異なるエリアが結ばれ、そこでブーストするもの - 北茨城市 花園神社、福島県 勿来

 

使用レンズのご紹介リンク


 

快晴の日、北茨城市の花園神社と福島県の勿来の関跡をめぐった。

この二つのルートを繋いだのは、初めてかも知れない。

他県とは言っても、いずれも県境に位置しており、緯度がほぼ同じだから地図で見ればそれぞれはほぼ真横に位置する。

 

最近、「どこに行こうか」はもちろんのこと、「どことどこを繋ごうか」と思うことも多い。

それによってブーストするものがあると思う。

 

日々、森は深まり、しかし蜘蛛の巣などはまだそれほど広がっていないから、結構ナゾっぽい場所にも入って行ける。

かつて森は異界だった。西洋においても日本においてもそれは変わりない。

そこにある神社という結界、そうして海という圧倒的な異界を前に、不思議なのだが「時間」という概念を思い浮かべてしまう。

 

「勿来(なこそ=来る勿れ)」は、和歌の枕詞としても好まれ、源義家、小野小町、和泉式部なども和歌に用いた。

清少納言は「枕詞として興味深い」と発言し、紫式部”以外”からはおおむね好評なのだ。紫式部だけは「つまんな~い」だった。なんだか大物感が漂う。

 

結界と異界のある地に文字列は交錯する。繋ぐことによってブーストするものがあるだろう。