかさっぱりわからないなりに、そんな場所を歩くのがなかなか楽しい。
葉を落とした植物が、夏には隠されている骨格を見せている。それは抽象画なものでもあり、知らない世界の文字列のようにも感じられる。
まるで絵と文字の境界が取り払われているかのようだ。
それを見ていると、知らない民族の知らないメッセージに触れているような気にもなるから、なかなか手軽な美術館めぐりと言える。
だが、知らない民族の知らないメッセージと言っても、それは太古から変わることのない、誰にでも通じるものなのだろうとも思う。
隠されているものが露出している、いまだけ見えるものの中を歩いて行くのだ。









































