重たい曇天下、原色と黒の交錯するエリア - 笠間市 笠間稲荷神社、日動美術館、ホテル山乃荘
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ふと思い立って、笠間市の”笠間稲荷神社”周辺をめぐった。ずいぶん混雑していると思ったら菊祭りが開催されていた。
天候は重い曇天。がっつりという音が聞こえて来そうな曇天だ。
曇天下だと色彩は鈍いものになってしまうものだが、菊祭りはそれでも明るい笑顔そのものであるかのように賑わっていた。
さらに、近隣にある”日動美術館”では、フォーヴィズム(野獣派)展「フォーブ・ショック - フランスそして日本へ」が開催されていた。
原色的な色彩の混沌の世界が展開していた。
菊祭りもフォーヴィズム展も、行くまで開催されていることを知らなかった。
同じ日動美術館には鴨居玲氏の絵画作品も常設されている。
理解の領域を遥かに越える、有機物としての黒が重たく沈殿したような、暗鬱な絵画群が圧倒的だ。
ふと”ホテル山乃荘”周辺も併せて歩きたくなった。”ホテル山乃荘”は東日本大震災のダメージから回復できず、2011年に廃業した。
笠間稲荷神社、日動美術館、ホテル山乃荘は直線距離でわずか500mほどの範囲内にある。
重たい曇天の下、対極にあるかのような光景が、当たり前のように共にある。
そこにもまた、響いているものがあるのだ。














































